レビューメディア「ジグソー」

他のチューナーと比較したら完成度は高かった

アナログテレビ、パソコンのモニター、などを地デジTVにしてしまうチューナーです。
あまっているPC用のモニターや、もうすぐ使えなくなるアナログテレビを再利用できるので、非常に便利ですね。
端子も複数用意されていますので、ほとんどのテレビやモニターに接続できるでしょう。

先に言ってしまいますが、他社から出ている同様の「アナログテレビで地デジを見られるチューナー」に比べると、ずいぶんとクオリティが高い。
フルHD出力に対応しているという点もポイントでしょう。
値段も違うが性能もずいぶんと違うという印象です。

このたびのレビューでは、下記の7点の内容で、実際に使ってみた様子と、私なりに気がついた点をご紹介します。

①気になる点
使ってみて気になった点。

②初回設定
箱から取り出してケーブルをつなげて初回設定を行い、実際に視聴するまで。

③PIP
PIP(ピクチャーインピクチャー)で2番組同時視聴している様子。

④アナログTV
アナログテレビに接続した場合。

⑤PCモニター
PC用モニターに接続した場合。

⑥その他
その他に気づいたこと。

⑦総評
総じて操作感などの感想。



■■■■■気になる点■■■■■

■予約視聴■

このチューナーには面白い機能があって、視聴予約というものがあります。
予約しておいた時間になると、予約した番組にチャンネルが切り替わります。
チューナーの電源をOFFにしていても、自動でチューナーの電源がONに。


ただし、テレビの電源までは連動していません。
つまり、テレビの電源はONにしていないとだめ。
PCモニターであれば待機でいけるのですが・・・。

使い方としては、視聴予約をしておいた番組をすっかり忘れていたにもかかわらず、たまたまテレビをつけたら予約していた番組が始まっていて、見ることができてラッキー!、という感じでしょうか。

ちょっと中途半端な機能になってます。
どうせならUSB接続HDDに予約録画できるとかでもよかったかもしれません。
ワンセグ録画でもアナログテレビでできるのであれば、それはそれで売りになるでしょうし。
ですが、この視聴予約は、さすがに使いどころが難しいです・・・。


■なぜかフリーズ■

で、先ほども述べたこの予約機能なのですが、初回起動させたときに使ってみたところ、なぜか予約した時間になっても、映像が表示されず、真っ暗な画面のままフリーズしてしまいました。
こちらがそのときの様子です。

youtube動画


予約を入れて、本体の電源をOFFに。
その後、時間がきたら自動で本体の電源がONに。
ただし、電源は入っているのですが、映像は表示されません。

その後、電源を切って、再度電源を入れなおしても、本体は反応せず、画面は真っ暗のまま。
仕方ないので、一度全てのコードをはずし、電源も抜き、B-CASカードも抜いて、再度さしなおして電源をONに。
それでもだめだったので、もう一度全部はずして、10分ほど放置。
内部メモリの情報も全部消えたころに、もう一度、接続しなおしてONにしてみたところ、無事に復旧しました。

そのあとは同じ現象は起っていません。
再現できないために、なぜそうなったのかは不明です。
初回起動時で、いろいろ試しながら操作したことが原因かな、と勝手に自分の中で納得してます。


■4:3と16:9しか画面比率が無い■

このチューナーの使用方法として考えられるのが、アナログテレビや、PC用モニターの再利用。
そのため、4:3と16:9の画面比率が選択可能。

ですが、古いPC用の液晶モニターでは、16:9などといったフルHDの画面比率を持つモニターはほぼ皆無。
16:10などの画面比率のモニターも多いのが現状。

16:10といった画面比率のモニターをこのチューナーに接続すると、横や縦に画面が伸びるために、なんともおかしな画像になってしまいます。

4:3にしてズーム画面に設定し、無理やり拡大することで本来のアスペクト比率は保たれますが、そうすると画面の両端が切れて見えなくなります。

このチューナーの利用方法として、古いモニターの再利用というのも比較的多いはず。
そういうモニターのために、アスペクト比率の選択幅をもう少し広げて欲しかった、というのが素直な気持ちです。




■■■■■初回設定■■■■■

ということで気になる点を先に書き出したところで、本製品のレビューを続けたいと思います。
具体的にどのように接続して、どのように設定するのかをご紹介します。


動画にて流れを記録しておりますのでご覧ください。
ちなみに、使用しているのはソニーの液晶テレビ、ブラビア。
液晶テレビには、HDMIケーブルで接続です。

セットアップはとても簡単でした。
テレビの設置をしたことのある人であれば、あっという間に終了するでしょう。
説明書も大きな文字でかなり丁寧に書かれており、順番道理にやっていけば、まず間違えることはないと思います。

ちなみに、ブラビアの映像と比べると、シャープがかなりきついという印象ですね。
当たり前でしょうけど、純粋な画質はテレビで直接見るほうがきれいです。



■■■■■ PIP ■■■■■

PIP=ピクチャーインピクチャー。

画面の中に小さな子画面を重ねて、別の内容を表示すること。テレビの画面の隅に小さな画面を重ねて別のチャンネルを表示したり、パソコンのデスクトップ画面の隅にテレビの映像を小さく表示したりすることを言う。
http://e-words.jp/w/PIP.html
e-Word IT用語辞典から)

ブラビアでは、2画面表示ができるので、番組を2つ同時に視聴することができます。
ひとつはテレビ本体の映像、ふたつはこのHVT-BTLによる映像。


実用的ではないですが、こういう面白い使い方もあるよということで。

PCのモニターの中にはPIP機能があるものもあるために、PCで作業をしながらPIPでテレビを流すというのもありですよね。




■■■■■アナログTV■■■■■

実際にアナログテレビにつなげて使用してみました。
使ったアナログテレビは、SonyのTRINITRON。
アナログテレビですからもちろん画面比率は4:3です。
SN3J0328.JPG
SN3J0328.JPG

まず、写りは非常に良好。
破産してしまった某会社の地デジチューナーDY-STB260に比べると、映像がかなり違う。
とてもきれいですね。
アナログから地デジに変わるだけでも、ゴーストなどのノイズがなくなるので、アナログテレビでも映像がきれいになるのですが、HVT-BTLだとさらにきれいになった感じがします。
具体的に言うと、DY-STB260では人や背景の輪郭が荒かったのですが、HVT-BTLだとその荒さが消えて非常にすっきりとした映像になります。

ちなみに、アナログテレビでも、画面表示を4:3にするより、16:9に設定したほうが、映像がきれいなような気がします・・・。
たぶん、個人の好みとかによるのだとは思いますが、私は16:9に設定しています。
端っこが消えるのがいやなので、ズームは使ってません。

PC用のモニターにつなげるつもりだったのですが、今はこの捨てるつもりだったアナログテレビを再利用して使ってます。
寝室用としては意外にも十分きれいに見えるんで・・・。




■■■■■PCモニター■■■■■

余っているPC液晶モニターを引っ張り出してつなげてみました。
このモニターは画面比率が16:10。
SN3J0330.JPG
SN3J0330.JPG


冒頭部分の「気になる点」でも書いていますが、16:10といった画面比率のモニターをこのチューナーに接続すると、横や縦に画面が伸びるために、なんともおかしな画像になってしまいます。

4:3にしてズーム画面に設定し、無理やり拡大することで本来のアスペクト比率は保たれますが、そうすると画面の両端が切れて見えなくなります。

PCのモニターの中にはPIP機能があるものもあるために、PCで作業をしながらPIPでテレビを流すという楽しみ方も十分にあると思います。
というか、そういう使い方を模索している人もいるかもしれませんね。





■■■■■ その他 ■■■■■

そのほか気づいた点を書き連ねてみます。

■番組変更はスムーズ■
某DY-STB260は、番組を変更すると、表示するまで、3秒ほどかかりましたが、このHVT-BLTでは1~1.5秒ほどで切り替わります。
ストレスが少なく、とても軽快なので大変に気に入っています。



■番組表■
番組表は各チャンネルを1週間分表示可能です。
1週間分ですので、はじめは全取得に時間がかかりますが、一度取得すると電源をOFFにしても保持していて、電源を入れるたびに少しずつ取得しているようです。
個人的にはとても見やすくて、いいと思いますね。
SN3J0327.JPG
SN3J0327.JPG

この番組表から番組を選択して決定ボタンを押せば、視聴予約が簡単にできます。
かなり便利ですね、この番組表。

DY-STB260でも番組表を表示できますが、DY-STB260は番組表から見たい番組に飛べません。
一方、HVT-BTLでは、今やっている番組を番組表で選択して決定ボタンを押せば、そのチャンネルに一発で飛びます。
当たり前な機能に思いますが、無いとかなり不便。
DY-STB260と比べると、HVT-BTLは意外と細かいところがよくできています。

■番組情報■
番組情報も取得可能です。
SN3J0324.JPG
SN3J0324.JPG


■字幕■
字幕放送に対応している番組では字幕表示が可能です。
うちのおばあちゃんは耳が遠いので字幕必須。



■リモコン■
これは便利。
テレビメーカーごとの設定を入力することで、テレビのリモコンとしても使えるので、チューナーとテレビを同時に操作することができます。
ほぼ全てのテレビで使用可能なはず。
リモコンをひとつにまとめることができるために、非常に便利です。
操作するときの反応もよく、手にも程よくフィットします。
SN3J0325.JPG
SN3J0325.JPG





■■■■■ 総評 ■■■■■

リモコンの使い勝手もよく、反応もラグが少なくていい感じです。
実際に使ってみるまで、「アナログテレビで地デジを見るチューナー」はどれでも同じだろう、と思っていましたが、とんでもない間違いでしたね。
映像はずいぶんときれいですし、操作感もとてもスムーズ。
なんといっても接続方法が多様で、HDMIだとフルHD出力も可能。

残念だったのは16:10などのアスペクト比率に対応していなかったこと。

全体としては、かなり気に入っています。
今はアナログテレビに接続して使っていますが、テレビそのものが壊れるまで使い続けられそうです。


最後にこの度レビューの機会をくださりましたスタッフ様およびメーカー様に感謝いたします。
ありがとうございました。

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (3)

  • papavolvolさん

    2011/05/11

    私もいただきました。



    チャンネルの切り替えのタイムラグが少なめなのが良いですね。
    ケーブルの種類の多いのも優れもの。
    リモコンのぬめっとした押し心地が、ちょっと、かな。

    時々、字幕が画面の真ん中に出ませんか?
  • papavolvolさん

    2011/05/11

    たびたびお邪魔します。
    何で「このもちものは表示できません」なのか、分からないのですが、
    ご迷惑おかけしてすみません。m(__)m
  • nnsuteさん

    2011/05/12

    コメントありがとうございます~。
    タイムラグが少ないのは魅力的ですよね。
    アナログテレビに接続できる似たようなチューナーは、チャンネルの切替速度が遅くてイライラすることがありますが、これは比較的に早いんですよね。
    字幕についてはよくわかりません、スミマセン。

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