Philip Bailey、ソウル界のビックネームEWF(Earth, Wind & Fire)の高域担当ファルセットボイスのフロントマン。このアルバムは彼の2枚目のアルバムだが大きな出会いがあった。GenesisのPhil Collins。このアルバムではプロデューサーにしてドラマー。この日本盤のライナーノーツに大伴良則氏が言い得て妙な記述をしている。
(以下引用)“そして3人が残った”という、ジェネシス'78年の名作の名邦題のいいまわしを借りるならば、ここに手にするアルバム、さしずめ“そしてふたりが出会った”と、ドラマチックな声音とともに紹介すべきアルバムとなるだろうか・・・(引用おわり)
このふたりのフィル、すばらしい化学反応を起こした。
Phil Collinsの乾いたドラムサウンドとDaryl Stuemerの硬くつぶれたディストーションギターはまごう事なきGenesisなんだけど、Philip BaileyのファルセットとThe Phoenix Hornsの華のあるブラスはEWF。でもその両方だけでない硬質なグルーヴがいい感じです!
なんと言ってもふたりのデュエットが聴ける「Easy Lover」が出色なんですが、Genesis色が強い「Photogenic Memory」やドラムのエフェクト処理がおもしろい「I Go Crazy」ではPhilip Baileyのファルセットが冴えわたる。EWFでは手がけないようなクロいシルキーなソウル、「For Every Heart That's Been Broken」とバリエーション豊かで楽しい。
そしてやっぱり「Easy Lover」。AメロのPhilip Baileyの声を聴いていると、なんでリズムが跳ねていないか(クロっぽいアレンジでないのか)不思議な感じがしますが、BメロのPhil Collinsのシャウトを聴いてるとそれで良いんだと思ったり...スゴ硬のPhil Collinsのドラムの上にファンキーなファルセットオブリガードでPhilip Baileyが絡むのが何とも異質の文明の衝突!という感じです。
ソウルフルでは「ない」クロい音楽を楽しみたければイチオシで!!
【収録曲】
1. Photogenic Memory
2. I Go Crazy
3. Walking On The Chinese Wall
4. For Every Heart That's Been Broken
5. Go
6. Easy Lover
7. Show You The Way To Love
8. Time Is A Woman
9. Woman
10. Children Of The Ghetto
あえてマイナーな「For Every Heart That's Been Broken」
Philip Bailey website
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購入金額
1,800円
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購入日
1991年頃
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購入場所
リーダーさん
2011/06/04
興味のない分野でも、なんとなく読んでしまいます・・・w
cybercatさん
2011/06/04
>いつ見てもcybercaさんの音楽アルバムレビューは熱がこもってますよね。
>興味のない分野でも、なんとなく読んでしまいます・・・w
ありがとうございます!!
でもこうして書いてみると数百枚あるCDもけっこそれぞれ覚えてたりして...
できるだけ試聴ファイルがあるページに繋いでいるので、聴いていただけたら別のジャンル開眼もあるかもしれませんよ!
.................と音楽の沼に引きずり込もうとするww