水色基調の台には各種紙サイズを確認する為の目安が印刷されています。

目盛りを目安にサイズを合わせ、グリッドを目安に水平垂直を合わせ、裁断部を確認します。

回転刃の通るところは透明部品ですので、切り取りたい線上に簡単に合わせることが可能です。

回転刃が納まる部品をスライダーと呼びますが、掌で押さえる為のかまぼこ形に成形されています。

そのスライダーを抑えながら上から下へ（逆でも良い）動かす事で裁断する仕組みです。

スライダーはレールと呼ばれる長方形部品の上を走ります。

そのレールは左右方向には厳密な位置決めがなされていますが、上下方向には遊びがあります。

この遊びは、裁断する紙の厚みや量が一定で無いことに対応する工夫です。

コピー用紙なら10枚以上が入る遊びが確保されていますが、1枚しか裁断しない時にでも、

この遊びのあるレール全体が、その1枚をキチンと抑えてくれるんです。

だからズレません。

1枚のコピー用紙を裁断するなら、ほとんど力を入れずに切れますが、枚数が増えたり

フィルム素材を裁断する場合などは、それなりに力を入れて作業することになります。

その際、対象となる紙を裁断した回転刃は、カッターマットにも食い込むことになります。

これを繰り返すと、カッターマットがどんどん掘れてしまうことになります。

こうなると力を入れずに1枚だけ裁断しようと言う時に上手く切れなくなります。

このような状態になった場合は、カッターマットを取り外し天地を逆さまにしてから再装着すると

新品の状態で使えます。

これはカッターマットの中心を外して回転刃が走るという頭の良い設計が成せる技。

素晴らしい。

カッターマットに2列の深いキズが入ったら、次は裏返してください。

また2列の深いキズが入るまで使うことが出来ます。　　　　　　　

素晴らしい。

回転刃が切れなくなったら、交換することができます。

ホルダーには2本のネジが備わりますが、工具無しで回せると思います。

取り外した部品には回転刃が必ず居ます。　なぜならその部品には磁石が付いているから。

素晴らしい。

注意しながら新しい刃と交換します。

ミシン刃との交換作業も全く同じです。

手元にある個体は最初期型のようで、後期モデルや現在販売されている200Nに備わる筐体裏面にある

収納ポケットがありません。

現在売られている製品に備わる収納ポケットに予備刃、ミシン刃を収めることができるのは

羨ましい。

A４用紙１枚から、コーヒーチケットは５冊製作できます。

好みのデザインを考えて、罫線を残して印刷したものを、まず縦に裁断します。

これは上質紙で５枚づつ切り分けています。

次にミシン刃を使い、チケットの切り離しミシン目を入れる作業に移ります。

この作業は１枚づつ行っています。

注意点は、決してホルダーを上下させないこと。　一度でミシン目を入れるように心がけます。

上下させると、紙のズレが発生し、ミシン目から切れやすくなってしまうことがありました。

紙の種類も、色目も、デザインも、自由です。　楽しい作業です。

地域のイベント等で使う「食べ物券」「参加券」「引換券」等に、ミシン刃があれば

使いみちが広がります。

これは旧来の「押切り」では出来ない芸当です。

いつ買ったか、いくらだったか、うろ覚えですが、少なくとも１０年以上前だと思います。

毎日使うものではありませんが、前述のとおりコーヒーチケットを定期的に製作しています。

フィルムパウチ加工したメニューやポップも、これで裁断します。

角の丸みはハサミで加工するしかありませんが、綺麗に四角く裁断できると嬉しいものです。

刃は少し錆びていますが、切れ味に不満は出ていません。

カッターマットは予備を買う必要が無かったと思えるほど丈夫です。

用途によってミシン刃だけを同時購入なさることをオススメしますが、備品の類は必要を感じてからで大丈夫。

ずっと前から、ずっと同じ部品を使える形で売っています。

カール事務器さん、ありがとね〜。

裁断枚数　10枚（PPC用紙64g/mxm)　1ミリ厚まで

裁断幅　　A4まで（310mm）

サイズ　　264ｘ382ｘ68mm

重量　　　約1.2キロ

裁断可能用紙として

ボール紙：1ミリ厚まで　　　　軟質ビニール：0.8ミリ厚まで

硬質ビニール：0.4ミリまで　　PPフィルム：0.4ミリまで