レビューメディア「ジグソー」

ファンレスで良かったのか…?

基本的には玄人志向から発売されていた、NVIDIA GeForce 6600を搭載し、ビデオメモリに128MB DDRを搭載した、ごく普通のPCI Express 16xスロット用のビデオカードです。

ただ、コアクロックはリファレンスの仕様である300MHzよりも上げられていて、350MHzとなっているにもかかわらず、何故かこの製品はファンレスなのです。もっとも代わりに大型のヒートシンクが取り付けられていて、厚みが大きい部分では1スロットの幅をはみ出しているため、2スロット占有製品となっています。個人的には低回転のファンを取り付けてでも1スロット厚に抑えて欲しかったと思っていますが…。

GeForce 6600系はハイエンドのGeForce 6800シリーズよりも後に発売されていて、GeFirceシリーズ初のPCI Expressネイティブチップであったと記憶しています。初期のGeForce 6800シリーズのPCI Express版はHSIと呼ばれるAGP-PCI Expressブリッジチップを搭載していましたし、後にPCI Expressネイティブ対応版のGeForce 6800系が出てきた際にも、GPUとHSIを1チップ化しただけという構成でした。GeForce 6600系では、逆にAGP版のカードの方にブリッジチップが搭載されています。

実は買ったのは良いのですが、このカードは殆ど使われることがありませんでした。当初はファンレス製品ということでオーディオPCで使うことを考えていたのですが、ケース内のエアフローが確保されていないと室温が高い時期には少々危険という話を聞き、それならばファンの回転音が静かなビデオカードを他に用意した方が良いのではないかと考えたためです。

もっとも、最初からこの製品に目をつけていて購入したというわけではなく、仲間内の新年会のために新宿に出向いた際に、初売り特価品として2,007円で売られていたのを見て何となく買ってしまっただけなのです。オーディオPCで使えば良いかと思ったのも、買った後で後付けで考えた用途でしたので。

ちなみに上位モデルのGeForce 6600 GTのカードは、この時点で既に3枚ほど持っていましたので、単体で使うならそちらの方が有利ということで、サブPCはおろか仮組みのPCですら使われる機会は結局ありませんでした…。
  • 購入金額

    2,007円

  • 購入日

    2007年01月02日

  • 購入場所

    ビックカメラ 新宿西口店

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