今回のプレミアムレビューは、『インテルSSD 535 - マシンガンレビュー III ノートPC 20機種 復活劇』です。
レビューの内容は、内蔵HDDからSSDに換装するわけですが、換装までの手順、換装前と換装後でパフォーマンスの変化をお送りします。
その前に、インテルSSD 535シリーズについて、軽く紹介させていただきます。
私の記憶では、インテルSSD 5xxシリーズは、510から始まったと覚えています。その後、520シリーズ、530シリーズがあり、最新がこの535シリーズとなります。525シリーズというモデルもありましたが、こちらは、mSATA専用モデルであったため、2.5インチモデルとしては、535シリーズは4代目の製品になります。
なお上位には7xxシリーズ、下位には3xxシリーズをラインナップしています。
公称スペックは480GBモデルの場合、シーケンシャルリードが最大540MB/s、シーケンシャルライトが最大490MB/s、ランダムリード(4KB)が最大4万8000IOPS、ランダムライト(4KB)が最大3万7000IOPS。
製品は2.5インチサイズで、7mm厚です。
付属品としては、9.5mmへの取り付けのためのスペーサー、SATAケーブル、ネジ、ユーザーズガイドと保証規約の収録されたCDです。
今回、換装に使うノートパソコンはこちら。
ASUSの11.6インチノートパソコン、X202E-CT3217Gです。
Windows8が登場し、タッチパネルのノートパソコンで、当時としてはかなりのコストパフォーマンスだったので、購入しました。
数㎜分厚いということで、ウルトラブックに分類されない、微妙なノートパソコンでしたが、タッチパネル式と、高いコスパで、長い間売上ランキングで1位の製品でした。
標準では500GBのHDDを内蔵してましたが、このノートパソコンはメモリーを増設できないため、購入してすぐに、SAMSUNGのSSDに換装していました。しばらく使っていましたが、Windowsタブレットを購入したため、使用頻度はほとんどなくなりました。
その後、使わなくなったので、内蔵HDDに戻して放置していましたが、最近になって、娘が大学に持っていくということで、現役復活。HDDのままでしたが、娘は特に不満を言うことはありません。
良い娘です。
そこで今回のプレミアムレビューを使い、再度、SSDに換装させてみたいという流れです。
早速換装の作業に入ります。
段取りとしては、内蔵のHDDからSSDへクローン化。
そして、内蔵HDDからSSDに入れ替えという手順になります。
まずクローン化ですが、今回はインテルで提供されているアクロニス社製のユーティリティーは使わず、EaseUS Todo Backup Workstation製品版を使いました。
良く使うソフトで、USBブート用のUSBメモリを常時置いてあります。
接続状況はこんな感じです。Bluetoothマウスが映っていますが、ソフト上ではBluetoothマウスは使えなかったので、有線マウスを使わせていただきました。
久しぶりに使うノートパソコンのため、ブートメニューの出し方を思い出せなかったので、BIOSで、USBメモリを一番にブートさせるように設定しました。
電源を入れ、USBメモリからブートが始まり、約1分半ほどで起動します。
ホーム画面になります。
「Clone」-「Disk clone」を選びます。
クローンのソースになるディスクと、ターゲットになるディスクを確認後、「Next」をクリック。
この時に、「Optimize for SSD」にチェックを入れます。
自動でレイアウトをしてくれますが、領域の移動、サイズ変更も可能です。
最終確認をして、「Proceed」をクリック。
クローンの作業が開始されました。掛かった時間は30分ほどだったと思います。
これで、HDDからSSDへのクローン化が完了しました。
次に、内蔵HDDを外す作業に映ります。
ノートパソコンを裏返しにして、上に4つ、真ん中に1つ、下に4つあるネジを外していきます。
周囲にはツメがありますが、蓋を浮かせる必要があります。一番簡単なのが、この映像ポートの隙間を利用します。
隙間が狭いので、定番のクレカではなく、ポイントカードを使います。
ここにあるツメを外せば、あとはクレカでもいいし、爪が伸びてたら、爪でこじ開けてもいいです。
蓋を開けたところです。ちなみにバッテリーも交換できません。
搭載されていたのは、現在のHGST製のHDDです。5400回転の物でした。
固定用のブラケットを取り付けます。
そして固定し、裏ぶたを嵌め、ネジ止めしていきます。
これで換装の作業は終了です。
次に、換装前、換装後のパフォーマンスの差を見ていただきます。
まずは定番のCrystalDiskMarkです。
こちらが換装前です。シーケンシャルでも、100MB/s以下です。遅いですね。
こちらが換装後。シーケンシャルリードが異様に遅い気がしますが、気のせいでしょうか。
EaseUS To do Backupの作業で、「Optimize for SSD」にチェックを入れているので、必要ないと思いましたが、インテルのSSD Toolboxで最適化をしてみました。
ほとんど誤差の範囲で、著しい変化はありませんでした。
次に、Windowsの起動です。
今回のプレミアムレビューにあたり、Windows8.1からWindows10にアップグレードしてあります。
換装前のHDDでのWindows10の起動です。パスワードは自動入力にしてあります。
こちらが、換装後のWindows10の起動です。
実際のASUSのロゴが出てから、デスクトップ画面が表示されるまでを計測すると、換装前が27秒に対して、換装後は12秒でした。
そして、起動後にスタートアップなどを終了したアイドリング状態になるまでは、換装前では3分以上掛かっていました。換装後は1分足らず。
Windowsの起動時間の短縮もさることながら、このアイドリング状態になるまでの時間の短縮のほうが、効果は大きいと思います。
次に、Officeスィートの起動時間も比較してみます。使ったのはExcel2013です。
換装前のExcel2013の起動です。
こちらが換装後のExcel2013の起動です。
換装後は、瞬時に起動できるようになりました。
Excelそのものは重たいソフトではないので、少し重たいソフトの起動も比較してみました。
Adobe Illustrator CS6です。
換装前ですが、どう考えても重そうです。
こちらが換装後です。各種プラグインやフォントを読み込みますが、これなら快適と言えるでしょう。
今回これ以外に、TMPGEnc Video Mastering Works 5でのエンコードも実施しましたが、このソフト自体がCPUによるところが大きいので、換装前と換装後では誤差の範囲でした。
今回使用したIntel SSD 535シリーズですが、省電力性能の向上も1つの特徴です。
これには、ワットチェッカーを使い、換装前と換装後の消費電力を計測しました。
換装前です。このノートパソコンに使われているCPUが、元々省電力タイプなので、20Wほどの消費電力でした。
換装後です。わずか5Wと言えばそれまでですが、20Wから5Wも下がったというと、結構な差と言えるのではないでしょうか。
パフォーマンスの向上、そして省電力化によるバッテリー駆動の時間の延長。いいことづくめのSSDの換装です。
特に今回使用した、メモリーの増設ができないノートパソコンでは、間違いなくパフォーマンスの向上が見られます。
少し古めのパソコンでも、SSDに換装することで、パソコンの延命も可能。手持ちのパソコン工房のノートパソコンも、CPUはCeleron T3300と結構古いモデルですが、メモリーの4GBにしたことと、SSDへの換装で、今でも十分第一線で使えています。(実際は、液晶パネルの交換も自分でしました)
ということで、一度はSSDの換装にチャレンジしてみてください。
リンさん
2016/01/25
今年はそんな案件が多そうです。
ナンチャンさん
2016/01/25
Windows10にアップグレードする前に、バックアップを取っていたら、1ヶ月以上経ってても、元のOSに戻せます(^^ゞ
Takahiroさん
2016/01/25
ナンチャンさん
2016/01/25
メモリは直付けです。