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OC耐性高く消費電力も低い!潜在能力は高いです

Celeron Dual-Core E3200はデュアルコアCPUで5,000円を割る価格で販売されていることから人気となっています。 購入してみましたのでレビューして見たいと思います。


テストに使用した環境は下記のとうりです。

<Wolfdale/LGA775>
・CPU:Celeron Dual-Core E3200
・CPUクーラー:Thermaltake Contac29
・マザー:GIGABYTE GA-E7AUM-DS2H(BIOS F3)
・VGA:GeForce 9400 / オンボード
・メモリ:DDR2-800 4GB (2GBx2)
・電源:Scythe 鎌力4 KMRK4-550A (550W)
・OS:Windows XP Home SP3


●Celeron Dual-Core E3200
Celeron Dual-Core E3200は45nmのWolfdaleコアを採用するCPUです。基本的な機能はCore 2 Duoに準じます。

Core 2 Duo E7000シリーズとの違いはL2キャッシュの容量と、動画などのエンコードに有効なSEE4命 令がディスエーブル(Disable)されている点です。


●オーバークロック
3.6GHzにOCしてみました。
BIOSの設定は電圧を1.300V、FSB149MHz、メモリクロックはリンクを解除して800MHz付近にしていま
す。その他はAutoのままです。
(補足:FSBを150から1MHz下げているのはメモリの速度を優先しているためです。)

電圧は変更していますがCPU-Zで見ると負荷時はAutoの時とほとんど変わりません。
Auto設定ではPrime95でシャットダウンするときがあるので1.300V固定にしています。
煮詰めてないので何とも言えないところですが1.320Vあたりに設定すると良いかもしれません。

時間の都合でPrime95の負荷テストは10分程度ですがベンチマークなども一通りとおりますから安定性は問題ないと思います。


3.2GHz化は電圧もAutoのままで問題ないようです。
電圧設定はAutoのまま3.2GHz化可能というのもライトOC向けには良い感じですね。


●ベンチマーク その1
オンボードGPUの3D性能は低くいため一昔前のベンチマークテストを中心にスコアを計測してみました。

アンダークロックの2.0GHz、定格動作の2.4GHz、OC@3.2GHz化、OC@3.6GHz化の3パターンでベンチマークを計測して表にまとめてみました。 比較用に Celeron Dual-Core E1200のスコアも用意してあります。

<E3200(2.0/2.4/3.2/3.6GHz)>
・FF Bench3(Low):7478 / 8523 / 9504 / 9741
・FF Bench3(HI) :4743 / 5442 / 5972 / 6257
・MHF Benchi :1306 / 1370 / 1407 / 1408
・3DMark03 :4998 / 5225 / 5329 / 5355
・SuperPI-MOD :31.032秒 / 25.781秒 / 21.031秒 / 19.532秒

<E1200(1.6GHz)>
・FF Bench3(Low):6341
・FF Bench3(HI) :4038
・MHF Benchi :1352
・3DMark03 :4939
・SuperPI-MOD :42秒

Celeron Dual-Core E1200とのスコアの差は少ないです。
オンボードGPUの性能をほぼ使い切っているようです。


●ベンチマーク その2
CPUパワーもそれなりにあるようなのでGF9600GTと組み合わせてベンチマークテストしてみました。
定格動作の2.4GHz、OC@3.6GHz化の2パターンで計測です。

<E3200+GF9600GT(2.4/3.6GHz)>
・FF Bench3(Low): 9098 / 10867
・FF Bench3(HI) : 7238 / 8793
・MHF Benchi : 7544 / 7590
・3DMark03 :30148 / 32071
・3DMark05 :12798 / 16603
・3DMark06 : 9213 / 11718

やはりアッパーミドルGPUと組み合わせるとスコアはかなり上昇します。
CPUの性能も高いのでOCしてもしなくてもGeForce 9600 GTクラスのGPUは欲しい感じです。


●消費電力
ワットチェッカーを使用して消費電力を計測してみました。
数値は左から「アイドル時、SuperPI、FFベンチ、3DMark系、Prime95」の動作時の最大消費電力となります。

<消費電力(オンボードGPU)>
・E3200@2.4GHz(Auto) :60~ 76~ 83~ 90~ 88W
・E3200@3.2GHz(Auto) :61~ 82~ 86~ 94~ 93W
・E3200@3.6GHz(1.300V):63~ 85~ 90~ 96~ 97W
・E1200@1.6GHz(Auto) :66~ 80~ 87~ 94~ 90W

<消費電力(GF9600GT使用)>
・E3200@2.4GHz(Auto) :90~109~115~147~119W
・E3200@3.6GHz(1.300V):91~113~121~156~126W

Celeron Dual-Core E3200 の消費電力を計測してみました。
比較用に Celeron Dual-Core E1200 の消費電力も計測して載せてあります。

定格クロック(電圧Auto設定)で比較するとクロック差800MHzにもかかわらず、Celeron Dual-Core E3200 の消費電力よりは Celeron Dual-Core E1200 よりは少ないです。やはり45nm化が効いてい るようですね。このことからAllendale-512kシリーズ(E1000番台)のCeleron Dual-Coreより消費電力は少ないということになります。

OCで3.6GHz化してもアイドル時には3W、負荷時でも9Wしか消費電力は増えてません。
やはり45nmのCoreMAはすばらしいですね(^-^

CPUの温度はというと室温24度と低めの環境の場合、3.6GHz化してもIntelリテールクーラーのままでもアイドル時37度、負荷時に48~52度。問題ないと思いますが長時間負荷をかけるなら大型のCPUクーラーを導入することをお勧めします。


●定格動作 + Vコア 1.000V化
Celeron Dual-Core E3200の低電圧テストも行ってみました。
数値は左から「アイドル時、SuperPI、FFベンチ、3DMark系、Prime95」の動作時の最大消費電力となります。

<消費電力>
・E3200@2.4GHz(1.000V) :59~69~76~81~78W

定格動作でVコア1.000V固定にすると2~10Wほど消費電力を抑えることができました。


●アンダークロック 2.0GHz化 + Vコア 0.950V化
FSB166MHz化でクロックを2.0GHzへアンダークロックしてみました。
Vコアは0.900Vでは安定しないので0.950Vに設定しています。
数値は左から「アイドル時、SuperPI、FFベンチ、3DMark系、Prime95」の動作時の最大消費電力となります。

<消費電力>
・E3200@2.0GHz(0.950V) :59~66~73~79~73W

定格動作と比較して負荷時は15Wほど消費電力を抑えることができます。
処理速度的にも2.0GHzですから問題ないレベルです。


●感想
人気のCeleron Dual-Core E3200 を試してみた感想です。

OC耐性については4.0GHz超えも可能と思いますが1.30V以上入れないと厳しいようですので、常用するなら安全圏内な3.6GHzあたりが性能的にも十分ですのでお勧めです。

アンダークロックでは80Wを下回る73Wを達成し良い感じです。
定格で常用するなら1.000V化も良いかと思います。

5,000円以下のCPUでもOC+GF9600GTクラスのGPUを組み合わせれば立派なゲーミングPCにすることも可能と、コストパフォーマンスはかなり高いです

SEE4はディスエーブル(Disable)されているため動画のエンコードを視野にいれるならC2D E7000シリーズ~C2D Quad or Corei7シリーズの導入をお勧めします。
  • 購入金額

    4,780円

  • 購入日

    2009年11月頃

  • 購入場所

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