元々中学生の頃から写真部に所属し一眼レフで写真を撮りまくり，暗室で現像，引き伸ばし、といった作業が大好きだったので、黎明期のデジカメはオモチャにしか見えなかったのである。（そのくせエラク高い）
その後、Canon IXY DIGITAL（IXY自体、元々はフィルムカメラだった…）が出て、デザインに惚れて購入。
食わず嫌いもいかんな、と試しに買ったつもりであった。
ところが実際使ってみたら、とっても便利。
当時まだ携帯電話にカメラ機能が付いていない頃だった事もあり、「写真」を撮るというよりも、ちょっとしたメモ代わりとして重宝することに気づいた。
それからIXYを２世代買ったが（どんどん薄型化されていくので、常に持ち歩いている自分にとってはありがたかった）、画素数UP競争があれよあれよという間に進むうち、徐々に純粋な「写真」撮影機としての機能に疑問を持ち始めるようになる。
メモ代わりとしては十分なのだけど、カメラとしてはどうなんだろう？と。
ちょうど一眼レフにもデジタル化の波が押し寄せ、昔からのフィルム派としてはやや抵抗感を覚えている頃でもあった。（そもそもデジタルならば一眼レフという形体の必要は無いハズなのだが…）
そしてようやくデジタルカメラの画を決めるのは画素数よりも撮像素子の大きさの方が支配的である事に気付く。（レンズや画像処理エンジンの良し悪しも大きな要因ではあるが）
そこで、ふとこの機種（GRDシリーズ）の存在を思い出した。
実は店頭で初めて見た時の印象はあまり良いものではなかった。
フィルム時代のGRを知っていたから、デジタル化したんだ？それがなんでこんなに高いの？とまるで食指が動かなかったのだ。
しかし、コンデジを暫く使っている間に、改めてGRDの「カメラ」としての真摯な製品造り、画作りに対するこだわり、またその実力を知ることとなる。
メモ代わりではない、「カメラ」としての存在。
嫌がおうにも気になる存在になり、かなり悩んだが（コンデジで単焦点？という点が最後まで引っかかった）、我慢できずに購入に至る。
APS-Cサイズの撮像素子には到底かなわないし、イマドキ手振れ補正機能も持たないものの（元々フィルム時代にはそんなもの無かった）、「写真」を撮る道具としてはとても優れているというのが率直な感想である。
構図を考えている間、露出を考えている間、シャッターを切る瞬間、全てが楽しい。
そして出てくる画もキレイ。
（好みの問題とは思うが、若干アンバー寄りの、ZEISSやNikonに似た発色が好きだ。）
当然、いつも鞄の中に入れ持ち歩いている。
最近一眼レフもデジタル化してしまったのと（だからそちらがメイン機）、購入時に迷いまくったCanon PowerShot S90 も結局同時購入してしまったので（面倒だから両方買っちゃえ！という感じ）、常に持ち歩く鞄の中にはコンパクトデジカメだけで3台ある。（もう一台はNikon COOLPIX S10：望遠専用）
ケース選びも最初は悩んだが、少々高いものの純正品にした。
ボディに一番フィットするので、結局これが一番コンパクトに収まるのだ。
なにより革製というところがいい。
昔の人間なのだろうか、ケースはやっぱり革が一番好きである。
以前からコンデジはCanonを使用していて、バッテリの持ちの悪さを痛感していたことから、
本機種購入後、すぐに替バッテリを追加で購入したが、実はこの機種バッテリの持ちがとてもいい。
まるで替バッテリの出番が無いのである。
嬉しいような、なんとも言えない肩すかしを食らった気分。
先日この後継機GRDⅣが発表された。
気持ち「やぱり欲しかった」手振れ補正が入った点がめちゃめちゃ気になる。
28mm(35mmフィルム換算)広角で手振れなんて、あんまり気にならないんじゃない？というのが持論だが、、
欲しくなっちゃうんだろうなぁ・・・
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購入金額
35,000円
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購入日
2010年10月頃
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購入場所
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