レビューメディア「ジグソー」

化調にまみれた耳を正してくれます。

zigsow様及びフィリップス様、関係者の皆様、
この度はレビュアーに選出していただきありがとうございます。

いつもインイヤーモニターで音楽を聴いている私が
仕事以外での初めてのヘッドホンに挑戦です。
まずは届いたFideio L1を開梱。
つや消しの高級感あるBOX。
開けると中身は2段になっていて、上が本体、下に付属品が収納されています。



下段の付属品は立派な本体保存用のバックスキンポーチ、取扱説明書、2種のケーブル、
φ6.3mmヘッドホン端子アダプタです。



2種のケーブルのうちひとつはiPhoneやiPodを操作出来るコントローラーがついています。
布巻の処理がされていてしなやか。



コントローラー付きのケーブルをiPhoneで使用する場合、
コントローラー裏にある穴がマイクになっており、
そのまま電話で会話をする事が出来ます。



ばーん! 本体。
重さは364g。見た目の印象と違い、手に持った印象は意外と軽いです。



茶の革製ヘッドバンド。にPHILIPSの型押しロゴ。
高級感あります。



アルミダイキャストの美しいフレーム。
セミオープン型のL1。黒い網目も美しいです。
中には特殊なフィルターが入っていて、外部の空気を取り入れながらも
遮音性と音漏れの軽減に成功しているそうです。
ユニットは横方向に90度回転するので、机に置く時等イヤーパッドが机と平行になります。



低反発素材を使用した分厚いイヤーパッド。



ユニットの位置を調整するアジャスター。
繊細な彫り文字の数字とメモリが美しいです。
細かくカチッっとクリックし、扱いやすいです。



とりあえず、エイジング。
レビューのオーダーに100時間鳴らしてから書くようにとあったので、
最低4日は放置・・・。



今回のレビューは以前レビューをさせていただいたAK100で鳴らす音源を聞こうと思います。
iPhoneで通話機能やリモコン機能も使ってみます。







まずは装着感。
私が装着してみると、アジャスターはメモリ2。
ヘッドパッドの下、頭側にはイヤーパッドとは違う素材ですが
やわらかなクッションが入っています。
そのクッションと低反発素材のイヤーパッドのお陰で圧迫感なく自然にフィットしています。
頭を振ったりしても、ずれを感じません。
特にイヤーパッドはしっとりと耳を包み込む印象。
今までイメージしていたヘッドホンのイメージがかわりました。
2時間ほど連続して聞いてみましたが、圧迫感で疲れる感じがしませんでした。
やはり重さもさほど感じません。

なんとなく人の声を聞いてみようと思い、
Alison Krauss / Down To The River To Pray (24bit/96kHz WAV)を聞いてみました。
声のクリアさ透明感と広がり。
女性ソロの歌に軽いコーラス、徐々に増えていく歌声、男性の歌もはいってくる。
音はどんどん厚みを増し広がって行くのにひとりひとりの声がきれいに聞き取れる感じ。
非常に心地良く歌声が聞けます。
試しにAK100の音量を最大にしてみましたが、全くナチュラルで耳に痛いことがありません。
立て続けに何度も聞きたくなります。

音漏れに関しては普通の室内でラジオがかかっているくらいの環境なら
ちょっと何聞いてるか分かる程度でした。
街で歩いていても人様に気にされることはまずないと思われます。
むしろ、10Proに慣れてしまった私にはDown To The River To Prayの様な楽曲だと
街の環境音の方が少々気になるくらいに感じます。

Yann Tiersen / La valse d'Amelie (16bit / 44.1kHz WAV)
アコーディオンの低音が非常に豊かに響きます。
演奏する人間の爪が鍵盤に当たる音まではっきりと聞き取れる繊細さ。
IEMの10Proと比べる物ではないとは思いますが、圧倒的な音場の広さ、
もたつきのないすっきりとした低域、各帯域のバランスの良さ、聞こえの自然さ。
恐らく過度な味付けがされていないのかと思いますが、原音がこんな感じだったのか、
と気付かされます。

Linkin Park / Numb (16bit / 44.1kHz WAV)
とても聞き慣れている楽曲。しかもこのジャンル。
先にL1で聞いてみると少々物足りない印象。大人しくちょっと小綺麗。
あぁ、こんな楽曲はいつもの方が好みかもしれないと思い、10Proを聞いてみる。
ここでがっかり。
L1では物足りないと感じていた低域が10Proではたっぷりなものの、
モコモコモコモコ鳴っている。
もう不自然にしか聞こえなくなってしまっている。

気を取り直してもう1曲。
押尾コータロー / Tension (16bit / 44.1kHz WAV)
アコースティックギターの中域が特に豊か。
かつ、高域はきらびやかで6弦もナチュラルに響く。
やはりここでも空間の広さを感じてしまう・・・。

では、コントローラーつきのケーブルをiPhoneにさして外で電話をしてみましょう。
音楽を聴いている状態で電話をかけてみると、自動的に音楽が消えます。
コントローラーは自分の肩位置より弱冠下辺りにあり、音楽のボリュームを変えるのには
ちょっと使いづらい位置かと思います。
電話で会話をしてみると、コントローラーが体に当たる為、結構ノイズが入りますが、
特に問題なく通話が可能です。


L1を使って感じたことは、とにかく音場の広さとナチュラルな味付け。
透明な空気感、豊かな音圧。
たとえて言うなら化調たっぷりのジャンクフードばかり食べていた自分が
オーガニックのおいしいものを初めて食べた感じ。
知ってしまうと、ジャンクはピリピリしていてもう食べづらい。
楽器で言うとギターはもちろん大事ですが、私は音の出口のアンプの方が
大事だと思っていたりもします。オーディオ機器も同じなんですね。

今までオーディオ機材にあまり執着はなかったのですが、
知ってしまうとは恐ろしい事で・・・。
最近はAK100を知った事で音楽を聴くのが楽しくなっていたのですが、
L1を聞いてしまった事でちょっとIEMで外出するのが残念になってしまいました。

素晴らしい音質をもち、通話も出来てしまうヘッドホン。
非常に魅力的ではありますが、これをして日々街に出るのか? 出てしまうのか???
非常に悩ましいところであります・・・。
ヘッドホンをして街に出る勇気のない自分には本当に悩ましいところではありますが、
きっとこれをして出てしまう日があるだろうと思われます。
きっとがまん出来なくなるだろうと思われます。
恐ろしいヘッドホンです・・・。

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