しかし既にWindows XPが広く普及していた2003年末頃になると、TualatinコアのPentiumIII-Sを搭載していても、絶対性能という点でPC-9800シリーズでは厳しさを感じるようになっていました。当時はマルチブートでMS-DOS、Windows 98 SE、Windows 2000を切り替えて使っていましたが、Windows XPへの移行と共にPC/AT互換機への移行も果たそうと思い、新たに組み立てたPCで使われたマザーボードがこの製品でした。もともと実験用に使っていたASUS P4T533-Cを使うという選択肢もありましたが、DirectRDRAMが高すぎたことに加え、FSBの上限が533MHzという辺りに不満を感じて、結局新たに購入したこちらを使うことにしたのです。
組み合わせたCPUはFSB 800MHz、HyperThreading対応のPentium4 3GHz(Northwood)。どうせ組み立てるならPC-9800では到底実現できないスペックのものにしようと考えた結果の選択でした。ただ、組みたったPCを実際に動かしてみると、「あれ、この程度か?」という程度の速さしか感じられなかったのですが。
実は買った時点でジャンク品だった(サトームセン PCisland閉店時に不具合品としてジャンクで売られていました)このマザーボードですが、結局は約3年間メインPCの中で使われ続けました。途中でPentium4 3GHzの遅さに我慢できず、Pentium4 Extreme Edition 3.4GHzにグレードアップしたりもしましたが、最後はパラレルのIDEコネクターが接続したデバイスを認識しなくなったり、SCSIボードを装着するとデータ化け(ツールで確認したところパリティエラーが発生していました)を起こしたりなど実用に耐えないレベルの故障を起こしてしまい、予備として購入してあった下位モデルGA-8IPE1000Gと交換されて役目を終えました。
割合面倒な故障を起こしてしまったのですが、それでもSerialATAに接続したデバイスはきちんと動いていたため、データの救出などには特に困ることは無く、また同系統のGA-8IPE1000Gとの交換だったことから一部デバイスへのドライバー当て直し+Windowsの再アクティベーションだけでそのまま使い続けられたのは幸いでした。
最後は壊れたとはいえ、ジャンク購入品が3年間ほぼ1日中電源を入れ続けた状態で使えたわけで、コストパフォーマンスには文句のつけようがありませんでした。今思うとPentium4 Extreme Editionの投入による負荷が寿命を縮めてしまった気もしますが…。
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購入金額
1,980円
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購入日
2003年12月頃
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購入場所
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