発想の転換というか、出た当時に「この手があったか!」と素直に感心したATXケース。
液晶のマウンタを兼ねる構造で、一体型PCが自作出来るのが最大の特徴。
刈谷のPCWorldにて、展示品がジャンク扱い1980円で置いてあったのを見て、思わず衝動買いした。
ただ、買った後「使い道が思いつかない」ままに、放置プレイされること数ヶ月。
ようやっと運用開始となり、日の目を見ることになった。
この正面の四角い部分がVESA規格に対応しており、液晶モニタをマウント出来る。
今回、このケースを友人に貸与することになったため、私の家ではPC側のみ組み換えた。
そのため、液晶を取り付けた状態の写真はない。ご容赦頂きたい。
構造、配置共に特殊なケースなので、基板も特殊配置。
いわゆる倒立型となっている。
しかも、CPUファン近辺に空気取り入れ口がないので、余りハイパワーなCPUを付けると熱処理が非常に困難。
左側には唯一の排気ファンが付く。
下から上に、対流を用いて排熱する構造のようだが、ファンの回転数が非常に低いので、排気能力に余り期待しないほうがいい。
熱処理が間に合わない場合、素直に高速回転ファンへの交換を推奨。
背面には、空気取り入れ用のバルジがある。
この部分、鉄板も切り欠いてあるので、一瞬CPUファンの高さに余裕があると勘違いしやすいのだが、このケースは倒立配置。
CPUファンが付くあたりは、見事に鉄板で閉鎖状態(汗)
せめて、取り入れ用の穴を開けるか、このバルジの装備位置を下にすれば、熱処理面でもっと余裕が稼げただろうにと思う。
今回、組み込んだシステム。
Phenom-IIx4 945のAM3構成。
ビデオカードはHISのHD4850で、Intel320のSSDでシステムを構成している。
2.5インチベイは存在しないので、2.5>3.5マウンタを用いて装着。
このケース、全てのドライブがゴム管で覆われた特殊ネジを先にドライブへ装着し、マウンタにはめ込んだあと、ロックをかけるというツールレス構造となっているのだが・・・
その特殊ネジの本数が「ミリネジ5、インチネジ16」であったため、変換マウンタに取り付けられるネジが足りず、変換マウンタの取り付け穴を、インチタップへ切り直す加工が必要になった。
また、余り高さが無い構造なので、CPUファンは背の低いものしか使えない。
構造が特殊故に、色々と面倒なところが多い。
ただ、一体型PCを自作可能という点は唯一無二であり、省スペースという点では非常に面白い選択肢となる。
既に終息品だが、このアイデアだけは秀逸。
2.5インチマウンタの装備や、CPUファン周りの改良を加えた新型の開発を期待したい。
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購入金額
1,980円
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購入日
2013年01月21日
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購入場所
退会したユーザーさん
2013/04/21
画像処理装置がありまつ(・・
一般向けではなさそうでつが
装置の付属PCとしてはいいのかもねぃ(・・
Schrödingers Katzeさん
2013/04/21
でも、普通の売価はいくらぐらいなんだろう。
ふっけんさん
2013/04/22
Vossさん
2013/04/22
POSなんかにも、この構造に近いやつがありますね。
割と業務向けの配置なのかもしれません。
>Schrödingers Katzeどの
逆転の発想な省スペースなので、場所が無い人向けですかね。
ちなみに、本来の売価は一万円弱します。
>ふっけんどの
液晶を取り付けるではなく、液晶の足に入るようなのがあった記憶が。
しかし、FlexATXて既に電源規格でしか残ってないっすね・・・・。
砧順一さん
2013/06/08
ドニッチ商品であり本番環境を想定すると仕様上の不備がある印象がありますが
あれば買っていたかもしれません。
Vossさん
2013/06/10
マウンタに連装するとHDD温度が双方70度突破するとかで、友人宅では片方のHDDを撤去して運用する羽目になったそうです・・・・・。
砧順一さん
2013/06/10
直感でアイディアはよさそうだが何か本番環境で使ったらひどいことになりそうだと思ったのですが…HDD絡みもアウトだったとは(汗
メーカー自体もどちらかと言えば再販業みたいな感じなので改良型は出さなそうな感じですね…。