レビューメディア「ジグソー」

定番のミドルタワーケース!触る楽しさがあります。

一時期静音化にはまっていましたが、振り子のように逆に冷却に特化したPCを作りたくて購入しました。
本製品はメッシュが多く、ファンの設置可能数も多いので冷却に特化するにはピッタリなケースです。
また中の空間も広く、作業しやすいっていうのも購入の決め手でした。
また冷却特化していてうるさいケースになると思いきや、
エアフローをうまく構築し、ファンの回転数を制御する事で思っていたより静かなPCが作れました。

・デザイン
好きなデザインです。
シンプルと言いますか、余計な飾りがなくシックな感じです。
またメッシュから漏れるファンのLEDの光りも良い。
前面パネルのCoolerMasterのロゴも良い。
そして天井につけるカバーも良いです。
ただ今は改良版でケース内や背面も黒く塗装されているのが発売されてまして、
少し欲しいな~と思ってしまいました。

・作り
サイドパネルはペラいです。
そして左サイドパネルにはファンを付けられますが、
なぜか風切り音が響く感じがします。
あとフロントパネルをはずすのに一苦労しますよ。
本当に壊すつもりでないと最初は外れませんでした。
後トップパネルをはずすのもちょっと面倒。
特に大型のCPUクーラーを付けていると、後ろの方のとっかかりに手が届きにくく、
非常に外しにくいです。
電源スイッチが斜めに押さないといけないのもちょっと減点。
後HDDの取り付け、取り外しが両サイドパネルを外さないとできないのもキツイ。
それ以外だとかなり満足なケースです。

・組み立て
内部が広いので組み立てやすいです。
裏配線も出来ますし、ケース内をスッキリさせる事が可能。
ただ裏に太いケーブルを回すと右サイドパネルを閉めた時に膨らみます。
非常に組み立てのしやすいケースでした。

・電源下置き
このケースは電源下置きですが、さらに電源の吸気を下にする事が可能。
電源設置部の底面に穴があいています。
これにより電源に外の空気を直接送り込む事が可能です!
しかしフィルターは装備されていませんので、自分で装着した方がいいかも。
私はケースの下にテープでファンフィルターを付けています。

・裏配線
頑張ればほとんどのケーブルを裏に回す事が可能です。
頑張ればという言葉の通りこのケースは裏配線に特化しているケースではなさそう。
ケーブルホールが少ししかないのが残念。
裏に配線を回すと電源ケーブルが短い場合は延長ケーブルが必要になるので注意。
冷却特化のケースなのでやはりエアフローには気を配りたいです。
余計なケーブルを裏に回す事でさらなる冷却強化が実現できます。

・ファン
このケースの最大の特徴はこの多数のファンをつけられることだと思います。
ちなみに12cmファンを最大7個(トップとサイドは14cmファンでもOK)と右サイドに8cmファン、
合計8個設置できるという事です。
多数のファンを使用し、自在にエアフローを構築できます!
後設置場所ではありませんがこのケースはHDDの冷却が弱いので
シャドウベイ後ろに排気の形でファンを設置するのがオススメです。
これでHDDも普通に冷えるようになりました。
後注意としましては、左サイドパネルの上のファンについては
大型のCPUクーラーを使用したら設置できない可能性があるので注意が必要です。
トップのファンの取り付け取り外しについては大型のCPUクーラーをつけていると
非常に面倒な事になるので気をつけた方がいいです。

・冷却性能
スゴイ冷却性能です!
やはり多数のファンでしっかりしたエアフローを作るとちゃんと冷えます。
ただ一つ欠点としてはHDDの冷却がちょっと弱いと思います。
構造的に仕方ないかな~とは思いますが改良して欲しいです。
ただクーラーマスターってHDD冷却が苦手なケースが多いようですね。

・ツールレス
CM690はツールレスを色々採用しています。
まずHDDの固定。これは専用ホルダーに入れますのでネジがいりません。
最初は専用ホルダーに入れるのと取り外すのに苦労するかも知れませんが、
慣れるとものすごく便利なアイテムになります。
次に5インチベイの固定もツールレスですが、私はあまり使いません。
なぜかというと片方しかないからです。
両方あればツールレスで固定しても良いのですが、片方しかないなら
両方をネジで固定してしまいます。
最後にPCIスロットのツールレスですね。
これもあまり使いません。
軽いカード類はこれでも固定は大丈夫かも知れませんが
ビデオカードなどはこれで固定しても少しずれてしまう事があるので
私はネジで固定しています。

好きだからこそ少し厳しめに説明させていただきました。
触れば触るほど楽しくなるケースだと思います。
冷却ケースですが、ファンをコントロールすればある程度の静音性も確保できます。
エアフローを考えるのが楽しくなるケースです。
ただファンをいつの間にか購入してどんどんファンが増える可能性があるので注意。
  • 購入金額

    12,000円

  • 購入日

    2009年03月頃

  • 購入場所

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