日本橋で300円程度で売られていたので試しに購入しました(;=゚ω゚)=333
【モデルナンバー(実クロック)】930 (3GHz) FSB800MHz
【コードネーム】Presler(プレスラ)
【製造プロセス】65nm
【L1/L2キャッシュ】(32KB/2MB)×2
【コア電圧/TDP】1.200-1.3375V / 95W
【主な拡張命令】SSE/SSE2/SSE3/intel64
【Socket/Slot】LGA775
【sSPEC】SL95X
【リリース時期】2006年7月
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060715/etc_...
PentiumDとしたは後期に登場したPreslerコアの900番台シリーズです。
従来の800番台のSmithfieldコアと比べると、製造プロセスが90nm→65nmとなり、同クロックの製品ならTDPが下がっています。また、L2キャッシュが1MB×2→2MB×2へと倍増しています。
このPreslerコアは初期のB1ステッピングでは、EIST(拡張版スピードステップテクノロジー)が使えない
というエラッタがありました。消費電力と発熱の多いPentiumDとしてはなかなか致命的なところです(^^;
私の購入したものはC1ステッピングでEISTに対応しており、クロックが2.4GHzまで下がります。
爆熱で色々な意味でHOTだったCPUですが、デュアルコア製品にしてはかなりのバーゲン価格だった為、意外と普及したように思えます。(それだけ、当時のライバルのAthlon64X2に対してアドバンテージがなかったのでしょうね・・・)
私はPentiumDは少しの間、仕事で使用していましたが、個人としては動作確認程度しか使ったことが無いので、この機会に試してみることにしましょう(;゚∀゚)=3ハァハァ
■動作させてみた。
構成
【CPU】PentiumD930(3.0GHz)
【メモリ】PC4200-512MB×2(後に2GB×2へ交換)
【HDD】日立の320GB(S-ATA)
【マザー】945GCT-M
【DVD】TEAC DV-W58DK DVD±R(IDE)
【VGA】945GC内蔵
【電源】450Wの250円電源
【OS】Windows7HomePremium 64bit
パーツは適当な余りものです。マザーは数年前、リペア品で買って未開封のまま放置だったECSの945GCT-Mを使用。
OSをインストールした限りでは、特に本体が熱々になるようなことはなかったです。
EISTにより2.4GHzまで下がっています。
■エクスペリエンス・インデックス(Win7-64bit)
最新のドライバを適用して、WEIを実行。
メモリ512MB×2の場合(PC4200)
メモリ2GB×2の場合(PC6400)
このままだと他のベンチ中にスワップすると思ったので、容量を増やしました。
・・・何故かメモリを増やすと、プロセッサとAeroが0.1下がった・・・
ゲームグラフィックスは0.1、メモリは0.8上昇。
ちなみにプロセッサのスコアの参考ですが・・・
【PentiumD930】4.8
【Core2Duo E7200】6.1
【CeleronG530】6.3
【Celeron847】3.9
【Celeron1007U】5.4
【E-350】3.8
【A4-3300】6.2
【Athlon64-3800+(1Core)】4.3
現行品のメインストリームCPUには全く歯が立ちませんが、
ローエンドCPUとして使われているCeleron847やE-350よりは速いようです。
■CrystalMark2004R3
こちらも参考で・・・(ALU/FPU)
【PentiumD930】11327 / 12973
【CeleronG530】26211 / 22612
【Celeron1007U】17627 / 14170
【Celeron847】12140 / 10333
【A4-3300】20157 / 19171
【E-350】10633 / 10103
こうして比較してみますと、PentiumDはほぼCeleron847と同等になります。
性能は同じでもTDPは1/5以下ですか・・・
CeleronG530と比較すると半分程度の性能ですね。
■きゃらコレ!ITちゃんダンシングベンチマーク
【PentiumD930】1072
【CeleronG530】2976
【Celeron1007U】2517
【Celeron847】1757
【A4-3300】3472
【E-350】1280
意外とGPUの影響もある、このベンチですがPentiumD+GMA950では最下位・・・
でも、E-350に近いだけ凄いのかも。
■Key ちはやローリングwe!
ReWriteのベンチマークです。
・・・オンボードVGAだと、この手のゲームのスクロール処理も重いのでは・・・
CeleronG530+内蔵GPUだと、ランクC(大阪)で949740mとなります。
ちなみにPSO2、ドラクエ、CINEBenchのOpenGLは起動しませんでした。
ジャンクでGeForce8600GTを増設してベンチを取ろうとしたら・・・途中で壊れたようだ。
何も映らねぇ(´;ω;`)ブワッ
■消費電力と温度
マザーにハードウェアモニターツールが付いていないのでHWMonitorで確認しましたが・・・合っているのかわからんw
・アイドル時 79W、35℃
・Prime95で5分放置時 162W、56℃
EISTのおかげなのか、アイドル時は79Wと以外に省電力です。
(決して、HaswellのPentiumG3220の全力と同じ消費電力と言ってはいけないw)
ロード時はアイドル時より80W以上増えているので、こんなものでしょう。
CPU温度は・・・PenDにしては低すぎないかな?
サイドフローとは言え、安物の貧弱なモデルを使っていますし・・・
■Youtube再生
当時はかなり重いと言われていた、YoutubeのHD動画再生を試してみましょう。
945GCに内蔵されているGMA950の再生支援はDVD世代のMPEG2しか対応しません。
CPUの力技での再生となりますが、果てして・・・
動画ソースはYoutubeでAirと1080pで最初に引っかかるものです。
(1080pが追加された当初からあったので、再生能力をはかるベンチになっています(^^; )
・720p
CPU使用率が概ね、45~60%付近をウロウロしています。
コマ落ち感もなく良好でしょう。
・1080p
CPU使用率が95~100%となり、コマ落ちがそれなりに発生しています。
妄想ですが、24フレームに対して、10~15フレームしか再生できていないような感じです。
そもそも、この最小構成マシンでYoutubeを見るだけで消費電力が160W程度になるのだが・・・
■総評
PentiumD930は・・・
・意外と発熱が少なくて扱いやすい。
・Windows7でも軽快に動く。但し945GC内蔵GPUだとAeroがコマ落ち感がある。
・性能的にもCeleron847程度なのでまだ使える。
・YoutubeやHD動画を見るなら、ローエンドのVGAを挿して再生支援を使った方が省電力だと思われる。
・ゲームするくらいなら買い換えろw
まあ、消費電力に目を瞑れば意外と使えてしまうと言うのが正直な感想です。
もう少し、じゃじゃ馬を期待していたのですが・・・
そういうのが好きな方にはPenD830/840/XE840/FX-9590/9370をお勧めします(^^;
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購入金額
300円
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購入日
2013年05月頃
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購入場所
日本橋のPCショップだったはず・・・
名湯さん
2013/10/08
爆熱Pentiumも、65nmになってからはかなり丸くなったようですね。しかし、EISTが効かないとは、、、もうどうにでもなーれですかw
YoutubeのHD再生はCore2のノートでもしんどいと聞きます。怪しげな再生支援のカードも売ってますけど。。。
ふっけんさん
2013/10/08
>観鈴ちん・・・(´・ω・`)
BDで初めて出たアニメなので印象強いですw
EISTが効かないロットだったら、酷評していたと思いますよw
Youtube1080p再生はT5500搭載ノートでも厳しいですね・・・