レビューメディア「ジグソー」

やっぱり,試してみよう!

上海問屋謹製DAC搭載ヘッドフォンアンプになります.
少し前から気になっていたのですが,試してみることにしました.
1ヶ月くらい聴いて,簡単な改造をした印象です.

PCやオーディオ機器からのデジタルオーディオ信号を,アナログ信号に変換してくれるものです.
そのおまけとして,ヘッドフォン端子があります.
3999円という低価格ながら,非常に高性能です(高性能=高音質ではありせん).

一般的な使い方としては,PCにUSBで接続して,ヘッドフォンアンプになります.
この時,最大24bit/96kHzまで,対応可能です.
USB接続時は,バスパワーで動作します.

その他の入力として,光デジタルと同軸デジタルにも対応しています.
この場合,24bit/192kHzまで対応します.
マザボに光デジタル出力があれば,これを使用することも可能です.
USB接続ではない機器の場合には,USB電源アダプタも同梱されていますので,安心です.


入力切替は,1/2/3のセレクターで行います.
何が1で,なにが3かわかりませんが,並びの通りになっています.
入力
入力

仕様には,切替インジケーター付きとあるのですが,見当たりません.
しかし,バラしてみると,しっかりインジケーターがありましたが,外側のケースに隠れて見えない状態でした.不思議な仕様です(オリジナル商品の名残かも?).


出力は,ヘッドフォン用ステレオミニとRCAです.
値段相応のヘッドフォンアンプ用ボリュームつまみがあります.
出力
出力

ボリューム自体はそんなに悪いモノでは無さそうです.

USB接続していれば,USBバスパワーで操作しますが,同軸や光デジタル入力単独で利用することも可能で,そのためにACアダプタ(USB変換)が付属しています.
5V/1A仕様です.
ACアダプタ
ACアダプタ


出力で,注意しなければならないのが,対応するヘッドフォンのインピーダンスです.
16~32Ωとなっていますので,普通のヘッドフォンやイヤーフォンなら問題ありませんが,ここの住人の方々のあのヘッドフォンなんかは厳しいと思います.



デジタルオーディオ信号を直接処理するため,PCや安価なオーディオ機器でも高音質が簡単に楽しめます.
特に,オンボードオーディオの音質を良くしたいと思っている場合には,USBケーブル1本でOKです.

Win7(64bit)での動作確認ですが,専用ドライバー不要で,再生デバイスののデフォルトを本機に指定するだけで簡単です.
未確認ですが,VistaやXPでも専用ドライバーは不要という仕様です.



ヘッドフォンで聴いた場合の音質は,値段の割にはいいと思います.
オンボードに対して,低音もしっかり出ていますし,パワー感もあり,解像度が高いです.
しかし,オーディオ機器に比べると,全体的に細い印象で,音に艶がありません.
ちなみに,ライン出力をそのままヘッドフォンに出力した方がいい感じです(音量調整は出来ませんが).
さらに,アンプに入れて,ヘッドフォンで聴くとDACの威力を思い知らされます.
内臓ヘッドフォン出力の音が満足できる音とは言えませんが,解像度が高く,オンボードよりいい音です.

気になるのが,ヘッドフォン出力のノイズです.
32Ωだとノイズは聞こえませんが,16Ωだとノイズが出ます.
回路定数が合っていないのでしょうか?
ちなみにライン出力は,ノイズレスです.

オーディオ機器としての音質を求めるのではなく,オンボードからの音質改善や外付けDACとしては,この値段では,とても優秀だと思います.
4000円ちょっと(送料込み)で,手軽にPC音質の改善をするのには,ツボを押さえた仕様で,とてもいいと思います.


以上,ヘッドフォン出力の音質に関しては,事前にネット上の情報からある程度わかっていました.
マニアの方達は,当然のごとく改造しています.2000円くらいかけると,1万円以上のDACアンプに匹敵するらしいです.ヘッドフォン出力は,アンプ交換が難しいので,ライン出力のみに注力みたいです.

その中で,一つ,気になるHPを見つけました.
最低限やっておきたいことというもので,出力カップリングコンデンサの交換です.
これを行うと,低域のカットオフが変わり,更に低域が出るようになるというもので,データ付きで紹介していました.
オーディオ用コンデンサやボリュームの交換に,お金をかけるのに,本機を買うのかという疑問もありますので,このカップリングコンデンサの交換だけしました.
コンデンサ自体は普通のもので,ヘッドフォン用に10μF,ライン出力用に47μFを用意しました(全部で80円くらい).
交換コンデンサ
交換コンデンサ



結果,基本的な音質は変わりません(あたりまえです)が,低音が更にしっかり出ている感じがあります. イコライザ無しの生音源で,これだけの低音が出れば十分だと思います.
100円以下で,はっきりとした効果が出来る改造として,やっておいた方が良さそうです.
元々,保証期間が短いですから,初期不良でなければ,改造してしまってもいいと思います.
※このライン側の電解コンデンサのシルク印刷が逆だという噂です.今回は,そのまま交換前と同じ向きに取り付けました.
  • 購入金額

    3,999円

  • 購入日

    2012年07月30日

  • 購入場所

    Donya

17人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • Sheltieさん

    2012/09/17

    ボリュームも人気というか定番の製品あるみたいですね。コンデンサ交換以外にボリュームまで交換するのは知りませんでした(>_<)
  • harmankardonさん

    2012/09/17

    Sheltieさん,コメントありがとうございます.

    音響用という名前で,一桁以上高価なモノが沢山あるみたいです.
    ステレオ用ボリュームは,6端子なので,外すのがちょっと大変ですが.

    すべて,音響用のコンデンサに交換するだけで,本体価格並になってしまいますので,恐ろしい世界です.

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