情報から見るこの板の印象をまず書き綴りたいと思います。
■良いところ
□50,000時間の耐久の固体コンデンサを搭載したり、USBポートそれぞれにヒューズを持つなど、廉価版の板とは思えない豪華な仕様です。
□PCIスロットが3本もあるのも良心的ですね。(2スロットのビデオカードを挿さなければすべて利用できる位置)
□USB3ポートが6ポートある。(うち2ポートはピンヘッダ経由)
USB3は充電するのにもとても役に立ちますよ。
専用デバイスを持っていない人は充電に活用できると思います。
□内蔵ピンヘッダも合計すると16ポートものUSBが利用可能。
USB充電器が不要になりますね!!
□USB充電をしまくりの自分としては通常の3倍の給電ができるUSBPowerにも注目。
1ポートあたり1500mAって凄いですほんとw
さらにPCの電源OFF時にもUSB充電が可能になるOn/Off チャージ機能も搭載しているとの事。
(オンオフチャージ機能はS4モードとS5モードでのサスペンド時にのみ利用可能)
※また内部ピンヘッダのフロント用のコネクタにしかこの機能は使えません
(すべてのポートで使えたら神がかっていたのに残念)
また3倍機能はUSB2でも3倍になりますが、USB3側も3倍の機能となるそうです。
iPadなどを充電する場合はUSB3側に接続するとかなり速く充電できそうですね。
□オンボードサウンドのS/N比が発表スペックでは素晴らしい。
これが本当ならオンボードでいいじゃんって話にもなりえます。
■ちょっぴり残念なところ
□拡張スロット
CrossFireできるのかと思っていましたが、x16形状の1本は4倍動作だそうです。
正確にはできない訳では無くできますが、x16倍とx4倍の組み合わせとなってしまいます。
簡単なRAIDカードやASUSのUSB3+SATA3の複合カード挿すのに何かに良さそうですね。
■スペック
ソケット Socket FM1
チップセット AMD A75
メモリー 4スロット 1.5V DDR3 DIMM ソケットを装備 最大64GBのシステムメモリをサポート
デュアルチャネルメモリ対応
DDR3 2400(OC)/1866/1600/1333/1066 MHz メモリモジュールをサポート
内蔵グラフィックポート D-Sub15 HDMI-mini DVI-Dポート
内蔵音源 Realtek ALC889 S/PDIF Outあり
NIC Realtek RTL8111E
拡張スロット
1 x PCI Express x16 スロット, x16動作 (PCIEX16)
1 x PCI Express x16 スロット, x4動作 (PCIEX4)
2 x PCI Express x1 スロット
3 x PCI スロット
SATAポート
5 x SATA 6Gb/s
1 x eSATA 6Gb/s
RAID 0, RAID 1, RAID 10, およびJBODをサポート
USBポート
チップセット側
USB 2.0/1.1対応 10ポート(2:バックパネル ,8:内蔵USBヘッダを介して)
USB 3.0/2.0対応 4ポート(2:バックパネル , 2:内蔵USBヘッダを介して)
Etron EJ168側
2 USB 3.0/2.0対応 2ポートをバックパネルに搭載
合計16ポートのUSBを使う事が可能だそうです。
USBの量だけでも胸が熱いですねw
このマシンは簡易ネトゲマシンとして露天やら、放置に使うのも良いかもしれません。
USB充電サーバーになりつつ、放置が可能な省電力というのは素晴らしいと思います。
GIGABYTEのマザーボードはソケット478以来なので楽しみ。
CPUクーラーはAM3の物も使えるそうなので、リテールを試した後に別のものにしてみたいと思います。
■届いたのでファーストインプレッション(目で見て確認)
SATAは6Gbpsに対応した物が4個の塊プラス1個という形で配置されている。
この板には同じチップセットの兄弟マザーが居る訳ですが、そちらとの差をちょっと書きます。
GA-A75-D3H
価格 価格コム掲載最安値10400円
1 x D-Sub ポート
1 x DVI-D ポート,最大解像度2560x1600までサポート (Note 3) (Note 4)
1 x HDMI ポート,最大解像度1920x1200までサポート
PCI 3本
PCI-e x16が1
PCI-e x16形状の4が1
PCI-e x1
USB2 10ポート
USB3 6ポート
GA-A75-UD4H
価格 価格コム掲載最安値11930円
1 x D-Sub ポート
1 x DVI-D ポート, 最大解像度2560x1600までサポート
1 x HDMI ポート, 最大解像度1920x1200までサポート
1 x DisplayPort, 最大解像度2560x1600までサポート
PCI-e x16が1本
PCI-e x16形状の8倍が1本
PCI-e x1が3本
USB2 10ポート
USB3 8ポート
IEEE1394ポート
主にPCI-eの倍率とPCIの本数に差がありますが、それ以外にもIEEE1394の有無、
さらにはUSBポートの数も微妙に違っています。
デイトレマシンなどにはDisplayPortが余分にあるGA-A75-UD4Hが良いかもしれません。
1000円の差でCrossFireの夢も見れるGA-A75-UD4Hが有利ですかねw
しかもUSB18ポートで充電し放題ときたら素晴らしすぎるでしょw
とは言えGA-A75-D3HもPCIが3本というメリットがありますので録画機にも最適ですね。
APUがゲームだけでも無く恐らくTSファイルを見るのにも有用だと思われます。
これはAtomマザーやAMDのE-350に取って代われる構成だと思います。
CPUも高速でTDP低くてGPU内蔵でUSB沢山あってSATAは6Gbps対応。
まさに夢の詰まった板ですね。
ゲーム以外の用途でもオススメしたい板だと思います。
もう少し早くこの板と出会っていたらE-350はチョイスしていなかったと思います。
まぁかたやATXファクターかたやM-ATXなのでさらっとはケース組み替えられないのが辛いw
■組み付け&セットアップのお話。(使ってみた)
いままで録画サーバーに使っていたケースを今回再利用する事にしましたが、AM3互換のクーラーを初めて設置しましたがとても良いですね。何がいいって電源を先に収納するタイプだとソケット775の場合左上の固定金具が電源を入れた後だと固定できないんですよね。(SOLOの場合)
それがAM3は電源を取り付けた後でも余裕で設置できました。これは自作初心者でも罠にはまりにくくいいですね。
今回はSATAの光学の余分が手元になく、USBDVDROMドライブを使用してインストールをしたんですが、バックパネルの赤いUSBポートにドライブを接続しないとインストールができませんでした。
ドライバーが無いと言われてストップする感じですね。
とりあえずOEM版のWin7Homeをインストールしてベンチマークを取りたいと思います。
HDDは開封していなかったこれを使ってインストールしました。
3倍USB電源ですがGIGABYTEのHPからmotherboard_utility_onoffchargesetupと言うファイルをダウンロードしインストールしたところ機能するようになった模様です。
これをインストールする前の状態でiPadを接続すると充電されていません表示になりましたが、インストール後からは充電状態の表示になりました。
とりあえずベンチ関係ですが、各ハードに付随した部分なのでどこに貼るのが正解なのか迷いますが、
各単体性能はそれぞれのページも貼り、すべての結果はこの板のページに貼る事にしました。
この板ですがなにげにホームサーバー用途に非常に相性が良いような気がしてきました。
USBの数16個ある事。
SATAが5ポートある事。
16形状のPCI-eが2本ある事。
ネイティブで動作するPCIが3本ある事。
4コアの低電圧CPUが使える事。
メモリが4本の挿せる事。
オンボードGPUがTSファイルを余裕で再生できる性能を持っている事。
ホームサーバーの場合は後付けのGPUを挿さずにRAIDカード2枚差しなんかもいけちゃうんじゃ無いでしょうか。
オンボードのGPUがパワフルだけにそういう使い方もかなり楽しめるんじゃ無いかと思います。
ここまで書いたらWindows Home Server2011で使うしか無いんじゃ無いのって思ってしまったw
一通りのWin7でのテストが終わったらこの板はWHS2011の運用に切り替えてみようと思います。
ESATAの説明を見るとマルチポートプライヤに対応していると書いてあるのも気になります。
■各種ベンチマークの結果。
□APU内蔵GPUでのベンチ結果から
□GV-R667OC-1GI単体でのベンチマークの結果。
きゃらコレ!ITちゃんのテストではなぜかオンボードとあまり変わりの無いベンチ結果となりました。
オンボードのみですとテスト結果は4644でしたので差は222です。
□CrossFireでの結果。
と言うわけで3パターンの結果を貼りました。
3DMark11の結果にしか良い結果は残っていませんでしたが、CrossFireの効果は確かにありますね。
用途によってCrossFireを入れたり切ったりする感じでの利用になるかなと思われます。
ただ私の環境だけかもしれませんが、ケーブルをビデオカード側に刺すとCrossFireが選べませんでした。
マザー側のポートに刺すと選べるという感じでした。
他のレビュアーさんの場合はどうだったのかがちょっと気になりますねw
anzuさん
2011/08/23
APU内蔵GPUは、これまでのオンボードビデオと比較すると圧倒的ですが…ですが…ですが…。といった印象ですね。Hybrid CFにしても、何もそんなことするくらいならもう1段上の…というような状況で、まだまだ環境が中途半端な気がします。
ただ、次世代、次々世代あたりになると、単独APUやHybrid CFでも十分なパフォーマンスが出てしまいそうなことを考えると、今後の進化に期待大!といった感じですねー。
北のラブリエさん
2011/08/23
かなり物欲がシゲキされましたw
いっちゃおうかなぁ・・・
しょぼさん
2011/08/23
コメントありがとうございます。
そういう意味では拡張スロットも多いですし、GPUもBD.観るくらいなら余裕だったり、
HDDも台数繋げる感じなので、良いマザーだと思います。
今回はハイブリットCFの性能を発揮できるGPUがセットじゃ無かったのが痛かったですね。
まぁ面白い板ではありましたw(USB周りが)
>ラブリエさん
USB充電器兼用のファイルサーバーを作るにはかなり良いと思いますよ。
退会したユーザーさん
2011/08/29
わかりやすい写真&解説でフムフム読みました。
この拡張スロット並び方やCMOSバッテリの位置、GIGABYTEと一瞬で解るデザインですね!
良いコンデンサを搭載しているようなので、ムリさせなければ安定して動いてくれそうです。
これでTVチューナーとBDドライブつけて、独身用テレパソを作ると面白そうです!
しょぼさん
2011/08/30
コメントありがとうございます。
作ってみて思ったんですが非常に良い作りのマザーでした。
組み込みも楽でしたし、初期動作もしっかり安定していましたし、
APUというとゲームゲームって感じが先行していますが、その多用途でもしっかり働いてくれそうでとても印象の良いマザーでした。
特にUSB周りは電源OFF時に充電したい機器を接続するとCPUファンと電源がぬるいファン回転で動作するのが面白いです。稼動していない間にも充電器として大活躍ですw
kenさん
2011/09/02
流石にレビューのツボをついた、内容で読みやすくて感心しました。
中々凝ったつくりの様で、
「50,000時間の耐久の固体コンデンサ」
「USBポートそれぞれにヒューズを持つ」
は、良いですね。
「オンボードサウンドのS/N比が発表スペックでは素晴らしい」については、
どうだったか、気になりますね。
やはり、オンボードの域でとどまっていますか。
しょぼさん
2011/09/02
音源の件確認次第追記しますねw
今の時点で大型充電器になってしまっているので、試してみたいと思いますw