このケースは、エアフローを重視した設計となっていて、いろいろな特徴を持っています。
基本的に、ケースの前部と下部から冷たい新鮮な空気を吸気し、天板と後部から排気する仕組みになっており、熱い空気がケース内部に篭ることを防ぐことができます。
また、フロント部分は全体的にメッシュになっており、そのメッシュのうらには、エアフィルターがとりつけられています。
さらに、とにかくいろいろな場所にファンを取り付けることができるようになっていて、理想に近いエアフローを構築できるように考えられているようです。
まず、フロントの前面に12cmファンがデフォルトで付いています。
底面に12cmファンが取り付け可能です。
側面パネルには2つのファンを取り付け可能。
グラボやCPUファンに直接冷たい空気を送風できます。
12~14cmファンに対応。
後部パネルにも12cmファンを取り付け可能。
天板には12~14cmファンを2つまで取り付けることができ、強力な排気を行えます。
また、水冷の場合は、この部分に280サイズラジエターを直接取り付けることが可能です。
おもしろい機能として、CPUを裏から冷やすことのできるファンを取り付け可能ということです。
25mm厚のファンは取り付けられませんが、20mm厚の8cmリブなしファンなら取り付け可能です。
私は無理やりタイラップで取り付けましたが、サイズが合えばネジで取り付けられるでしょう。
アイテム情報のケース画像にある、側面パネルの小さな空気穴はこのファン用の穴ですね。
電源は最下部に取り付ける方式で、ケース内部の温められた空気を吸い込まず、ケース外の空気を吸い込み、そのままケース外に排気するようになっています。
配線をケースの裏に通す、いわゆる裏配線は可能ですが、スペースが狭いため、少々厳しいかもしれません。
実際にマザーボードを設置してみます。
マザーボードはScket478のPentium4世代のもの。
CPUクーラーにはOrochiを取り付けてみました。
Orochiの大きさが半端じゃなく、かなりぎりぎりです。
ケース内部の天板に25mm厚の12cmファンを取り付けると、CPUクーラーに接触してしまいました。
結局、ケースを加工して、ケース外部にファンを取り付けるように変更しました。
クーラーの高さがかなりあるため、このような状態です。
ファンを取り付けることは無理です。
■まとめ
オロチ級のクーラーを取り付ける場合は、もう一回り大きなフルタワーケースをお勧めします。
このケースでフル水冷化していた時期もありました。
天板部分に120サイズラジエターを2つ取り付け、リアとボトムにも120サイズラジエターを取り付けていました。
結局、ケース内部のスペースがきつくなってきたため、水冷化したシステムはHAF932にケースを変更しています。
天板部分のファンは、メッシュやケースを通過する際に風切り音がするために、回転数が高い場合はそれなりに音がします。
メッシュの穴が小さいことが影響しているようです。
エアフローのほうはかなり高く、オロチにはCPUファンを取り付けておらず、ケースファンの風のみで冷却している状態ですが、それでもかなりの冷えっぷり。
以前取り付けていたPSEIDONという簡易水冷よりも冷えています。
強力なエアフローを求めるならまず間違いないでしょう。
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購入金額
13,800円
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購入日
2008年頃
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購入場所
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