レビューメディア「ジグソー」

リフレッシュレート120Hzでヌルヌル表示

台湾BenQ製、PCゲーマー向け23.6型フルHD液晶ディスプレイです。
元プロゲーマーの協力を得て開発された製品で、主に下記の様な特徴を持っています。

 ・LEDバックライト採用
 ・NVIDIA 3D Visionに対応
 ・垂直リフレッシュレート120Hzに対応
 ・高速応答技術「AMA」により、応答速度2ms(Gray to Gray)を実現
 ・130mmの高さ調整とピボット機能を搭載

私は特に「垂直リフレッシュレート120Hz」に魅力を強く感じ、本製品を購入しました。
「垂直リフレッシュレート120Hz」に対応した製品は他にもいくつかありますが、他製品はネイティブ解像度のみ120Hz表示に対応しているものがほとんどです。
本製品は1920x1080のネイティブ解像度以外、640x480/800x600/1024x768でも120Hz表示に対応しています。

【製品情報URL】
http://www.benq.co.jp/products/LCD/?product=1727

【製品仕様】
画面サイズ: 23.6型ワイド LEDバックライト
筐体色: ブラック
解像度: 1920x1080 (HD1080)
画素ピッチ: 0.2715mm
輝度: 300cd/m2
コントラスト比: 1000:1 (DCR 1000万:1)
応答速度: 5ms (GTG 2ms)
表示領域: 521.28 x 293.22 (mm)
視野角: 170°/ 160°※コントラスト比5の場合
走査周波数(水平): VGA、HDMI :15-83 / DVI-DL: 30-140 (kHz)
垂直周波数: VGA、HDMI :24-120 / DVI-DL: 56-120 (Hz)
消費電力: 最大40W / 標準33W / エコモード28W
待機省電力時: 1W
使用時許容温度: 5-35℃
使用時許容湿度: 30-80%(結露の無いこと)

入力信号: HDMI 1.3 x1 / ミニD-sub15ピンx1 / DVI-D-DL x1
電源: 内蔵
スピーカー: 無し
ヘッドホン出力端子: 有り
ティルト角度: -5 / 20°
外形寸法(W×H×D): 570 x 347.4 x 181.3 mm
重量: 約6.37 kg
保証期間: 3年保証(パネル・バックライトは1年保証)

主な特徴:
Senseye3
AMA
iKey
sRGB
Kensington
OSDメニュー17ヶ国語
VESA 100x100mm

主な付属品:
ドライバーCD(マニュアル・クイックスタートガイドを含む)
電源ケーブル、D-subケーブル、DVI-D-DLケーブル、保証書

と言う訳で、届きました。
元プロゲーマーのおっさん二人が腕を組んでます。
元プロゲーマーのおっさん二人が腕を組んでます。

開封しました。
付属品はモニタスタンド、電源ケーブル、d-sub 15pinケーブル、説明書とドライバCD
付属品はモニタスタンド、電源ケーブル、d-sub 15pinケーブル、説明書とドライバCD

本体です。
本体です。

DVIケーブルは予め接続されていました。
DVIケーブルは予め接続されていました。

当然ですがDualLink対応ケーブルです。
当然ですがDualLink対応ケーブルです。

モニタスタンドを取付けます。
ネジ部分には収納型の持ち手が付いているので、手回しで取付できます。

取付完了。
取付完了。

モニタの上下昇降は裏側のボタンを押してロックを解除すれば可能です。
最大まで伸ばしてみました。
最大まで伸ばしてみました。


では、PCと接続します。
今回は120Hz動作が目的なので、DualLink対応DVIケーブルでビデオカードと接続します。
設置完了
設置完了

後日、モニタアームを取り付けました。
後日、モニタアームを取り付けました。

モニタの設定をします。
リフレッシュレートを120Hzに設定しました。
リフレッシュレートを120Hzに設定しました。

続いてゲーム側の設定です。
多くの3Dゲームでは特別な設定をしなくても、そのままモニタの最大リフレッシュレートで表示されます。
一部のゲームではグラフィックスオプションでリフレッシュレートを制限している場合あります。
Call of Dutyシリーズではこの様に設定項目があります。
Call of Dutyシリーズではこの様に設定項目があります。

念の為、モニタ側のOSDで動作状態を確認します。
OSD操作はモニタ右下のボタンで行いますが、十字ボタンなどではなく
横並びで『MENU | ← | → | ENTER』
となっており、操作性はかなり悪いですね。
現在の解像度が『@120』になっていれば120Hz動作になります。
現在の解像度が『@120』になっていれば120Hz動作になります。


それではリフレッシュレート120Hzでゲームをプレイしてみます。

...

一目見て、明らかに表示が滑らかになっている事を実感できます。
もうヌルヌルです。素晴らしいです。

純粋な液晶モニタとしては、TNパネル故に過度な期待は出来ません。
視野角はやはり狭く、デジタル接続なのに心なしかあまり綺麗に見えません。

しかしLEDバックライトという事もあってか、目に対する刺激はかなり柔らかな印象です。
少なくとも「目潰しパネル」といった感じではありませんね。
むしろ刺激が弱すぎて、フォーカスが甘い印象です。
(この辺りは好み、画質の設定も関わってくるかと思いますが)


【+評価】
・リフレッシュレート120Hzの滑らかさはとにかく素晴らしい
・全ての解像度で120Hz表示可能
・入手した個体ではAMAによる表示不具合もなかった

【-評価】
・あくまでTN画質、視野角も狭い
・最新機能対応とは言え、23.6インチ FullHDのTN液晶で\30,000以上は高過ぎる
・OSDでのモニタ設定の操作性に難あり

このモニタ独自の対応機能にどれだけ魅力を感じるかで評価は大きく分かれるでしょう。
画質も「TNにしてはまとも」な程度で、3Dゲームをしない方に対しては全くおすすめ出来ません。
TNパネルは画質は微妙ですが、表示遅延が少ないメリットもあります。
そういった面では「ゲームに特化した液晶モニタ」として割り切らざるを得ない部分もあるかと思います。

とにかく、ゲームプレイ時でのリフレッシュレート120Hzの滑らかさは素晴らしいの一言です。
そして現時点でネイティブ解像度以外でも120Hz表示可能な唯一無二のモニタでもあります。
個人的にはこれだけで十分に価値がある逸品でした。

OD付きのIPSパネルもしくはVAパネルで120Hz表示可能な画面解像度1920x1200以上対応のモニタが発売されるまでは、この種のゲーマー向けモニタとしてはおすすめの品です。

あと、BenQは名前だけでかなり損をしていると思う。
  • 購入金額

    39,000円

  • 購入日

    2011年12月頃

  • 購入場所

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