レビューメディア「ジグソー」

CUDAは限定的?

数年前からビデオカメラの記録方式としてAVCHD形式の物が増えました。我が家のビデオカメラもその一台です。
AVCHDはファイル形式が複雑なため、ビデオ編集するにはマシンパワーを要し、非力なマシンではそのまま編集するのは困難です。
折角、フルHDで記録しても編集できないがためにSD画質に変換して素材として使用していました。

しかし、やはりフルHDで撮影しているのですから、フルHDのまま使用し、フルHD出力したりトリミングして良いところだけを使ったSD出力したいところです。
ファイル形式さえ変更すれば非力なマシンでもフルHD編集できることを知りました。そこでAVCHDをmpegに変換するため本ソフトを購入しました。
購入はしばらく躊躇していましたが、YouTubeにアップする動画もHDになりつつあるため、体験版を使用しCUDAが動作することが確認できたため購入を踏み切りました。


どんなソフトかというと、ビデオ変換をメイン機能とするソフトです。
タイムラインによる動画連結やテロップ、トラディション等を入れることはできますが、DVD/BDのメニュー編集等を編集する機能は有していません。



あくまでもディスクのソースとなる動画を生成する機能に特化しており、ディスクのオーサリングはできず、その機能が必要な場合はTMPEGEnc Authering Worksを選択すると良いでしょう。



前述の通り、私はこのソフトにCUDAによるパフォーマンス改善を期待していました。
CUDAはnVidiaのGPUが有するストリーミングプロセッサです。ストリーミングプロセッサとはGPUの演算機能を使い、複雑な計算はできないものの並列かつ高速に次々演算できる機能です。
変換だけとはいえ、AVCHD→mpeg変換には時間がかかります。動画変換は比較的決まった手順に従って処理されるためCUDAで処理できたりします。
本ソフトだけではなくVideo StudioもX3からCUDA対応になっています。


ところが、実際にしようしてみたところ、CUDAが機能しません。
いろいろ試してみると、単純にAVCHD→mpeg変換だけでは機能せず、色補正などのフィルタを適用すると機能します。


体験版を使用したときは、単純なAVCHD→mpeg変換でもCUDAが機能していたように思えます。だからこそ購入に踏み切ったわけですので...。
なぜ体験版では機能したのかを考えると、体験版では出力の際、一定時間ごとに製品文字列がビデオをに埋め込まれます。
つまり、テロップを入れたときと同じ機能が使われていたためCUDAが機能していたと思われます。

期待していた本来の機能は使えなかった結果となりました。
ただし、まだ完全に使いこなしているわけではなく、まだまだ確認すべき点はあります。


本ソフトは対応ビデオ形式が多いこともあり、たとえばモバイル機器用のビデオ変換にも使用可能です。
ビデオ環境がうまく統一・連携できていない我が家ですので、もう少し試行錯誤が必要そうです。
  • 購入金額

    14,800円

  • 購入日

    2012年02月17日

  • 購入場所

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