レビューメディア「ジグソー」

[論理値90MB/s]IO-DATA高速・大容量NAS[USBより速い!?]


用語定義・解説
ここで使う用語について簡単に説明します。
・MB/s:1秒間に何メガバイトのファイル転送が可能なのかを示す数値。
・Mbps:1秒間に何メガビットのファイル転送が可能なのかを示す数値。
  →相互関係は「MB/s*8=Mbps」です。
・JumboFrame:本来Ethernetのフレームサイズは1.5KBなのだが、高速化に伴い9KBなどの大きめのフレームサイズで転送できるようにした規格。



この製品の主な特徴
・90MB/sの通信速度でUSB2.0より早く通信が可能。
  →90*8=720Mbpsで、USB2.0の480Mbpsの1.5倍(論理値)のスピードが出る。
・DLNA対応でPCに保存した動画をDLNA対応機器で再生できる。
・BitTorrent対応でPCを起動せずファイルをDL(何落とすんだ?)
  →下手に使うとランダムアクセスにより、HDDに負荷がかかる可能性があります。
・インターネットアクセス機能で外出時スマートフォンやPCからファイルにアクセス可能。
・UPSに対応し、停電時には安全なシャットダウンが可能。
・外付けHDDなどにファイルをバックアップ。万が一の時にも安心。
  →RAIDはバックアップではない。バックアップHDDを取り外し可能なのはgood!
・スマートフォンからのアクセスに対応。いつなくすかもわからないスマホのバックアップも万全に。
・DTCP-IP対応でTV番組の録画が保存可能に。
  →過剰な著作権保護ですね。わかります。
・「DiXiM Digital TV plus for I-O DATA」をダウンロード提供でPCで録画された番組が視聴可能。
・net.USBで機器を共有可能に。
・デジカメコピー機能、クイックコピー機能搭載でPCいらずでライブラリー構築可能。
・省電力モードでアクセスしないときはHDDの回転数を落として省電力。
・Active Directoryに対応し、ユーザー管理が簡単に。



このレビューで使う通信機器

1.スピードテスト・ベンチマーク用PC
メインPC(自作機2号)
今回のレビューでベンチマークを行う際に利用するPCです。



2.ネットワークHUB
BUFFALO LSW2-GT-8NSRR
普通のGigabit Switch。JumboFrame対応機種。



アライドテレシス (型式不明)
VLAN、認証等高度な設定が可能。業務用L3 Gigabit HUBです。
普通そんな機器は家庭にはありません(笑)
形式はセキュリティ上の問題につき非公開です。JumboFrame対応機種。

3.HDDレコーダー
IO-DATA HVT-BCT300S
このHDDレコーダーで録画したデータを本機にネットワークダビングしてみます。




4.NAS
BUFFALO LS-CHL
性能比較を行いたいと思います。





ネットワーク構成図です。例によってパワポで作りました。
ネットワーク構成図
ネットワーク構成図

・サーバ室以外の壁は省略してあります。
・基本的にLAN回線は1部屋1配線で複数本の配線はしていません。
・他にも色々端末がありますが、今回は利用しないので省略します。



2012/03/31日の午前中。私は寝ていたので気づきませんでしたが、IOデータから何やら届きました。
早速開封してみると、今回プレミアムレビューの対象になった「HDL-A2.0」というNAS(Network Attached Storage)といつもの指令書が入っていました。
箱はいつもと違い限りなく黒に近い紺ベースです。また、「超高速」、「Read 約90MB/s」、「スマホもPCも色々つながる」という特徴が記載されています。もう少し「DTCP-IP経由でデジタル放送の録画がPC見れる」ことを大きく書いてもいいと思います。

表面
表面

意外とシンプルなパッケージ。もう少し特徴を書いてもいい気がする。

側面
側面

控えめに「net.USB」、「スカパーHD録画」、「DLNAムーブ」に対応していること、「PC用DTCP-IP対応プレーヤーソフト」、「バックアップソフト」が付属している趣旨のの文字が…。もっとアピールすべきポイントですよ。(今持ってるBUFFALOは全部対応していない)

付属品
付属品

左側から取説、本体/LANケーブル、電源、ACアダプタ。本体の上部が切れているのは机の上が汚いためです…。

ドキュメント類
ドキュメント類

・セットアップガイド
・必ずお読みください
・スカパーHD録画ガイド
・WoooからLAN DISCへダビング
・レグザ録画ガイド
・CD-ROM
ペーパーテキストで5冊も…。最近どのメーカーもこの傾向が多いが、保管が面倒です。やはりコスト削減ですかな。私は初心者向け内容しか書いていないテキストは読まず、CD-ROMのみ参照しました。



初期セットアップと接続

電源とLANケーブルの接続です。セットアップガイドに従って繋げば大丈夫です。ところで、この電源ケーブルがACアダプタの奥まできっちり刺さらないんですけど、大丈夫なのでしょうか?

本体側接続
本体側接続

本体側は電源/LAN/USBの接続口しかないので間違わないでしょう。

一部情報を隠しています。
一部情報を隠しています。

ここで、私のネットワークに参加するにあたってこの手順を行わないとネットワークに接続できないので「DHCPサーバの設定」を行います。これで各クライアントに固定IPを割り振っています。特にNASやプリントサーバといったサーバ用途で利用する機器はIPが変わってしまうと問題が発生することが多いので固定IPを必ず割り振ります。
なお、通常この手順は不要です。(当たり前)
ちなみにMACアドレスは本製品の底にシリアルナンバーと共に記されています。

通常はセットアップガイドに書いてある通りにCD-ROMからサポートソフトをインストールしてIPアドレスを把握してから設定画面を表示することになるのですが、Routerに固定IPを振る設定が出来る場合は上記の方法のほうが簡単です。

また、DNSで名前を解決したい場合ex.「kudryavka-nomi.fugafufa.jp」でアクセスしたいなどはDNSの設定を書き換える必要があります。(そんな人いないって)


LANケーブルは繋ぎたいネットワークのHUBなりRouterなりLANコンセントなりに接続します。この画像の緑の箱は「室内配電盤」です。

繋ぎ終わったら裏側の電源ボタンを押して起動します。

起動したら指定したIPアドレスにアクセスします。私のネットワークでは「kudryavka-nomi」なるホスト名を指定しているので、ブラウザのアドレスバーにに「http://kudryavka-nomi/」と入力するだけでアクセスできます。

ログオン画面
ログオン画面

設定画面にアクセスするとこのような画面が出ます。パスワードは指定していなので空白でログオンを選択します。
ログオンに成功すると『ピッ」というビープ音がします。

ホスト名設定画面
ホスト名設定画面

ホスト名は「kudryavka-nomi」をDHCPで指定しているので「kudryavka-nomi」と入力します。Windowsのコンピュータ名がこれに当たります。実は他に「riki-naoe」や「rin-natsume」、「kyosuke-natsume」などもいます…。

IP設定画面
IP設定画面

私の場合、DHCPで固定IPを割り振るために「自動で取得する」でいいのですが、固定できない場合は必ず「手動で設定する」でIPを固定してください。
サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバはコマンドプロンプトで[ipconfig /all]を実行し、出てきた数値を入力します。
IPはゲートウェイに表示されたIPの一番下のブロックをわかりやすい数字(例えば201など)変えて設定してください。1~99は避けてください。
呼ばれた気がする…。
呼ばれた気がする…。


時刻設定
時刻設定

インターネットに接続している場合はNTPサーバを、接続していない場合は現在の時刻を設定します。NTPサーバは「ntp.nict.jp」と入れれば基本的には問題ありません。自営のntpがある場合などはそれを入力します。
省電力モードは30分でいいと思います。あまり起動-停止を繰り返すと環境には優しくともHDDにはやさしくありません!!

確認画面
確認画面

確認画面が表示されますから、内容を確認して「設定する」をクリック。少し時間がかかりますが待ちます。その後設定完了の趣旨が表示されます。そうしたら「詳細設定へ」をクリックします。

Windows共有設定
Windows共有設定

ネットワーク→Microsoftネットワークの順にクリックし、「ワークグループ名」にマイコンピュータを右クリックした際に表示されるワークグループと同じ物を入力します。ここでは「notoken」と入れてます。

これで初期セットアップは終わりました。好きなだけ遊ぼうと思います。



と思い、色々し始めようとしたらBUFFALOのLT-V100


がネットワークに繋がらなくなってしまいました。
HDL-Aの電源を切ると正常につなげますが、入れるとまた見れなくなります。また、2台+Routerだけでつなげたシンプルな環境でもエラーが発生してしまいます。これはIOのバグでしょうか?それともBUFFALO?とりあえずこの組み合わせは良くないようです。
同じメーカーに統一したほうがいいのはこう言うとことで出てくるのか!?
ちなみにHVT-BCT300Sは正常動作をしています…。

現在暫定的にLT-V100をWindowsファイル共有機能で利用しています。



●レビューお題【1】●
「従来製品の約4倍の転送速度(Read時)を実現しました。転送速度に重点を置いてレビューをお願いいたします。」
とのことですので、まずベンチマークをしたいと思います。
比較としてBUFFALOの「LS-CHL」「LS-GL」のグラフを載せます。
例によって「CrystalDiskMArk 3.0.1」で100MB*5回の設定で実験します。

ベンチマーク結果
ベンチマーク結果

ベンチマーク結果です。単位はすべてMB/sです。あまり綺麗なグラフでは無いですが、ご容赦願います。
この製品の最大の売りである「読み込み速度」ですが、51.64MB/s=413Mbpsになります。USB2.0の実測はこのサイトによると、160Mbps~240Mbpsということです。
つまりこれは、USB2.0よりもHDL-AシリーズのHDDのほうが高速にファイルを読み込めることになります。

Readスピード
Readスピード

このグラフより、読み込み速度はBUFFALOの製品よりも2~3倍程度高速に読み込みが行えていることがわかります。最近のNASは大容量ファイルに充填を置いているのか、かなり古い「LS-GL」シリーズと4KBのランダム読み込み(テキストファイルサイズの読み込み)はあまり変わらない数値になっています。しかし、最近のLS-CHLの数倍の速度が出ている点などから優秀であることがわかります。ちなみにWebServerの読み込み速度が200Mbps程度なので、このNASがどれだけ高性能なのかがわかると思います。

Writeスピード
Writeスピード

このグラフより、書き込み速度はBUFFALOの製品よりも2~3倍程度高速に読み込みが行えていることがわかります。書き込み速度はBUFFALOのどの製品よりもスピードが出ています。この製品は読み込み速度だけではなく、書き込み速度も宣伝して良いレベルのような気がします。
というか、読み込みも書き込みも大して速度が変わっていな気がします。

公式によると、読み込み速度の数値は、
■測定方法:4GBファイルのSamba転送を行い、コピーにかかる時間を10回測定しての平均値
■使用PC:NEC Mate PC-MJ32MEZCB
■CPU:Core i5 CPU 650 @3.20GHz 
■メモリー:2GB 
■OS:Windows 7 Professional(32ビット)
の構成で実験を行ったそうですが、残念ならがこれ以上のスペックのPCがないためにカタログ値を叩き出すことができませんでした。もしかして/dev/null/なる方法を利用すればもっとすごい速度が出るかもしれませんが、HDDに書きこみを行わないので論外です。



●レビューお題【2】●
「スマートフォンやパソコンを使って、外出先からのファイルアクセスについてレビューをお願いいたします。 また、どのようなシチュエーションでお使いになったかも具体的にレビューしてください。」

まず、NAS側の設定を行います。ユーザーを登録しないと誰でもアクセスできる危険な状態になるので気をつけて下さい。

1.ユーザーの登録

メインメニューから「新規ユーザー」をクリックすると必要事項を入力することができます。パスワードはある程度安全なものを利用するように心がけましょう。

2.リモートアクセスの有効化

ネットワーク上に共有フォルダを公開できるようにする設定です。
「iobb.netへ登録・更新」を有効にしないとこの機能を利用することができません。独自ドメインが使えないのかよ。
接続名はそのまま「hogehoge.iobb.net」というホスト名になります。harukaと入れたら「haruka.iobb.net」になります。パスワードはiobb.netというドメインのパスワードなので忘れないようにしましょう。初期化したあとで同じドメインを使うために必要です。
その他はそのままで大方問題ないでしょう。自宅サーバとかを構築している場合はそれなりの知識があるはずですから、バーチャルホストやポートの変更などいろいろ頑張ってみてください。
私はUPnP未対応のルーターなので「UPnP機能」を無効にしてありますが、通常の利用では有効にして使ってください。

3.Webで共有するフォルダの指定

新規共有をクリック→フォルダー名は適当に決めてください。ここではShareとしています。
「リモートアクセス共有」にチャックを入れます。このチェックを入れることでリモートアクセスができるようになります。
「詳細アクセス権設定」を有効にし、リモートアクセス可能なユーザーを指定してください。この設定を怠ると日本の二次創作を大いに阻害している某CASRACに訴えられたりするかもしれません(笑)
これはWindows側の共有にも反映されるので、いろいろ気をつける必要があります

4.つなげてみる

先ほど指定した「hogehoge.iobb.net」にアクセスします。そうするとID/PW入力画面になりますから、項目1で指定したIDとパスワードでログオンします。


このような画面が出ます。フォルダリストが表示されますから、アクセスしたいフォルダにアクセスします。ここではmediaフォルダの方を開いてrarファイルを落としてみようと思います。


落とすつもりのファイルをクリックすると、ファイルのダウンロードが始まります。ファイル名はないしょです(笑)。テスト用ファイルなのでろくでもないファイルです。
ちなみに、動画ファイル[mp4]をGoogle Chromeでクリックすると、自動的に再生が始まります。


宅内LANでファイルをダウンロード/アップうロードするとだいたい60Mbps程度のスピードが出るのですが、インターネットがわからだとそう簡単にはスピードが出てくれません。


これでレポートを書く際に常時NASにファイルを置くことが可能になり、ノートPCを大学に放置して置くことができかつ、USBフラッシュメモリーという紛失しやすいメディアも使わないで済みます。今までより幸せな複数の場所でのファイル共有ライフが予想できますw



●レビューお題【3】●
「以下の項目のどちらかをレビューしてください。
 ・録画対応テレビからの地デジ番組のダビング・ムーブについて
 ・USB機器をネットワークで使える「net.USB」機能について」

録画対応HDDレコーダーからダビングをおこなってみます。今回利用するのはIO-Data製品である「HVT-BCT300S」から本NASへ地デジ放送をダビングしてみようと思います。
番組名:4/8ポケモンスマッシュ!(1時間番組)
放送局:テレビ東京
容量:5855MB
をコピーした場合、44分程度の時間がかかりました。また、ダビング可能回数が1回減りました(糞仕様)

ちなみに、転送中の帯域利用はこんな感じでした。緑が受信、青が送信です。


試しにHDL-Aの特典としてダウンロードが可能なDiXiM Digital TV plus for I-O DATAを利用してPCから録画番組を見てみようと思います。
まず、ダウンロードをします。
http://www.iodata.jp/lib/product/d/3533.htm
公式サイトからダウンロードします。ダウンロードにはシリアルが必要ですので、本体底面のシリアルキーを用意してください。
デスクトップは日本の糞仕様の一つである「HDCP」に対応していないので再生できませんでした。最悪です。
ということで大学の講義用ノートで再生してみると、通常再生出来ました。
が、スクリーンキャプチャできないので画像はなしです。
いろいろキャプチャ画像を利用して書こうと思っていたのに残念です。



まとめ
・転送速度は他社製品より高速。USB2.0接続と大差なく、快適なファイルコピーが可能。
・DLNA機能に相性があるようだ。
・DiXiM Digital TV plus for I-O DATAでPCでも録画が再生できる。
・スタイリッシュな筐体は嬉しいが、台座がほしい。倒れそう。
・静かで、LEDも眩しくなく存在を主張しないので常時電源を入れておくには持って来いの機器。青色LEDで主張しまくるBUFFALOとは大違いです。
・最近のNASはいろいろと多機能で、簡単なサーバを超える日も近いのでは…?


要改善点
・DLNAの相性問題。
・ビープ音のON/OFF設定。
・台座の付属
・ACアダプタのコード。ちゃんとさせるようにして欲しい。

2012/04/10追記


※この作業をすることによってメーカー保証が切れる可能性があります。自己責任でおこなってください。
NASの主要部品といえばHDDですが、そのHDDがどこのメーカーかということはとても大切なことです。もしSamsungだったりしたらそのまま廃棄しなければなりません。
ということで殻割りしてみました。
中身
中身

Western Digital社のWD20EARXでした。このHDDは価格.comの最安値で現在(2012/04/10 01:24)で9,759円です。IO-Dataさん、ちゃんと仕事していますね。SamsungだらけのBUFFALOとは大違いです!!
しかし、このHDDは同価格.comのユーザーレビューでは、当たり外れがある様な書き込みが多いですから、とりあえず大事なデータは保存せずに様子を見てみます。
一応IO-Dataさんなのだから初期不良テストはしているとは思いますが…。

…ちなみに、この文章のテキスト量は16.6KBでした。

#397  プレミアムレビュー

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