所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。「出稼ぎ盤」。有名なプレイヤーが日本の企画盤に登場することとがあります。プレイヤーにとっては小遣い稼ぎに過ぎないのかもしれませんが、そこはそれ、プレイヤーとしてきちんとした仕事をしますので意外な好演が残ったりします。そんな企画モノを掘り起こしてご紹介します。あれ?ここかこのあたりで同じような事を言った気が..デジャヴ?
"JAZZ EXPRESS"、例によって海外有名ミュージシャンに比較的万人受けするポップススタンダードを演らせて売っちまおう、というコンセプトのアルバムのために?集められたバンド。メンツはPiano、Hamond B-3、KeybordがNeil Larsen、GuitarがBuzzy Feiten、DrumsはRicky Lawson、BassがRicky Minor、PercussionはLenny Castro、SaxがMicheal Paulo。そう、あのフュージョンの先駆けLARSEN|FEITEN BAND
からNeil LarsenとBuzzy Feiten、やはり初期フュージョンシーンで活躍したグループYellowjacketsのオリジナルドラマーRicky Lawson、Buzzyとともに角松敏生の"ALL IS VANITY"にも参加していた売れっ子パーカッショニストLenny Castroなどカンどころを抑えた布陣。
そこで演らせるポップススタンダードは海外の有名どころのミュージシャンの曲。それを"THE SONGS OF.."の形式でCD一枚で一人(1グループ)のアーティストの曲をやり倒してもらおうという趣向。このとき選ばれた「海外の有名どころのミュージシャン」はダイアナ・ロス、マドンナ、マライヤ・キャリーとこのストーンズ。
その中ではこのストーンズのがイチバン良かった。もともとNeil LarsenとBuzzy FeitenのコンビはジャジィにひっぱるNeilとブルースに傾くBuzzがロックの上でバランス取っている感じでそれが「フュージョン」だった。そしてNeilの得意楽器はなんと言ってもハモンド!その両方、ブルースのBuzzとNeilのオルガンが生きるのがストーンズだったというわけ。
1曲目の「Tumbling Dice(ダイスをころがせ)」からそれは全開で、パーカッシヴなNeilのオルガンがうなっている一方でBuuzyのチョーキングがロック!つづく「Satisfaction」でもBuzzの弾くあの有名なリフに嵐のようなNeilのハモンドグリスが負けていない。中間部にある「Time Is On My Side」や「Paint It Black(黒くぬれ)」といったジャジィな曲ではNeilはメインではピアノを弾いておりこれはこれでいいんだけど、やっぱりNeilはハモンドだよなぁ~と思えるのがラストの「Jumping Jack Flash」!グリスの嵐とこれまたファンキーでパーカッシブなBuzzyのギターカッティングがイイ!終わり方もJAMっぽくて雰囲気出てる。
このグループ(?)は翌年もう3枚(ホイットニー・ヒューストン、クイーン、エルトンジョン)を出しましたが、そんときはリズム隊はNathan East+Harvey Masonとファンキーでノリノリ(←死語)のメンツに変わったが代わりに、BuzzyとLenny Castroが抜けてしまって少しBGM風にトーンダウン。やっぱLARSEN|FEITEN BANDの再来と言われたこの一期目の方が遙かにイイです。いえ、なに全7枚持っていることは持っているんですけどね。
そ・れ・はマニアだから~~←開き直り
【収録曲】
1. Tumbling Dice(ダイスをころがせ)
2. Satisfaction
3. Miss You
4. Start Me Up
5. As Tears Go By
6. Time Is On My Side
7. Let's Spend The Night Together
8. Paint It Black(黒くぬれ)
9. Jumping Jack Flash
「Jumping Jack Flash」
これを聴かずしてどーする。隠れた名盤とはこのような盤のことを言う。
だってLARSEN|FEITEN BANDだぜ?
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購入金額
2,800円
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購入日
1992年頃
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購入場所
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