レビューメディア「ジグソー」

このクーラーに一目惚れ

フライトシミュレータ(FSX)をプレイしたいという目的のためだけに、わざわざGTX275から乗り換えました。日記でも書いていますが、まだまだ設定を詰めて行く余地がありそうです。ただ、概ね使用感とかが分かってきたので、とりあえず「気になるもの」から「もちもの」に移動することにしました。


メーカーサイト
http://www.gainward.com/main/vgapro.php?id=449

オリジナルクーラーを搭載したGTX570オーバークロックモデルです。
こちらの記事で見かけ、一目惚れして買ってしまいました。詳細なスペックは記事にもあるので割愛しますが、GPU-Zのスクリーンショットだけアップしておきます。

GPU-Z スクリーンショット


一番目を引くのは何といっても独特なクーラーの形状でしょうね。これが購入の決め手になりました。カード全体を覆うほどの大型放熱フィンに3基の8cmファンが取り付けられており、そのファンは放熱フィンとカードにサンドイッチされる形で配置されています。一見して冷却効率がよさそうであり、ファンがむき出しではないので静音性や安全性の点でも有利のように感じられました。安全性というと、たとえばファンに指を突っ込んでざっくりいってしまったり、ケーブルを巻き込んで異音を発生させたり・・・といったことです。


性能に関してはまだまだ詰めていくところはあるでしょうが、とりあえず定番のベンチマークだけ回してみました。

テスト環境
CPU:Corei7-860(3.66GHz OC)
マザーボード:GIGABYTE GA-P55-UD6
メモリ:DDR3-1333 12GB
SSD:Crucial RealSSD C300 64GB×3 RAID-0
電源ユニット:Super Flower SF-650P14XE
OS:Windows7 Home Premium 64bit日本語版
ドライバ:ForceWare 266.58

3DMark06
Score:23577(設定全てデフォルト)

3DMarkVantage
Score
(Performance):P26140
(Extreme):X8287

3DMark11
Score
(Performance):P5373
(Extreme):X1747


GPU温度と騒音についても検証してみました。

まずはGPU温度。ケースのサイドパネルを開放した状態で測定。
検証にはOCCT(Ver3.1.0)を使用。室温は20℃です。

OCCT負荷時のGPU温度

ほぼ90℃で落ち着きました。20分を経過したあたりからわずかにGPU温度が上昇していますが、これは室温上昇のためと思われます。比較的低発熱のGPU とはいえ、さすがにクーラーから放出される熱量は大きく(ドライヤーのようです)、四畳半の部屋が微妙に暖かくなるのが肌で感じられました(^^;

冷却ファンは、付属のツール「EXPERTOOL」で回転数の調整ができます。今回はやっていませんが、簡易オーバークロック機能も備えています。

EXPERTOOL FAN設定画面

ファンの回転数は、自動制御の「Dynamic Speed」モードと、手動制御の「Fixed Speed」モードがあります。自動のままで動作させた場合、OCCT実行時は80%、3DMark実行時は65%程度の回転数となりました。(最大3000rpm)

騒音レベルは、思ったよりも低いです。50%以下ではほとんど無音に近く、全くと言っていいほどファンの音が聞き取れませんでした。60%を超えるとさすがに音は聞こえますが、最大回転数になっても「爆音」と言うほどではありません。

回転数による騒音レベルの違いを動画で比較できるようにしてみました。
(回転数はGPU-Z読み。パーセンテージと回転数の比率が一致しない点が不可解・・・)

30%(アイドル):1200rpm




50%:1800rpm




60%:2220rpm




70%:2580rpm




90%:3000rpm
(なぜか90%=100%でした)




ケースのサイドパネルを閉めた状態で撮ってみるとこんな感じに聞こえます。
パソコンの前で撮った動作音(回転数を手動で変更)



50%以下では全く音が聞こえず、60%を超えてやっと違いが分かる程度。70%を超えて少しファンの音が耳につく程度であることが分かると思います。 3DMark実行時でも65%止まり、通常の使用ではほぼアイドル固定、ゲーム時でも40~50%位までしか上がらないことを考えると、実用上は騒音が全く問題にならない優れた静音性を有しているクーラーと言っていいのではないかと思います。


ブラケット部には排気用のスリットが開いていますが、リファレンスクーラーと違ってこちらからの排気はほとんどありません。熱の大部分はPCケース内に放出されることになるため、ケースの冷却能力が非常に重要になってくるようです。私が使用しているケースはZALMANのGS1000ですが、さすがにこのケースでは熱の排出が追いつかなくなるらしく、OCCT実行中はサイドパネルを開けていないとCPUやメモリ、チップセットなどの温度がぐんぐん上昇していき、安定動作は厳しかったです。3DMarkのときはそれほど発熱量は大きくないので大丈夫でした。もちろん、ベンチマーク以外の常用ならパネルを閉じていても全く問題なしです。

消費電力はシステム全体でアイドル時230Wと、GTX275を使用していたときとあまり変わりはなく、思ったより低くて安心しました。ただ、OCCT実行時は600Wを超え、瞬間的に650W超となることもあったため、私の650Wの電源ユニットでは少々心細かったです。できれば700W以上の電源ユニットを使ったほうが効率や安定性の面ではいいのかな、と思いました。


とりあえず使えるようにはなりましたが、いろいろ情報を伺っているとまだまだ改善の余地はありそうですね。楽しみながらぼちぼちやっていきたいと思います。
  • 購入金額

    39,980円

  • 購入日

    2011年02月頃

  • 購入場所

    グッドウィル Yahoo!店

23人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • ちょもさん

    2011/02/23

    はじめまして。
    私もGTX570(激安のPalit製)を使っていますが、爆熱だ電気の無駄遣いだと言われていたFermiもだいぶ大人しくなって使いやすくなってきた感じがあります。
    残念ながら標準クロック/リファレンスクーラーモデルなので、800/2000MHzに手動OCをしていますが、結構耐性も良いので気に入っています。

    GTX570 1280MB PHANTOMのクーラー、格好良いですよね。
    買ってからこのモデルが出ただけに、ちょっと悔しかったです。
  • GORO助さん

    2011/02/23

    ちょもさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

    個人的にはリファレンスクーラーの佇まいがどうしても好きになれず、
    「まさにこんなクーラーが欲しかった!」という思いで飛びつきました。
    結果、大正解だったと思います。

    OCしたときや夏場の暑い中で
    どのくらい回転数が底上げされるのかが気になりますが、
    全開にしてもメッチャうるさいというわけではないので
    (少なくとも今まで使ってきたGTX275よりはずっと静か)、
    安心して使えると思います。

    そのうちGTX570対応のVGAクーラーもぼちぼち出てくるんでしょうけど、
    PHANTOMと同じくらい良くまとまったものが出てくるといいですね。
    今後の500シリーズの伸びに期待しようと思います。
  • ひろひさるさん

    2011/02/26

    大変参考になりました。ありがとうございます。

    やはり、このクーラーは良さそうですね。
    音もGTX580の100%に比べれば、遥かに静かだと感じました。

    今後の展開が楽しみなメーカーですね。

    続報にも期待しております。
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