数多くのラインナップの中でも個人的に一番好きなのが、クラシカルな佇まいが際立っているポルトギーゼシリーズです。
世界中の海を旅してきたポルトガルの船乗りからの「正確な腕時計を作って欲しい」というリクエストに応えるため、あえて懐中時計のムーブメントを腕時計に使用し、当時としてはあり得ないビッグサイズ・ウォッチとして登場したのが、初代ポルトギーゼです。
その流れを今日まで脈々と受け継いだポルトギーゼは、ビックフェイスの代表格として今の時代においてもその人気を保っているモデルとなります。
IWCを代表するシリーズであるポルトギーゼの中でも、このポルトギーゼ 7daysはIWC自社製ムーブメントであるcal.51011を搭載した傑作です。
ブラック文字盤のモデルもありますが、ホワイト文字盤にブルースチールのリーフ針という組み合わせのIW500107は何ともいえぬ落ち着きがあり、極めてIWCらしいモデルかと思います。
光の角度で表情を変えるブルースチールの針は、やはり魅力です。
シースルーバックのサファイヤクリスタルを通して見えるcal.51011は圧巻です。
チラネジの付いたテンプをはじめ、最大の特徴であるペラトン式巻き上げ機構もしっかりと確認できます。
ペラトン式巻き上げ機構を復活した傑作ムーブメントであるcal.5000シリーズの中でも、21,600振動にハイビート化され、フリースプラング機構を実現したcal.51011は、7日に及ぶパワーリザーブと正確性において、とても使い勝手に優れています。
大きな香箱と、それを巻き上げる効率の良いペラトン式巻き上げ機構と相まって、7日という長大なパワーリザーブを有しながら、日常的に使用していればパワーゲージは7日を切ることはほぼありません。
現在、1日おきに使用していますが、デスクワークが中心でもハンドワインディングを行うことはほぼ皆無という、すばらしい巻き上げ効率です。
ブルースチールの針も角度や日の光によって様々な表情を見せますし、cal.51011の存在感も圧倒的。
かといって、洗練されたデザインで自己主張すぎることもなく、さりげなく装着できる、とてもIWCらしいモデルではないでしょうか。
ポルトギーゼといえばやはり人気はクロノグラフかと思いますが、クロノグラフも端正な佇まいですばらしいモデルです。
とはいえ、やはり個人的には傑作cal.5000シリーズの流れを汲む自社製ムーブメントを搭載しており、なおかつcal.51011の直径によって決まったビッグケースという点で、7daysの方が好みです。
クロノグラフには無いヒストリカルなレールウェイ・インデックスを採用した文字盤と、裏はシースルーバックという点も良いですね。
デカ厚時計が流行りつつある中、時計の心臓部であるキャリパーのサイズによって合理的に決まったケースサイズは、懐中時計のムーブメントをそのまま腕時計に使用したという、初代ポルトギーゼが誕生した歴史を彷彿とさせてくれます。
ケースサイズは巨大なのに、裏を見るとこぢんまりしたメカが収まっている時計も多く見かけますが、合理的な理由に基づいてケースサイズが決まっているあたりが、やはりポルトギーゼといったところでしょうか。
時刻によって様々な表情を見せてくれるポルトギーゼ 7daysですが、なかでも長針と短針が重なった時に見せる雰囲気も何ともいえません。
緩やかな弧を描いたリーフ針が重なって1本になるシルエットは、とても美しいです。
…これはポルトギーゼ・レギュレーターを買えということなのか?!
すでに購入から1年半以上使っているため、徐々に傷がつき始めています。
新品のコンディションと比べると痛みも見られますが「時計は使ってなんぼじゃ!」と思っていますので、付いた傷も時計の一部?として、それはそれで味なのかなぁ、と思っています。
普段使いはORIS、仕事の時はIWCといった感じで使い分けていますが、やはりスーツとの相性は抜群です。
知る人ぞ知るというか、ロレックスやブライトリングのように主張が強くないところも好きなポイントです。
良い時計ですよ。
※購入価格はzigsowの初期値で入っていた金額で、実際はもっと安いです…
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2011/06/27
D90を買ってマクロ撮影が出来るレンズが使用可能になったので、写真を撮り直してみました。
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購入金額
1,296,750円
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購入日
2009年07月頃
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購入場所
lookkg486さん
2009/09/18
おお~すばらしい!
青針がまたかっこいいですよね~。
がじおさん
2010/10/11
素晴らしいです。