2012/12/06 追記 フィルターを設置前、後の回転数の変化
2012/12/02 追記 ネジを使わず簡単に取り付ける。
CORSAIR AF140 の「風を科学する」PREMIUM REVIEW 第一弾
の続き「風を科学する」PREMIUM REVIEW 第二弾
このPREMIUM REVIEWは長くなるので三部構成にしようかとも思い
ましたが三部構成にすると余計な事まで書きそうなので二部構成に
しました。少しの間、お付き合い下さい。
Links InternationalのHPでCORSAIR FANの公証数値
CORSAIR AF120 Performance Edition (CO-9050003-WW)
サイズ 120×120×25mm
ブレード数 9枚
回転数 1650rpm
風量 63.47CFM
静圧 1.1mm-H2O
ノイズ 30dBA
入力電圧 12V
定格電流 0.33A
消費電力 3.96W
電源 3ピン
ケーブル 30cm
重量 約148g
保証 2年間
リブなし
付属品
3×交換用カラーリング(各1色)
1×電圧変換コネクタ3ピン(抵抗入りケーブル)12Vから9V
4×取り付け用ネジ
日本国内代理店 Links international.Inc
特長
静音性と風量を重視
回転抵抗を低減のハイドロリックベアリング
ケースへの共振を防ぐ防振ラバーマウント
カスタマイズ性に優れた3色のカラーリング
第3者機関LongWin社の測定をもとに設計開発
独自開発されたカスタムハウジングは直進性の高いエアフロー
AF140 QUIET EDITIONと同じ
ファーストインプレッション
120mmファンとしてはずっしりとして重厚なファン。
140mmよりも軸の大きさが目立つがそれ程ブレードが小さく短い
訳ではない。
ブレードの縁は丸みがあり綺麗に処理されていて安っぽくはありません
フレームも同じ、フレームと軸をつなぐブリッジのフレーム側が風の流れを
さえぎる様に直線的に作られていて回転の反対側はフレームはなだらかな曲線
ブリッジは斜めになっている。これもAF140 QUIET EDITIONと同じ
この造りで直進性の風を作るのか?
カラーリングを他の二色と変えてみたが赤が一番似合っているような気がする、
今回も同じように指でカラーリングを中央部に向かって押さえ、ネジ部に隙間が
出来たらプラスチックを差し込めば簡単に外れ、戻す時は垂直に押し込めばOK。
参考資料
このサイトはAF140 QUIET EDITIONでも紹介しましたが他のファンとの比較に
http://www.youtube.com/watch?v=Kc8XUpyaLEg&list=UUoS5...
それではテストを
公証数値から割り出した計算上の回転数
5V÷12V?1650rpm=687rpm 7V÷12V?1650rpm=962rpm
電圧変換コネクタを使用した時の回転数 1,230~1,250rpm
最低回転数(minimum rpm)455rpm 最高回転数(maximum rpm)1,560rpm
Fan Control GA-Z77MX-D3H EasyTune6 回転数HWMonitorで読みました。
50~60cm離れて計測
回転数
687 5V駆動
900 軸音、風切音なし
962 7V駆動
1,000 軸音、風切音なし
1,100 軸音、風切音なし
1,200 まだ軸音、風切音なし 耳を近づけると風切音が聞こえます
1,270 微かに風切音
1,300 少し風切音が大きくなる 軸音なし
1,320 だいぶん風切音が聞こえます 軸音なし
1,400 風切音が酷くなるばかり
1,500 風切音が酷
1,560 12V駆動
残念な事にAF140 QUIET EDITIONと同じで公証回転数100rpmも下回りました。
と言う事は、風量も50CFM台後半の様ですが、かなり直進性の有る風を作り
出している。1,400~1,560rpmでは音だけが大きくなり、私の計測機では
同じように見えてしまいます。
電圧変換ケーブル使用時は微かに風切音 軸なし
フロント、リアに常用する場合は7Vに変換するか別のファンコントロールで
900~1,100rpmではないかと思われます。
しかし、かなりな静音な部類のファンです。
定説には、風量と静音は共わない
と言われていますので1300rpmまでこれ程ノイズレベルの低いファンは
めったに有りません。しかも風量も1250rpmで45CFMを越えている、
これはA-OK
さて、これまではCORSAIRのファンのレビューになります、しかし、
これからがお預かりした3つのファンを使った本当の「風を科学する」
PREMIUM REVIEWとなります。
第一弾にお話したi5-3570Kを殻割りする度胸が無く手持ちのファンの
組み換えやっていていろんなサイトを読んで工夫をしました。
PCケース ANTEC Three Hundred Two
両サイドパネルにはフェルト生地を張って防音性を高めています。
各隙間にはテープを張って気密性を高めています。
電源 ANTEC EarthWatts EA-450-PLATINUMなので発熱も少ないはず。
いかにしてPC内を効率よく冷やすか?しかも、静かに!
いろんな方がいろんな方法を試されています。
冷却性、静音性、防塵性が重要な鍵になるそうで、それに伴い
PCの設置場所、詳しくは参考資料(自作PCエアフロー検討室
PC Considering Air Flow)を読んでいただければ解かると思います。
http://pcconsidering-af.seesaa.net/article/270868931.html
今、私のPCは負圧気味になっています。三つのCORSAIRのファンと
手持ちのファンを使って改善しCPUを冷やすかがPREMIUM REVIEWの
お題になっています。
現在のファン構成
①ANTEC 302のトップファン140mm 12V スイッチLow 890rpm
②Shark Fan 14cm Black Edition 800rpm 50CFM
③Scythe 隼120 PWM1300 アイドリング時950rpm,負荷時1,200RPM
④SilverStone SST-AP141 マザーボードコントロール 1050rpm
⑤ENERMAX UCTB12P 7V 880rpm
⑥ENERMAX UCCL14マザーボードコントロール600rpm 39CFM
換装後のファン構成
①SilverStone SST-AP141 7V 880rpm 35CFM
②CORSAIR AF120 7V 960rpm 32CFM
③Scythe 隼120 PWM1300 アイドリング時950rpm,負荷時1,200RPM
④CORSAIR AF140マザーボードコントロール 1060rpm 47CFM
⑤CORSAIR AF120 7V 960rpm 32CFM
⑥ENERMAX UCCL14マザーボードコントロール600rpm 39CFM
各ファンメーカーの公証値、他のサイトの検証値や実際に取り付けた
メッシュ等を考え、計算して防音性、防塵性の高い密閉式で正圧PCに
生りました。
吸気と排気の調和が取れたおかげで大幅にCPU温度がダウンしました。
手をフロントサイドにかざすとやはり以前より多く吸気しています。
電圧変換ケーブルはリアサイドハニカムメッシュと共鳴しそうなのと
抵抗入りケーブルなので少しでもPC内の熱の発生を減らす為に使用して
いません。
最後の実験 PC内に厚紙で風の方向性の補助
一時間の実験中、室温18度から16度に変化しました、各Coreの温度は
追いきれませんでしたがHWMonitorのPackage温度を観ると3~5度落ちて
います。室温の温度差もだいぶん影響を受ける様です。
この実験はHDD、グラフィックカード(使用してません)がどんな風に
CPU温度に影響しているのか観る為でしたが、今の環境では大きくは
影響は観れない模様、来年の夏にでも再度、試して見ます。
もし直進性に優れたファンをお持ちでグラフィックカード搭載している方は
ぜひお試し下さい。ご報告お待ちしてます。
総評
「風を科学する」PREMIUM REVIEWの題名どおり科学できたでしょうか?
先ずは、ネジ部の防振ラバーが装着時に捩れてしまう為、付属のネジで
はなくBe Quietの付属プッシュピンやOWL-RETN01の様な物が良いのでは?
とケーブルの長さをせめてあと5cmほしい、私は、そんなに無理な事は
無かったですがフルタワー等の使用には30cmではチョット無理が生
じるのではないでしょうか。
上記したyoutubeの資料や私の検証では、CORSAIR AF140、AF120も公証値
の回転数には達していませんでしたが高い静音性と直進性が見て取れます。
特に、懸念していた静圧値は公証値より上回っている様で、実際にAF120
をケースに取り付けた時の共鳴、リア排気のハニカムメッシュの風切音等
が全く無く、フロント、リアの7V駆動でも十分に満足いく結果が得られた
事に、CORSAIR様、Links International様、Zigsow様に再び感謝いた
します、ありがとうございました。
後は、気温が上る来年の春、どの様にPC内の温度が変化するか観て見ます。
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2012/12/02追記
「風を科学する」PREMIUM REVIEWに当選した方、皆さんネジでの取り付けに
苦労されている様で、私がした簡単なやり方
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2012/12/06 追記
AF140 QUIET EDITIONではフィルターを設置した時は、1070rpmから1040rpmに
回転数が落ちましたがCORSAIR AF120 Performance Edition はチョット違って
動画の最後の方になるのですが、
1300rpmで設定した時→→→フィルタ→→→1385rpm
1565rpmで設定した時→→→フィルタ→→→1680rpm
回転数が増加します。
AF140の定格電流 0.15Aに対してAF120 の定格電流 0.33A
コマーシャルベースなので同じモーターを使用していると思われますが
コントロール基盤での定格電流設定が低いのとブレードの枚数と大きさ
から来る違いだと思います。
私の手持ちの他の140mmファンでも定格電流が少し高い0.3A以上だと
フィルタ設置後、回転数は上がり、反対に0.2A以下のファンはフィルタ設置後
回転数が下がる傾向。
この2~3年のケースで余程安く無ければフィルタは付属されていますから、
低消費電力ばかり見ていても(私自身)効果が薄れてファンの設置場所が
難しくなるのでは?
その点、今回はAF140をCPU PULLファン、AF120をフロント、リア同回転に
設置したのは正解だったと思われます。
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