レビューメディア「ジグソー」

複合リズムの嵐

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。万能ドラマー、天才ドラマーの名を欲しいままにする超絶テクニシャンのアルバムが必ずしも一般受けするわけではありません。そんなプロ受けする盤をご紹介します。

Vinnie Colaiuta。フランク・ザッパのオーデションを受けてアルバムのレコーディングに参加したがザッパをして「歴代ドラマーの中で最高!」と言わしめる。その活躍のフィールドはフュージョン、ジャズ、現代音楽、プログレ、ロック、ファンク、歌ものバックまで多岐にわたる。こちらでご紹介しただけでも
フュージョン


ブルース


プログレ風ポップス


と節操がn、イヤ音楽を選り好みしない。

そんな彼の現在まで唯一のリーダーアルバム。
1曲目「I'm Tweeked/Attack of the 20 LB Pizza」から既にリズム的にはヘンタイで、ヘヴィーなギターの導入に続いて9拍子アリ~の7拍子あり~のちょ変拍子。ドラマーとしては非常に勉強になる。
3曲目の「Chauncey」は鼓のようなスネアドラムが「立つ」曲。Sting参加だがThe Policeのような曲では全然ない。Stewart Copelandのような乾いたスネアの音が唯一の共通点。少しアーシィな風合いの前衛音楽。
「Momoska [Club Mix]」はHancockのピアノソロが美しい。Steve Tavaglioneのソプラノサックスが不安定なメロをとる中、まるでリズムマシンのような正確無比なビートが続く。
モノクロの暗い照明が、ストイック
モノクロの暗い照明が、ストイック

すごく勉強になり、刺激を受ける作品。



..........ドラマーが聴く限りは。

また彼のプレイをザッパでしか知らない人は受け入れられるだろう。

ただ歌ものバックでのボーカルをたて、フィルインなどで小粋にテクニックのきらめきを披露する控えめなVinceを期待した向きには、難解すぎ。

少し、テクニックに走りすぎた感があります。ドラマーのバイブル/テキストにはなるけれど、音楽として楽しめるかどうかは?
もう少し持てるテクニックとエネルギーを「バックでもり立てること」にかけて欲しいなぁ。

【収録曲】
1. I'm Tweeked/Attack of the 20 LB Pizza
2. Private Earthquake: Error 7
3. Chauncey
4. John's Blues
5. Slink
6. Darlene's Song
7. Momoska [Club Mix]
8. Bruce Lee
9. If One Was One

Vinnie Colaiuta Official Webpage
  • 購入金額

    2,500円

  • 購入日

    1994年頃

  • 購入場所

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