通常のPentium II 400MHz(Deschutesコア)はFSB 100MHzを内部倍率4倍で駆動して、400MHzという動作周波数を得ています。このIntel製CPUは原則的に内部倍率固定ですから、このCPUをFSB 66MHzまでのマザーボードに装着すると、66×4≒266(MHz)で動くことになり、以前から存在していたPentium II 266MHz(Klamathコア)に対して性能面での優位性が殆ど得られなくなってしまいます。
ところが初期にリリースされていたsSPEC SL2S7のものについては、Klamath以前のコアと同様にマザーボード側で設定する内部倍率がそのまま動作周波数に反映される、所謂可変倍率コアとなっていました。
Slot 1かつPentium IIに対応するPC-9800系の本体では、5.5倍までの内部倍率が設定出来ることが確認されていました。CPU側には6倍という設定もあるらしいのですが、6倍で設定した場合には起動しないのです。
当時私は本来Pentium II 266MHz(Klamath)を搭載していた、PC-9821Ra266/W30Rを持っていまして、このSL2S7のPentium II 400MHzが無事に動けば、少なくともPentium II 366MHzとして使うことは出来るだろうと考えて、割合軽い気持ちで買ってきました。
結論から言えばジャンク品といっても、CPUに異常はなく完動品でした。前述のPC-9821Ra266/W30Rは、このCPUに差し替えた後ビデオカードとしてI-O DATA GA-SV408/PCI(Savage4 Pro+)を組み合わせて環境を構築していました。元のPentium II 266MHzが発熱や消費電力の多さで知られていたCPUでしたので、このCPUに差し替えたことで動作周波数が100MHz上がったにもかかわらず、発熱も落ち着いて安心して使えるようになりました。
このPC-9821Ra266/W30Rはその後あまり使わなくなり、丁度PCが必要だった知人の方に一式まとめて貸していて、そのまま今でもたまに使われているとのことです。
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購入金額
953円
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購入日
2000年04月12日
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購入場所
notokenさん
2014/02/13
jive9821さん
2014/02/13
はにゃさん
2014/02/14
(たぶん実家に残ってるはずが確認していないので…モチモノ登録できない)
当時7万ちょっとしたなぁ。
このコアから0.35μmから0.25μmにシュリンクされて低発熱だったことと、
L2キャッシュの余裕度が大きかったことで、
逆にFSBを66→100MHzにアップして使用していました。
ふっけんさん
2014/02/14
まだバイトもできない学生の頃の高嶺の花でした(;=゚ω゚)=333
jive9821さん
2014/02/14
私も他に少なくともDeschutesの350MHz辺りは買った記憶はあるのですが、実物が何処にあるのかもはやわかりません…。もっとも、新品で買ったSlot 1のCPUはPentium III 450 (Katmai)だけでしたが。
>ふっけん さん
私も基本的にはSocket 5/7とSocket 8を長らく引っ張ったのですが、Slot 1資産も一応揃えてはいました。殆ど常用しなかったのが少々勿体なかったですね。