この度はAIR SERIES SP120 QUIET EDITION CO-9050005-WWに選出頂き有難うございます。
ファンに関してはほぼ無知でLEDとか色物に変えて装飾を楽しむぐらいで「風量風圧はなあに?」と言うレベルです。
「風を科学する」と言うキャッチフレーズにややビビりますが実験をして化学してみたいと思います。
まずは静圧ってなに?から
静圧とは
空気を吐き出す(吸い込む)時に、ダクトや装置に抵抗が発生しますが、この抵抗(圧力損失)を押しのけて風を送る(吸い込む)力を静圧といいます。
最大静圧とは
風量が最低値の時の静圧のことです。カタログなどではファンの性能を最大静圧で表示しています。
ファンは実際には最大静圧より小さい静圧範囲で使用することになりますので、最大静圧はファンの特性比較の基準値となります。
では風量とは?
ファンが単位時間当たりに吐き出す(吸い込む)空気の体積のことです。
次に直進性の強いFANとは
直進性に優れ風がビームのようにまっすぐ進む。
軽く感じて全体的なイメージは「ソフト」
ラバーマウントとかブレードの端の丸みだとか全体的な曲線だとか、女性の曲線美を彷彿させますw実際は固いですがソフトなイメージを受けました。
型番:CO-9050005-WW
サイズ:120×120×25mm
ブレード数:7枚
回転数:1450rpm
風量:37.85CFM
静圧:1.29mm-H2O
ノイズ:23dBA
定格電流:0.09A
保証:2年間
私の選出されたFANの性能のグラフです。
右下の赤で囲んだ商品です。
直進性の強いFANだと分かります。上部のSP120 HIGH PERFORMANCE EDITIONの方がパワーがありますがこちらのモデルはQUIET EDITIONと言う静音性を兼ねたFAN。
知識の項目と性能を合わせた上でAIR SERIES SP120 QUIET EDITIONのイメージは「ラジエーターを挟んでも風量衰えません」です。
実験をしてみましょう。と言っても小難しいので目で見て分かる範囲で行ってみましょう。
実験その1:普通に回してみました。実験と言うか検証です。
公表値1450RPM回るかどうか?直接マザーボードに刺し測定しました。
結果
公表されている数値よりも落ちました。下記にも書いてるその他のファンでも回転数が落ちたので電源のパワー不足かもしれません。
静音性に関しては静かな部類に入ると思います。QUIET(静音)と言っていいでしょう。サイレントに近いかな。ただ1300回転前後の音だと普通のFANでも気にならないレベルの音なので感覚的には非常に耳の良い人だと違いが分かる程度だろうか?
実験その2:直進性の強いFAN
こちらは静圧と言うより動圧実験に近い。レーザービームのように直進してくれるだろうか?
今回SP120 QUIET EDITIONに加えCWCH100に付属しているFANと一般的なFANとしてオウルテックのOWL-FY1225Lの合計3種類で比較してみました。
それぞれの性能比較表
実験方法
FANから70センチ離れた場所に旗を立てどれだけ直進性に優れているかを確認しました。
ファンコントローラーを使用し回転数を1300回転に固定し風圧を実験。
そこで問題発生。このファンコントローラーはSP120 QUIET EDITIONを認識してくれませんでした。
何でだろう?何度やってもNGでした。
その為SP120はマザーボードから直接繋いで回しました。ちょっと回転数に誤差が生じてしまいました。
動画でどうぞ!*丁度外で工事をしていた為、音に関しては無視してください。
SP120 QUIET EDITION
CWCH100付属FAN
オウルテック OWL-FY1225L
見ていただくと分かるのですが大体同じ回転数で回した場合、CWCH100付属FANは威力があります。
縦横両方に広がるパワーを持っています。
SP120 QUIET EDITIONはやや風力自体が弱い感じがしましたが直進性がある事が分かりました。
端の方の旗の揺れがあまりありません。ただ奥の端は揺れて手前は揺れていないのでFAN自体が傾いていたかもしれません。
OWL-FY1225Lは縦横に平均的に風が吹いています。
大体の性能が分かったところで実際にCWCH100に設置してみましょう。
上記3種類のFANで体験(SP120 QUIET EDITION CWCH100付属FAN オウルテックOWL-FY1225L)
設置をしてモンスターハンターのベンチを走らせCPUの温度を測定しました。
今回3種類の方法で設置をしてみました。
その1
通常使用:排気型 ラジエーターに向けて風を送ります。
その2
逆使用:吸引型 ラジエーターから風を吸引します。ここでまたしても問題発生。SP120 QUIET EDITIONのFANケーブルが届きません。仕方ないので手に持って測定しました。
その3
CWCH80風:ハサミ型 ラジエーターを挟んで風を送ります。
体験結果
実験の順番の違いによる最低温度の違いがあるのと平均した誤差でも1・2度しか違わないです。
面白いのがCWCH80風に設置した場合にSP120 QUIET EDITIONの威力が発揮された事。
一体だと風量が弱く感じたが2枚繋げると相加効果と言うより相乗効果が出てるみたいです。
良い点
静音性に優れている。
風量も満足。
見た目のソフトな感じが非常に気に入りました。
一番良い点(気に入った点)は「風を科学する」ところ。今回私の素人実験・体験ではよく分からなかったですが、作った技術者には分かるレベルの「科学」をしているところ。
素人には分からない何か?見えないオシャレと言った感じでしょうか?そういう点が気に入りました。
悪い点
回転数が公表値よりも遅い。
FANケーブルが短い。あと5センチで良いので長くして欲しかった。
ラバーマウントがちょっと柔らかすぎでネジをどこまで刺せばいいのか分かりづらい。
緩めに回しただけでもネジ山の跡が付きました。
まとめ
もう師走の12月。寒い中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
キャッチプレーズ「風を科学する」。一般人の私には「科学する」というフレーズは出てきません。
最初に「科学」と「化学」の違いから調べ始めましたww調べてもぱっと分かるような感じではありませんでした。
そうとう考えたフレーズだと思います。
そんな言葉が出てくる製品を素人が実験して良いのだろうか?さえ思いました。
今回選出されすぐ分かったのが他のFANに比べ高価。これは他のFANとそうとうな違いがあるだろうと下調べの為に性能比を見たところ微妙な差でしかない事に気づき、これちゃんと結果出てくれるのだろうか?と思いました。
特に季節を考えると風の恩恵を受けづらい時期だし、、、科学できるのか???
でも何とか結果が出たのではないでしょうか?
製品が直進性に優れたFAN+QUIET EDITIONと言う事でCWCH100に設置すれば静かになるかな?と思いました。
結果は体験結果でも他のFANと温度差が変わらない感じなので交換してもいいと思います。
でも私は交換しません。なぜなら最大回転数の違い。
CWCH100に付属しているFANの最大が2600RPM(実測2480RPM)
実験および体験からして温度差は変わらずですが、同じ回転数でもCWCH100付属FANの方が威力があると感じました。
ちょっと例えが違うかもしれませんが、車で言うと
1300CCの車が100キロのスピードを出すのと2500CCの車が100キロ出すのの違い。
2500CCだと余裕がありますよね?そんな感じを受けました。
一生懸命ぶん回ってるのと、余裕をもって回している違いを受けました。
あとは私が音に関して気にしないから。
CWCH100自体の液体が流れる「シャラシャラ~~」って音がなっているので静音にしてもあまり意味が無いと感じてしまった。
そして私のPCケースだと通常に取り付ける事ができず体験で書いた「その2」の逆使用でしか設置できず、この場合カラーリングが全く意味をなさない。
と言う事で今回は付属のFANとの交換は見送りです。
ただCWCH80のように挟み込むようなタイプだと交換しているかもしれません。
今回実体験をしてみて気付いたCWCH80風の威力。ここに科学されているのでは?
私の持っているインテルの簡易水冷に取り付けても面白いかもしれない。と言う後々の楽しみが出てきました。
また今回直進性の実験に際し、70センチは距離を取り過ぎたのではないのか?モンハンベンチじゃなくもっとCPUに負荷がかかるベンチを行えばよかったんじゃないのか?ラジエーター用ではなく普通にPCケースに取り付けたらどうなっていたのか?など課題点を残しつつ、夏の暑い時期に覚えていたらもう一度検証をしてみようと思います。。と言う事を締めくくりの言葉として示させていただきます。
最後まで読んでいただいた方に感謝いたします。
おまけ
CWCH100に付属しているFANとの見た目の違い。
枠組みの違いは分かりますが、ブレードの鋭利な感じとソフトな感じの違いがあります。
見た目は凄い好きなんだけどケーブルが短いんだよなぁ~~。
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