初期ロジェの特徴としては、クラシックライン(3針)、クロノライン、コンプリ系ライン、シンパシーラインというような区分けがされる中、そのどれもがエナメル文字盤や植字、セクターダイアルなど、極めて凝った意匠と造作がなされている事があげられます。
特に、ポーセリン(陶板)を使ったオマージュ・クラシックラインは、往年のパテックを彷彿とさせる素晴らしい仕上がりであり、今回アップしたようなブレゲ数字の仕上がり具合も現行パテを大きく上回る雰囲気を醸し出しております。
実はこの時計が日本に入ってきた頃には、シェルマンさんからもその価値と仕上がりの良さを拝聴し、現物も拝見しておりましたが、なかなか触手が動かず、結果的に買ってみたのは数年前になります。
この頃は、各種類28本(あるいは19本)限定という極めて少数なジャストエディションを貫いておりました。
実際に手に取ってみると、全般的になかなか良いのですが、本当に心から素敵だと思える文字盤と針の組み合わせはごく僅かしか有りません。
そんな中でも、このアルファハンドとブレゲ数字、そして陶板の文字盤を持った37ミリ系の1本は、他の追随を許さない存在感を放っております。
その中でも、文字色が赤(淡い赤)の組み合わせは、文字盤そのものがややベージュがかっており、往年のパテックの名作トロピカルを彷彿とさせます。
トロピカルもいろいろと存在しており、その中でも特にレアとされているがブレゲ数字のモデルですが、それはもはや完全に美術品の領域。とうてい、日常的に腕に巻くなど恐れ多くて(クラックも怖くて・・)出来ません。
その点、この時計ならば、文字盤の焼きに関する手法も異なりますし、安心して日常的に利用することが可能です。
ふと、腕を眺めてみたときに優しい気持ちになれる1本だと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2011年06月04日
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購入場所
お富さん
2011/06/04
お富さん
2011/06/04
とはいえ、正直申し上げますと超絶な仕上げではありません。
クロノの初期モノに関しては、パテと同じレマニアベースであり、強烈に仕上げてあるのですが、この自動巻ムーブについては現行パテと同等レベルでしか有りません。
とはいえ、当然コストパフォーマンス的には現行パテを遙かに凌駕いたします。
お富さん
2011/06/04
ikhrさん
2011/06/04
「優しい気持ちになれる」という感覚がなんとなく伝わってきました。
お富さん
2011/06/04
大メーカーからスピンアウトして、自分のブランドを持つ技術者が多い中、流石は業界屈指とも言える大物ロジェ・デュブイ氏のセンスは別格だと感じさせてくれます。
この淡いベージュに滲む赤い文字がたまらなくノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
現行時計でも探せば、こんな名品が埋もれているのだと勉強させられた1本です。
げるねおさん
2011/06/04
お富さん
2011/06/04
やはりパテの名作を数多く見てきているロジェ・デュブイ氏だからこそ可能だった完成度であるような気がいたします。
お富さん
2011/06/04
小粒ながらびっしり締まってます。
お富さん
2011/06/04
げるねおさん
2011/06/04
でも、どちらも素敵・・・(笑
vingt-et-unさん
2011/06/04
本当に美しい。
木目のテーブルも、とてもいい感じですね。
yookano794さん
2011/06/04
実物の存在感は、ものすごそうです。(w
個人的には、比較画像の左側37mmの方が、色と形のバランス的に好みです♪
お富さん
2011/06/04
大きさや文字の色、文字盤自体の色によっても全然異なる印象になります。
時計の小さな世界はもはや宇宙かと。
お富さん
2011/06/04
でもこんな、佇まいの木目だと、時計の良さも一層引き立つようです。
お富さん
2011/06/04
実物を目の前にすると、いやー、これはまさしく古き良き時代のパテックの佇まいであると痛感いたします。
仰るとおり37ミリの方がバランス的には良いのですが、時計好きにはたまらない34ミリという黄金の大きさを誇るもう1本も捨てがたい良さがございます〜!
リーダーさん
2011/06/04
お富さん
2011/06/04
かなりじっくり観ていても全く飽きる事のない良い時計です〜。
kassyさん
2011/06/04
いい時計だな~。
でも、37mmも間延びしていないところがいいですよね。
トロのブレゲは結構間延び感ありますもんね。
しかし、この針はほんとよく出来てますねー。。。
たぅさん
2011/06/04
お顔がエレガントですねぇ・・・
お富さん
2011/06/05
34ミリはあらためてアップします。
実際に37ミリのオマージュ初期ロジェも残念ながらのっぺりとした印象の時計も少なくありません。
なんと言っても(善し悪しは別にして)トロピカルのブレゲという超えることが出来ない壁がそびえ立つ中、ココまでの完成度を持って実現させたロジェさん、本当に偉いです!
あと、このアルファハンドは丁度真ん中からマットとポリッシュが分かれており、手間の掛かり具合が伺えます。
今だと絶対に出来ない職人の世界ですね。
お富さん
2011/06/05
エレガントに過ぎず、かといって優しすぎることもないという素敵な1本です。
squareさん
2011/06/05
お富さん
2011/06/05
kenさん
2011/06/05
ほれぼれします。
お富さん
2011/06/05
私も我ながらほれぼれと・・(笑)