スピーカーのセッティングは大変ですが(楽しくもありますが)簡単にできてしまうAEQ(Auto-EQ)を導入した際のレポートです。
自分の部屋で音楽を聴くために、主に3セットのスピーカーを使っているのですが、ヒアリング用のKlipschがどうもイマイチ。ボーカルなどの抜けが悪く空気感というか生々しさが感じられない状態でした。楽器用のモニタースピーカー(tannoy reveal 402)ではそんなことがないので、音源などの問題でなく、設置場所の都合で音の反射などが悪いのだと思い(ヒアリング用スピーカーはパソコンデスク、モニタースピーカーはキーボードスタンドの上に設置していて、パソコンデスク周りは狭くて音の反射などが多そう。)、まずはRTAアプリで簡易的に測定してみました。
予想通りではあったのですが、50〜250Hzの低域が膨らみすぎています。原因はスピーカーの後ろの壁か床面からの反射ではないかと思います。床面からの距離はスタンドで高さや角度を変えることはできますが、壁から話すのはスペースの都合で難しいです。
before (低域のレベルが高め)
after
補正後のGEQ。なお、100Hz以下はマイクで測定しきれないこともあって、+補正しすぎでしたので手で修正しています。
部屋を変えるわけにもいかないため、周波数特性の修正のためには壁などに吸音材などを取り付けてルームチューニングをするか、イコライザで特性を変える必要があります。
最近はパソコン側で測定と補正を行えるsonarworksのreferenceやIKのARCといったソフトがあり、マイクで周波数特性を測定し、補正することができます。リビングのAVアンプや車のオーディオでパイオニアの補正機能を使っていたので、こうしたツールの効果は実感しています。ARCはDAWからしか使用できないので、ほぼsonarworksに決めかかっていたところで、ハードウェアで測定と補正ができるDEQ2496を見つけました。これならパソコン以外でも使えますし、専用機なので遅延も少ないと期待できます。
最近のAVアンプには同様の機能が付いていますが、2チャンネルの音楽用にはあまりなく(最近、yamahaがr-n803に搭載したので今後流行るかも)、今使っているアンプをそのまま使える製品は他にはあまりないようです。
マニュアルは分かりづらいですが、慣れれば簡単
DEQ2496と測定用マイク(dayton emm6)を接続して、パソコンに接続したstudio konnect48のメインアウトとパワーアンプの間に接続。(auxに挟んでも良いのかもしれませんが)
測定用マイク(DAYTONAUDIO EMM-6)
RTAメニューで、AutoEQを選択して測定。と思ったのですが、ピンクノイズは聞こえるものの測定が始まらない。マニュアルを見ても操作手順はあっているようです。
どうやら先ほどの操作で測定は始まっていたのですが分かりづらかったのと、ノイズレベルが低かったようです。そこで、ノイズレベルを調整して、測定開始。しばし(1分くらい)待つと、RTAのレベル表示が下がってきて、ノイズも小さくなってきました。頃合いを見て完了(done)。
よく聴く音楽を再生して見たところ、スッキリとして聴きやすい音に。補正は成功したようです。
高音から低音までバランスよく聞けるセッティングがでます
AEQでセッティングした音だけを聞いていると気づきにくいにのですが、bypassでGEQ(グラフィックイコライザ)をoffにすると、素の状態がなんともバランスの悪い音(うちの場合、低音が多すぎ)であったことがわかってビックリします。
しかも単品のGEQのように、31バンドや15バンドのボリュームをちまちまいじらず、マイクをつないでものの10分で完了です。
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購入金額
36,000円
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購入日
2017年11月26日
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購入場所
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