レビューメディア「ジグソー」

新生ショパール最初期の逸品

ショパールというとどうしても宝飾メーカーというイメージが強く、また時計メーカーとしてもレディース専門という印象がぬぐい去れないメーカーです。

そもそもは確かに宝飾系の出自ですが、時計に関しても相当な拘りと思い入れを持って取り組んで参りました。
以前は、ジャガールクルトムーブをベースに使う事が多く、その仕上げの美しさに注力しつつ、デザイン性、機能性の面で勝負をして参りました。
その後、1996年に念願の自社ムーブメントを開発し、今では、独立系マニファクチュアールとしての展開を行っています。

この時計は、そのL.U.C 1.96が登場して間もない頃に発売されたメインストリームポジションにある1本です。
当時は1860本限定として販売されましたが、その後、同じような顔でハーフハンターケースがついたものや、若干の仕様変更を加えたものなども登場しております。

この時計を手に入れるまでは、私自身、ショパールというと、類に漏れることなく宝飾メーカーの時計として軽視しておりました。
しかしながら、実際に手に入れて、そしてじっくりと見れば見るほどに惚れ込んで行くのを実感しております。
特に、この1本は、L.U.Cの初期ものだけあり、仕上げのレベルが現行のL.U.C 1.96と比べても圧倒的な手の掛かり具合です。
当然、現行も素晴らしいのですが、やはり最初期の頃は仕上げの一つで評価が大きく分かれてしまう時代だけに、気合いが相当に入っております。

現行パテが取るに足らない時計に堕落してしまっている現在において、このような存在は希有と言っても過言では無いでしょう。
このムーブに対して全く不満が無いかというと、嘘になりますが、それでも十二分に革新的な(当時は)設計ですし、なによりも美しいです。

ケースの形状とこの平たくフラットな中にも立体感がたっぷり表現されているのは、実物を腕に巻くと改めて感動いたします。

前から見ても、後ろから見ても完璧と思えるこの時計。まさか定価が150万程度とは信じられません。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2011年03月11日

  • 購入場所

23人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (13)

  • お富さん

    2011/03/11

    ペルラージュはシンプリ以上と言っても過言ではございません。
    また、ブリッジの磨き込みは圧倒的で現行時計で対抗できる量産品はランゲのみでしょう。(デュフォー仕込みのクレドールも勝負できますがあれは量産品とは呼べません・・)
  • リーダーさん

    2011/03/11

    こっ・・・コメントできない・・・
    思い入れの強いレビューは見てて思わず製品を手に取りたくなります。
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