この頃、PC-9800シリーズにも対応するUltraATA/66対応のインターフェースボード、I-O DATA UIDE-66が発売され、UltraATA/66対応の高速型モデルの恩恵が受けられる環境がようやく出来上がった時期でした。
当時で回っていたHDDの中では、Quantum製品の好感度が高かったため、まず買ってきたのがFireballシリーズの高速モデルという位置付けであった、Fireball Plus ASでした。
UIDE-66接続時のシーケンシャル速度は、リード・ライト共に30MB/sは軽々と超えていて、当時の7,200rpm製品としては十分に高速なレベルでした。10,000rpmのUltra160 SCSI HDDでも40MB/s程度の時代でしたからね。
発熱や騒音も、これ以前の7,200rpm製品と比べれば良好な部類で、冷却にそれほど神経を使わなくても実用的に使えるレベルに収まりつつありました。
残念ながらQuantumのHDD部門はMaxtorに吸収される形となってしまったため、合併が完了する前後にはこの製品も店頭から姿を消してしまい、QuantumブランドのHDDそのものも、SCSIのAtlas10KIII(この製品は当初Quantumブランドをつけて発売され、後にMaxtorブランドに変更となって継続販売されていました)を最後に完全に消滅してしまいました。
もっとも、その後Maxtorブランドからどう見てもQuantum Fireballシリーズの後継モデルとしか思えない外観のD740X-6Lが発売されたり、Maxtor製品に「Fireball」の名前を冠したモデルが発売されるなど、Quantumの面影はしばらく残り続けることになるのですが。
現在はそのMaxtorもSeagateに買収されてしまったのはご存じの通りで、HDDは選ぶ楽しみが大きく失われてしまった気がします。
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購入金額
0円
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購入日
2000年頃
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購入場所
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