【製品情報URL】
http://www.elsa-jp.co.jp/products/graphicsboard/gladiac_g...
【製品仕様】
GPU: NVIDIA GeForce GTX 580
コアクロック: 772MHz
プロセッサクロック :1544MHz
メモリ: 1.5GB GDDR5 SDRAM 384bit
メモリクロック: 2000MHz (4000MHzデータレート)
バス: PCI-Express x16 (PCI-Express 2.0 x16対応)
対応API: DirectX11(Shader Model 5.0) ~ DirectX9.0 / OpenGL 4.0~2.1
NVIDIA CUDA / DirectCompute / OpenCL API
最大消費電力: 244W
コネクタ: DVI-I x2(デュアルリンク・HDCPサポート)、Mini-HDMI x1
対応OS: Windows XP (32bit / 64bit)、Vista (32bit / 64bit)、7 (32bit / 64bit)
外形寸法: 267mm x 111mm x 37mm (2スロット占有)
RADEON HD6970の足音も聞こえる中、ついつい魔が差して購入してしまいました。
決め手は、HD6970が発売されても絶対性能ではGTX580を超えられない(らしい)事と、GTX580のリファレンスデザインが「Vapor Chamber」方式である事を知ったからです。
【Vapor Chamber Technologyとは】
http://www.microloops.com/english/products.html
http://www.thermacore.com/products/vapor-chamber-technology.aspx
密封された真空容器中の冷却液がGPUの熱源に暖められて気体となって熱を移動、冷却部で冷やされ再び液体化して循環する構造です。
「巨大なヒートパイプ」の様な構造ですね。
実際にVapor Chamberを採用したRADEON HD5870を使って、その優秀な冷却性能に惚れ込んでいた為、次回のVGA選択の際にもVapor Chamber採用製品にしようと思っていました。
数あるGTX580の中からこのELSA製を選んだ理由は、ひとえに「カードデザインが一番シンプルだった事」、そして「購入時点で在庫があった事」」です。
一種の病気ですが、「意味の分からない、やたらと派手な絵が書かれた拡張カード」をケース内に収める事に激しい精神的ダメージを受ける性質なので、特に今回のGTX580では選べるカードが少な目でした。
在庫があれば、ASUSTeK、EVGA、MSI。
デザインが「あれ」でなければLEADTEKを選んでいたと思います。
付属品は少ないです。
日本語マニュアル、ドライバディスク、そしてDVI to D-sub 15pin変換アダプタ。
いくつかのVGAと大きさを比べてみました。
左からGTX580、GTX280、HD5870、HD4870X2です。
(ちなみに、ZOTACのGTX280の様なデザインが、個人的に「ない」と思っているタイプです。)
それではビデオカードを換装します。
換装先はこれまでHD5870を使用していたメインPCです。
【PCスペック】
CPU: Intel Xeon W3680 (6C/12T 3.33GHz)
CPU Cooler: Noctua NH-C12P SE14
M/B: ASUSTek Rampage III Extreme (Intel X58 + ICH10R)
Memory: Crucial Ballistix BL3KIT25664BN1608 x2kit (DDR3-1600 12GB)
VGA: 本製品
RAID: LSI MegaRAID SAS9260-8i
SSD: Intel X25-E 32GB x2(RAID0)、Crucial Real SSD C300 64GB x4(RAID0)、I-O DATA SSDN-ST128B 128GB
Case: Yeong Yang YY-0420
Power Supply: ANTEC TruePower Quattro 1200
OS: Microsoft Windows 7 Enterprise x64
これを機会に電源ケーブルをスリーブケーブルに替えてみました。
ドライバはWHQL最新の263.09を導入しました。
FANの音は非常に静かです。温度はやや高めでアイドル時で約42℃(室温+25℃程度)、負荷をかけると約60℃(室温+43℃程度)と、HD5870 Vapor-X仕様と比べてかなり熱いですね。
【Windows Experience Index】
HD5870からの換装でグラフィックスの2項目が7.9になりました。
【CINEBENCH R11.5】
OpenGLのスコアは若干の上昇(ただし、HD5870はCatalystのバージョンによっては60fpsを超えます。)
【3DMark Vantage】
PhysXの恩恵もあってか、総合スコアは大幅に上昇しました。
しかし、テスト項目によってはHD5870に劣る場合もある様です
しばらくFPSゲームをプレイしてみましたが、テクスチャ異常などの不具合も無く、安定しています。
MW2、AvPを画面解像度:1920x1200、最高画質設定でプレイしてもヌルヌルです。
■ELSA製パッケージの評価
【+評価】
・2年間のメーカー保証
・販売価格が高い故に、比較的在庫が残っているので入手性が良い
【-評価】
・同じリファレンスモデルなのに、群を抜いて他社より高い
・販売価格は高いのに同梱品は一番質素
・Mini-HDMI搭載なのに、ケーブルはおろか変換アダプタすら同梱されていない
比較的長い保証期間、日本語で受けられるサポートに他社+数千円の価値を見出せるかがポイントです。
性質上、2年後には賞味期限も終わっているであろう製品ですから、かなり微妙ですね。
私は冒頭の理由で購入したので、それなりに満足です。
■NVIDIA GeForce GTX580の評価
【+評価】
・HD5870に比べて、総合的に性能は向上している
・CUDA、PhysX、3D Visionに対応
・冷却FANは静か
・安定してます
【-評価】
・熱い
・高い
・詳細なベンチマークでは部分的にHD5870に劣っている項目もある
性能は確実にHD5870より上のランクですが、代償として発熱、消費電力が増大しています。
コストパフォーマンスは決して良いとは言えません。
もう1年早く(GTX480のタイミングで)登場していれば、販売価格がもう少し下がっていれば、発熱・消費電力がもう少し抑えられていれば、と惜しい製品です。
CUDAなどのNVIDIA独自の機能に価値を見出せる用途、もしくはコストパフォーマンス度外視で性能を求める方にのみおすすめ出来ます。
その後、HD6970が登場しましたが、買い換える必要性も感じませんでした。
購入時期から考えれば、十分なコストパフォーマンスであったと思います。
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購入金額
60,000円
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購入日
2010年12月頃
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購入場所
ひろひさるさん
2010/12/06
デザインも子供っぽくないので、絶対に買うならELSAと言う人もいますよね。
続報をお待ちしております。
s3zm4rさん
2010/12/06
>ELSAは価格が高めですが、品質の高さや安定度の高さに定評がありますよね。
そこなんですが、ELSA JAPANは「どこかのOEM品を独自パッケージで販売してるだけ」らしいんですよね...
どちらにしろ、リファレンスデザインなので同じだとは思いますが。
>続報をお待ちしております。
ありがとうございます! 頑張ります!
operaさん
2010/12/06
なんとなくわかる気が。。物事は把握できてないと落ち着きませんし、気軽に取り替えるってものでもないですもんね。。(違うかも。。)
sakさん
2010/12/06
古ーい記事です('04)が…
グラボはELSAだよな
あとはたとえ自社で製造していても違いはコンデンサとか基板の質くらい…
そういえばXOCerってELSAってあんま使いませんよね、とか…
#以前iNNO3Dのグラボ(G80の8800GTS)で、シール二重貼りだった事もあったなぁ
(プラ板→nVリファレンスのシール→Innoオリジナルシール→表面)
sakさん
2010/12/06
>mini-HDMI
っ http://www2.elecom.co.jp/avd/cable/dh-hd13am/index.asp
個人的には「何故miniDPにしない?」と思ったり
s3zm4rさん
2010/12/06
>なんとなくわかる気が。。物事は把握できてないと落ち着きませんし
何と申しましょうか、「俺のPCの中に変なおっさんや正体不明の生き物がいる」ってだけで、何だか落ち着かない気分になってしまうのです。
蓋を閉めれば見えないんですが。
>古ーい記事です('04)が
ELSA暦は比較的長いので、その辺りの流れもリアルタイムで追ってましたw
独ELSA(ELSA日本支社)時代は本家がGigabyteに製造依頼したものを日本でも売っていたんですよね。
独ELSAが倒産した時点で、日ELSAは独立して他メーカーから供給を受けて、パッケージングして販売。(GF 4時代がAOpen?、GF 5以降がAlbatron?)
独ELSAが一時再生してRADEONを販売していた時期がありましたが、この時はPowerColor製だったとか。
現在は独ELSAがまた駄目になって、台湾ELSAに吸収された様ですね。
その為、台湾ELSAにはRADEONのラインナップがあります。
一説に日本ELSAの製品はLeadtek製というのもありますが、これがQuadro絡みで(LeadtekがQuadroのアジア販売統括)で日本だけELSAがQuadroを扱っている事から言われている様ですね。
>以前iNNO3Dのグラボ(G80の8800GTS)で、シール二重貼りだった事もあったなぁ
製品発売直後のリファレンス縛りの期間は、全て同じメーカーが製造し、各ベンダーがそれぞれ独自パッケージで販売する事が多いですからね。
(PC Partnerが有名ですね。GeForce系でZOTAC、RADEON系でSAPPHIREを子会社に持っています。)
>個人的には「何故miniDPにしない?」と思ったり
同意ですw
しょぼさん
2010/12/06
s3zm4rさん
2010/12/06
Quadro Plexあたりがおすすめかと存じ上げます。
http://www.elsa-jp.co.jp/products/vcs/plex.html
是非、レビューをw
Yorkfieldさん
2010/12/06
ELSA JAPANの”安定性”はやはり期待できますねw
すてきなレビュー楽しみにしていますw
s3zm4rさん
2010/12/06
>ELSA JAPANの”安定性”はやはり期待できますねw
え、ええ。
まぁリファレンスなので変わらないとは思うんですがw
>すてきなレビュー楽しみにしていますw
挿した。動いた。速かった。で終わりそうな予感で一杯ですが、頑張ります!
つくもさん
2010/12/07
GTX580ナカーマですね><W
今回のGTX580は各社リファレンスデザインですが、リファレンスでVapor Chamberを採用していますから、冷却性能、静音性ともに高いレベルで完成されていると思います。
s3zm4rさんのレビュー楽しみにしています^^
s3zm4rさん
2010/12/07
>レビュー楽しみにしています
ええ、まぁ、それなりに、ええ、大した事は出来ませんが、頑張ります。はい
4453さん
2010/12/11
それに、Vantageで3万近くのスコアが出るとは…。
やば、ちょっと欲しくなってきました(( ;゚Д゚)))
ネイエフさん
2010/12/11
6万は恐るべし…といいたいところなんですが
一昔前に比べればずいぶん安くなりましたよね
8800Ultraなんて10万台でしたし
しかし私は相変わらずらでおん派です(笑
やってるゲーム的にも本当は9800GTとか4850レベルでも十分なんですけどね
上がほしくなるのは自作の性ですね(汗
s3zm4rさん
2010/12/11
ここまで来るとCPUの7.8が気になってしまいますねw
>それに、Vantageで3万近くのスコアが出るとは…。
私の環境では(全て定格動作、特別にチューンしていないので)3万切ってますが、他の方のスコアを見ると3万超えてますね。
>一昔前に比べればずいぶん安くなりましたよね
ですよね。まぁ今の時勢ではシングルGPUは当たり前、マルチGPUをSLI/CFXで複数差しがハイエンドの基準と言えばやはり10万越えですからw
>上がほしくなるのは自作の性ですね
ですねw
完全に目的と手段が逆転していますw