本体のスペックもCPUがPentiumM 900MHz(Banias)で、メモリの公称上限も768MB(オンボード256MB+DDR SO-DIMMx1枚)と、Windows XPであっても少々重さを感じる程度ではありますが、それでもHDDが高速であればずいぶん快適性が増すであろうことは容易に想像が付きました。一時期酷評されたグラフィックチップのTrident CyberBlade XP4m32LPについては、少なくとも後継モデルで採用されたIntel855GMEチップセット内蔵よりはずっと快適だったと思いますし、意外と悪くない選択だったとは思いますが。
いずれにしても1.8インチの東芝型IDE HDDで、標準搭載品よりも高速なモデルといえば、当時は東芝製のMK8007GAH(1.8インチ 4,200rpm 80GB)程度だったのですが、これがかなり割高な上に2.5インチHDDと比べれば決して速い製品とはいえないレベルで、この僅かな差のために高い金は払えないと、半ば諦めかけていました。
ところがある日、秋葉原で1.8インチのSSDが特売されるという話があり、この金額がMK8007GAHと比べても安かったのです。ただ、このSSDは電気的にはパラレルATAではあるのですが、形状はZIFで搭載するためには形状を変換する必要がありました。これについては幸いなことにTFTECの変換名人シリーズで東芝型1.8インチIDEとZIFを変換するケーブルがリリースされていましたので、それを同時に購入して載せ替えました。
当時はまだJMicron JMF602系が主流だったSSDですが、幸いなことにこのモデルはSLC NANDを採用していたためにいわゆるプチフリーズを起こすこともなく、極めて快適に動作してくれました。当時測定したベンチマークの結果が残っていますので、掲載しておきます。
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Crystal Disk Mark 2.2
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Sequential Read 78.793 MB/s
Sequential Write 72.506 MB/s
Random Read 512KB 81.514 MB/s
Random Write 512KB 28.357 MB/s
Random Read 4KB 25.051 MB/s
Random Write 4KB 1.758 MB/s
今となっては決して速いとはいえないスコアですが、Windows XP SP3をごく普通に使える水準の速度は保たれています。最近は電車で移動する機会が減ってしまったのであまり使っていませんが、電車で移動する際のお供としては良く連れ出していたPCです。そこまで使い倒すことが出来たのもこのSSDのおかげといえるでしょう。
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購入金額
24,800円
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購入日
2009年01月22日
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購入場所
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