壊れたHDDを基板交換にて修理しましたので、その顛末をまとめてみました。
HDDはSATAだけでも40台以上持っていますが、意外にも基板交換は初めてです。
そのため色々と自己流がありますので、参考にならないかもしれませんがご覧ください。
[壊れたHDD]
今回はWD10EADS-00L5B1を修理しました。2009年3月に生産されたもので、基板は各種チップが露出しない裏面に実装されたタイプになります。症状は電源をONにしても動作しないというものです。スピンアップすらせず、全く動作しない状態です。
[修理方法]
試した修理方法はHDDの裏側に付いている基板の交換です。たまたま同じ日に製造された同じ型番のHDDが手元にあったので、物は試しと交換に挑戦しました。単純に、正常に動作するHDDから正常な基板を拝借し、壊れたHDDの壊れた基板と入れ替えただけです。難しそうなことをしているような感じですが、意外にも簡単にできます。
[修理手順]
簡単に修理の手順をまとめたいと思います。
1.必要なもの3つ
・壊れたHDD(修理する対象)
修理するのですからこれは必要です。他のものを準備するのに、HDDの型番と製造日が必要になりますので、記録しておくのをお勧めします。
・正常なHDD
修理するHDDと同じ型番のものを用意します。また、できるだけ修理するHDDと製造日が近いものを用意してください。基板交換を成功させるには、同じ基板が使われていたほうが有利だからです。製造日が同じだから、基板が同じだからかならず成功するというわけではないようですが、現時点ではそのほうが成功確率が高いように思えます。
・ドライバー
HDDの基板は通常のプラス/マイナスドライバーでは対応できないネジで固定されています。WD10EADSは*型のネジにて固定されていますので、対応できるドライバーを準備してください。対応ドライバーは品揃えの多い家電量販店やホームセンターなどで入手できます。私は以下の製品を使用しています。安物ですが使えます。
2.正常な基板を取り外す
正常なHDDから正常な基板を取り外します。取り外すといっても4ヶ所のネジを取り外すだけです。
ネジを取り外すと基板が浮き上がってくるので、そっと取り外してください。言うまでも無いと思いますが、基板は静電気に敏感です。作業の前には静電気を除去しておきましょう。
基板を取り外すと以下の写真の状態になるかと思います。これで取り外しは終了です。
ちなみに取り外した基板は次のような写真のものであるかと思います。
3.壊れた基板を交換する
壊れた基板を正常な基板に交換します。壊れた基板は正常な基板を取り外した時と同じように、取り外してください。
壊れたHDDに基板が無い状態になったら、正常な基板を設置しましょう。WD10EADSの場合、基板自体に設置の場所を誘導する穴が開いていますので、HDD本体にある突起の部分をその穴に合わせてください。突起と穴が合致したら、そのままネジを閉めるだけで大丈夫です。基板とHDDの間には、付属してたクッションを忘れないように注意してください。無くてもなんとかなりそうですが、トラブルの原因になりそうです。
4.動作確認をする
このあとは通常通りにパソコンで読み取れるか実験してください。滅多なことでパソコン本体を巻き込んで昇天するということは無いと思いますが、心配なら壊れても気にしない余剰機を利用しましょう。余剰機が無い場合は度胸しだいですね。
私の場合は、この時点で特に調節することもなくデータが読み取れる状態になりました。すぐにデータを異なるHDDにバックアップしました。
[最後に]
この作業は自己責任のもとで行ってください。他の機器を巻き込んで壊れてしまったり、HDDが火を噴いて家が火事になっても、私にはどうしようもありません。そして保証が一切になくなる可能性もあります。もろもろを考慮の上実行するようにお願いします。
-
購入金額
0円
-
購入日
2009年03月頃
-
購入場所
不明
Neroさん
2010/05/12
Neroさん
2010/05/12
チョロさん
2010/05/12
がんちゃん@Kuotaさん
2010/05/12