レビューメディア「ジグソー」

次世代のRAIDを試してみた

◆玄箱T4
現在メディアサーバとしてコレ

を使用しているのだが
これは4台でRAID5を組めるものの、1台目の一部にOSを載せるという仕様。
つまりOSの載った1台目が死ぬと全滅コースなのである。
これではRAID5を組む意味が全く無く、RAID0か1で使った方がマシとなる。
ただ、自由度は高く簡単にメディアサーバも構築出来るし、
シリアルコンソールで動作状況を確認しながらアレコレ出来る便利さもある。

◆RAIDとHDD
また、既存のRAIDの全てに言える事だが、
同容量、同ドライブで構成する必要がある為、
世代交代が激しい現在、ドライブが生産終了になった時に
交換用ドライブが入手出来ない事がある。
現にコレ

でHDDが壊れた時、
既に市場にはWD20EADSは無く、WD20EARSしか無かった。
プラッタ容量が変更されているのでちゃんとリビルド出来るか不明で、
結局全てコレ

に変える事になった。
そして現在はこれも市場からは消えつつある。

◆次世代RAID
そんな中、次世代RAIDはHDDの種類も容量も問わないで構築出来る、
という売り文句にひき付けられ、このdroboの事を知った。
正直胡散臭いとも思ったが、意外に色々な所でレビューが載っていた。
でも高い。値段設定はどう見ても法人向け。
同じ値段出すならQNAP製も良い物が買える。
で、暫く考える事にした。

◆決断
先日、玄箱T4が急にリビルドを開始した。
これは危険信号と思い、いきなり決断を迫られる事になった。
値段は大差無い。後はどちらに決めるかだけ。
悩んだ末にdroboを選択。
Amazonプライムをお試し登録してお急ぎ便で購入した。
選択した理由は以下。
・HDDの種類も容量も問わないので市場が変わっても交換出来る。
・HDDベイが5個ある。(QNAP製の同価格帯は4個)
・PS3向け設定のあるメディアサーバ機能が搭載出来る。

◆ファーストインプレッション
drobo_01
drobo_01
こんな箱で到着。メーカー直送の販売のようだ。

drobo_02
drobo_02
意味深なメッセージの入った付属品箱。

drobo_04
drobo_04
マニュアル類とインストールCD等。

drobo_03
drobo_03
布製の袋に包まれた本体。

drobo_05
drobo_05
本体。意外と省サイズなのはACアダプタによる所が大きい。
個人的には内蔵の方がすっきりしてて好み。

drobo_06
drobo_06
5個のドライブベイ。前面カバーはマグネット式。

drobo_07
drobo_07
購入してきたWD20EARSを5台搭載。

drobo_08
drobo_08
設置して起動。

◆droboを使ってみる
まずはCDよりDroboDashboardをPCにインストールする。
これは常駐型の管理ツールで、大体の設定はここから行える。
次にdroboの電源を入れる。
自動でHDDの初期化とRAIDの構築、ネットワークドライブのマウントまで行ってくれる。
個人のファイルサーバとしてなら、これだけで普通に使える状態になる。
drobo_09
drobo_09
10TBのRAID5なので使えるのは7.2TB位。
drobo_10
drobo_10
HDDのステータスはこの様に表示される。
ダッシュボードで設定出来るのは以下の項目。
・RAID5⇔RAID6切り替え(デフォルトはRAID5)
・HDDスピンダウン時間
・ネットワーク設定
・ユーザーアカウント設定
・DroboAppsの有効/無効切り替え
・異常時のアラートメール送信先設定
ここまで読んで「アレ?」と思った方も居ると思う。
メディアサーバの設定項目が無い。
実は各サーバ機能は全てDroboAppsの中で管理されていて、
これを有効にしてアプリをインストールするとサーバ機能が使える様になる。

◆メディアサーバ
ではDroboAppsを使ってみる事にする。
マニュアル読んでも良く解らないのでブログ等で調べてみると
必要なファイルを自動マウントされた\DroboAppsに置いて再起動するだけらしい。
今回はメディアサーバにしたいのでApache等は放置でdroboadminとfuppesだけ置いて再起動。
以後の設定はweb画面上で行うとの事なので、そのページを開こうとするとエラーが出る。
これではfuppes(メディアサーバ)の設定が出来ない。

小一時間ブログを調べたりマニュアル読んだ末に、
「web画面設定って事はApache(webサーバ)入れないと駄目じゃね?」
と、根本的なミスに気付いた。
早速Apacheを投入して再起動してみると、やっとDroboAppsAdminの画面が出てきた。
ここからfuppesの設定を選択して内容を確認してみると
かなりの種類のファイルに対応しているのだが、TSやM2TSの設定が無い。
ちょっと残念に思ったが、
Please edit the file: /mnt/DroboFS/Shares/DroboApps/fuppes/fuppes.cfg
と、書かれている事に気付き、fuppes.cfgを開いてみると対応種類はこちらで編集出来るようだ。

<file ext="m2ts">
<ext>mpeg</ext>
<type>VIDEO_ITEM</type>
<mime_type>video/mpeg</mime_type>
</file>
<file ext="ts">
<ext>mpeg</ext>
<type>VIDEO_ITEM</type>
<mime_type>video/mpeg</mime_type>
</file>

この様にTSとM2TSをMpeg判定するように編集して再起動。
PS3から認識出来るか確認してみたところ、両方とも再生する事が出来た。
今の所試したのはmp4とtsとm2tsの3種類だが、家の場合はこれで事足りる。
これで安心してメディアサーバとして使う事が出来る。

ちなみに転送速度はかなり遅い。
droboFS_01.jpg
droboFS_01.jpg

USB2.0の転送速度くらいか。
CPUが弱いのと、HDDを特殊な管理しているので仕方のない部分だと思う。
速度重視なら間違いなくQNAPのAtomを積んだ奴が良いだろう。

※5/4 21:30 追記
試しに稼働中のdroboからHDDを1台抜いてみた。
drobo_11
drobo_11

すると、ダッシュボードにアラートがあがり、警告メールが送信される。
drobo_12
drobo_12

RAID5なので、この状態でもデータへのアクセスは行える。
もう1台抜くと多分データは死ぬと思われる。
抜いたHDDを戻すと自動的にリカバリが行われ、これには数時間掛かる。
出来れば3TBのHDDを突っ込んでみたかったが、これは後々の課題とする。
  • 購入金額

    72,800円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

    Amazon

33人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (12)

  • 北のラブリエさん

    2011/05/01

    うちはWDとSeagate共存してますね。
    容量も違います。

    よくないのはわかってるんですが背に腹は・・・
  • daiyanさん

    2011/05/01

    SS4200でWDにSeagate混ぜてみたらリビルド失敗してくれましたからw
    2TBと3TBで混在させても大丈夫らしいのでその内試してみたいな、と。
  • リーダーさん

    2011/05/01

    こ、これがあの10テラのやつだったんですね・・・!
    確かに熱くなりそー
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