レビューメディア「ジグソー」

地デジがウチにやってきた!



のっけから否定的な発言でアレですが、僕自身はテレビにあまり興味がありません。結婚まではテレビを持ってすらいなかった位です。テレビや映画などの時間軸が固定されているメディアが苦手、という性格の問題もあると思うのですが、学生の頃入っていた寮がテレビの持ち込みを禁止していて、共用テレビを見れる場所や時間が限られていたのも原因のひとつだと思います。

結婚してからは、テレビが点いている時間が長くなりました。家人がテレビっ子(と言っても一般的なレベルだと思います)なのもあって、子どももテレビを見るのです。登校(や登園)前のNHK、休日朝のアニメなど、テレビを見せていればおとなしくしてくれます。テレビに子守をさせるのはNG子育て、とは良く言われるのですが、依存し過ぎない程度にして親子のコミュニケーションを普通に取っている限り、そんなに目くじら立てるほどでもないのかな、と思っています。
そんなこんなで、自分自身はほとんど見ないものの、家ではテレビが点いているしアニメも録画する、という生活を送っていました。

そのような環境で何年か運用していたところへ「地デジ」という規格がやってきました。難しいことは良く分かりませんが、なんでも今までのテレビは使えなくなるのだとか。ああ面倒だなあ、と思いながらずるずる過ごしていたところへ zigsow の地デジチューナーのレビュー募集ですよ。渡りに船と飛びついて、今回のレビューと相成りました。zigsowの皆様、I-O DATA 様に感謝します。



まず、ウチの現状をご説明します。
テレビはVictorのAV-21N1という、21型のブラウン管テレビです。アナログチューナー1基とビデオ入力が2ポートの、ごく一般的(であった?)な仕様のものです。
家はマンションで、周りに高い建物が多くて入感が悪いためか、部屋の壁にあるアンテナ出力端子へはケーブルテレビにより信号が供給されています。これをビデオデッキに入力し、ビデオデッキから再度アンテナ出力を通してテレビへ、あとビデオ出力をテレビのビデオ入力1へ接続しています。ちなみにビデオ入力2にはWiiが繋がっています。



これも一般的な接続と思います。
さて、この経路に地デジチューナーをはさんでみましょう。



ケーブルテレビのホームページによると「CATVパススルー(全周波数変換パススルー)対応」とのことなので、特に難しいことを考えなくてもケーブルを刺せば見れるようになるようです。

新たな機器を設定するときは、障害箇所を特定し易いように最小構成から。
ということで、一旦ビデオデッキはうっちゃってテレビへ直接接続します。



初B-CASカード。


端子側が上を向くように入れます。



出力端子がいっぱいあります。


アンテナ出力を機器へ。他端をテレビへ。



テレビを「ビデオ入力1」モードにするとあっさり認識。


画面に従って地域を選ぶとチャンネルのスキャンが始まり、地デジが視聴できるようになりました。

放送局名と番組名が表示されるのはちょっと便利ですね。また、番組表を選んでチャンネルを切り替えられるのは合理的と思いました。
元々放送局を気にしないので、例えばフジテレビが何チャンネルで何を放送しているのか知らないのですが、番組名で狙ったチャンネルを表示できるのは便利と思いました。



さて、簡単なセットアップで地デジは見れるようになりましたが、これではビデオを見れませんし録画もできません。そこで録画やビデオの視聴、子ども達が使うことを前提にした構成を考えてみます。

地デジをビデオに録画できるようにしようとすると配線はこうなります。



しかしこれではビデオデッキ側でチャンネルを走査できないので録画予約が使えません。
本機には番組を予約して視聴する機能があるので、これとビデオデッキの時間予約を組み合わせれば録画予約もできなくはないのですが、情報が一元管理できない上に操作も複雑になり、また視聴中にチャンネルを変えてしまうと録画される映像も変わってしまうので実運用には耐えないでしょう。うーん。正直、これは盲点でした。

こうなると、地デジでの録画はきっぱり諦めた方が良さそうです。
では発想を変えて、今までのインフラにプラスアルファで地デジも見れる環境にするならどうでしょう。すると配線はこうなります。



この構成のためには分配器が必要です。ということで、買ってきました。



構成上、分配器から先をアナログ系、デジタル系に分けた方が分かり易かったのですが、分配により信号が劣化する可能性を考えて、ノイズに強いであろうデジタル側を一番複雑な(信号が経由するノード数の多い)方にしてみました。意味があるかは分かりません。



画質については元がケーブルテレビだったためか、特に向上した感はありませんでした。これはもっと大きな画面で見れば違うのかもしれません。
ただ、良く見比べるとコントラストが上がっているようです。これも良くなった悪くなったではなく変わった、という程度です。



子ども達が使う分には、今まで通りの使い方をすることができます。この場合はアナログ放送を視聴することになります。また、見たい番組がある時やどんな番組をやっているのか確認したい時はビデオ入力に切り替えて地デジチューナーのリモコンで操作し、番組表を確認したり任意の番組を視聴予約したりします。

ということで、「地デジチューナー」としてではなく、「番組表」と「視聴予約」のための機器、という使い方に落ち着きました。




実際に使うまで気付かなかったのですが、ビデオ録画が使えないのは盲点でした。
アウトプットに「アナログ波出力」があれば良かったのですが。実際にやろうとすると、何個も地デジチューナーを内蔵して且つ既存の通り変調しないといけないのでしょうから、現実的でないのでしょうね。

上記の点から、本機の想定用途は

・地デジ対応テレビ購入までの繋ぎ

では無くて

・今あるテレビを無駄にしない!(パッケージから)

なのだ、と感じました。
ディスプレイを買い換えて古いものが余っている、ですとか、去年まで使っていたアナログテレビもそこそこいい値段したので処分するのは惜しい、といった方には、セカンドテレビ用としてお勧めできる機器だと感じました。逆に、僕のようにメインのテレビが未だアナログの方は、まず地デジ対応のテレビを買うことを検討された方が良いと思います。

実は来年度、部屋の模様替えをしようと考えています。子どもが大きくなってきたので、僕がラボとして使っている小部屋を子ども部屋として明け渡し、代わりに寝室を夫婦の部屋にして、僕の機材をそちらへ移動しようと思っているのです。
この時にテレビを買い替え、今のアナログテレビを夫婦の部屋に引き取ろうと考えています。本機が実力を発揮するのは、このタイミングですね。それまでは脇役的な立ち位置で我慢して貰いましょう。

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