Arduino純正ボードの中でも最も基本となるモデルです。Uno(イタリア語で「1」)という名前にそれがよく現れています。
手軽に使える
マイコンにスケッチ(プログラム)をアップロードするには、PCとUSBケーブル(A-B)が別途必要です。しかし、AVRライタの機能がボード上に搭載されているため、別途AVRライタを買う必要がありません。スケッチはC++ベースのArduino言語で書きます。開発環境(Arduino IDE)は無料です。
初心者は別途ブレッドボード、LEDや抵抗などを買って、LEDを点滅させるところから始めるのが一般的です。その他、対応シールド(ドーターボード)やモジュールなどを使ってみるのも良いです。キャラクタLCDなど各種デバイスとやり取りするためのライブラリが多数公開されています。
電源はUSBバスパワー(5V)か、セルフパワーで動かす場合は9Vまたは12VのACアダプタ(降圧レギュレータがボードに搭載されています)を使用します。オンボードのDCジャックの代わりに、シャーシのDCジャックや電池ボックス(乾電池は6~8個必要です)からVINピンとGNDピンに接続して使うこともできます。内部のロジック電圧は5Vです。
一般用途向け
メインのマイコンチップはAtmega328P-PUです。DIPでICソケットに実装されており、万一のことがあってもマイコンチップだけ買ってきて補修ができます(店によってはArduinoブートローダ書き込み済みの石も販売しています)。オーディオ信号を入力してどうこうしようという用途には向きませんが、センサーの出力を処理して何かするという用途には充分でしょう。
デバイスとの通信手段として、SPIやI2Cに対応しています。キャラクタLCDを動かすにはパラレル接続することになりますが、これは4bitバスを使うほうが8bitバスよりポートに余裕が出ます(ライブラリが標準でついていますのですぐ使えます)。
母艦となるPCとはUSBケーブル(スケッチをアップロードするときと兼用)でシリアル通信ができます。但しこの場合は0番と1番のピンをシリアル通信に使うため、他の何かを接続することができません。母艦からは、C♯などから仮想シリアルポートを使ってArduinoとメッセージをやりとりできます。
アナログ入力が6チャンネルあります。センサーの出力を処理する場合はそれほど周波数が必要ないので大丈夫ですが、音声信号には不足です(そのような場合はADCの設定で分周比を調整する必要があります)。アナログ出力はPWMしかないので、何か別の応用に使うことになりますが。
シールドを使う場合はこれで
Arduinoはオープンソースハードウェアであり、互換ボードが多数出ています。しかし、シールドを使う場合、サイズやピン配置がUnoに合わせて作られていることが多いため、これを使うのが良いでしょう。
また、専用ケースが各種出ています。本体にケースは付属していないので、うっかりショートさせたりしないためにも併せて買うのがおすすめです。
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購入金額
3,300円
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購入日
2015年01月頃
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購入場所
シリコンハウス共立
jakeさん
2016/06/18
全体的に余裕があってハードウェアの作業がしやすいのは魅力です。
処理能力が不足したらmbedとかに乗り換えるか、新しく出るARMモデルにするのがいいんでしょうかね。
MihailJPさん
2016/06/19
処理能力が必要な用途には32ビットのチップが必要になってきますが、LEDを点滅させるだけとかデジタル時計を動かすだけといった用途に32ビットマイコンを使うのは鶏を割くのに牛刀を使うようなものです。比較的単純でスペックを必要としない処理には8ビットマイコンを使うのが良いでしょう。
Arduino互換機といえばUniversalnoというのが気になっています。なんでも本体とユニバーサル基板が1枚に収まっていて(2階建てにする必要がない)使いやすいようです。