PC-98xxの音源としてはPC-9801-86
があったけれど、これはあくまでDOS上でのデファクトスタンダードFM音源。
Windows95以降使われることになったPCM音源では設計上負荷が大きく音切れが多発。聞けたもんじゃなかった。
そんな中発売されたのが、FM音源側が86互換を謳いながらwindows以降伸してきたSoundBlasterにもPCM側が互換があるこの商品。
FM音源チップとして86ボードに搭載されていたYM2608Bから機能を省略したYMF288-Sを載せ、PCM側はCrystal SemiconductorのCS4231A-KQ搭載。
DOSからの86音源(FM音源)のコントロールもWindowsからのPCM音源のコントロールも非常に良好で、86ボードの正当な後継として開発されながら、86との互換性が低い上にリソース食いでDOS×Win△と全く評価されなかった「最後のCバスボード」PC-9801-118はおろか、DOS◎Win×の本家PC-9801-86も超越し、(86+118)^2(86ボードと118ボートの良さを合わせて二乗した)と評価されていた。
まさにSoundBlasterで席巻された感のあった1990年代末期のPC-9821ユーザーにとっては福音書とも言うべきツールでした。
さらにすごいところは、ボード上にMIDI音源のドーターボードMIDIStar/GS
を載せられるところ。
今と違ってLANなどは非標準搭載であり、それらを追加していくには拡張スロットが乏しいデスクトップ型のPC-9821ユーザーは、このボードの登場に狂喜したものでした。
事実純正の86ボード118ボードを合わせた額より高額で中古市場で取引されていた時期もあるほど。
私も2008年に98用DOSソフトに決別し、長年使った98の火を落としたその瞬間まで使い倒しました。
いまも倉庫のPC-9821Xa13の中で眠っています。おやすみ..
チップ:YAMAHA YMF288-S / Crystal CS4231A-KQ
同時発音数:FM6音、PSG3音、ノイズ1音、リズム6音+PCM
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購入金額
18,000円
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購入日
1997年頃
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購入場所
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