TDP130Wと現行のヘキサコアばりのTDPを持つインテルデュアルコアとしては最初期のCPU。ただでさえ高熱で有名な第一世代PentiumDで、最上位の840に次ぐ3.0GHzを誇る。その消費電力と熱はお察しください。
Pentium4のコアを2つくっつけました的な雰囲気は、P-51ムスタング戦闘機を2つくっつけちゃいました!な複座戦闘機、その名も「P-82ツインムスタング」を連想するとちょっとかっこよく感じませんか?
感じませんかそうですか。
いっそコア名もSmithfieldじゃなくて「TwinPrescott」とかにしちゃったらよかったんじゃ。まあ順番的に直系のベースはデュアルコアXeonのNoconaということのようですが。
めっちゃ脱線してますが、元々は知人のマウスコンピュータ製BTOに搭載されていたもの。PentiumDの高負荷が祟ったのかは判らないが、購入当時から電源が不安定で何度も修理に出されていたらしい。最終的にマザーの補助電源コネクタから煙を出して停止、マザーは焦げ、電源は死んだ。但しPentiumDは生きた。
なんかネタに使えないかととりあえず引き取ったのだが、いざサブPCに使ってみるとPentium4 530と極端に体感速度差が出るわけでもなく(エンコードの類は早いが)CPUクーラーがブオオオオオオ!だったので、サブPCとして使うには530で十分という結論になり1週間で元に戻してしまった。
毎度おなじみCore i5 2500T消費電力レビューでは、恐らく手持ち最強であろうコイツを出さない理由は無いだろうと堂々の参戦。
基本的に手持ちのPCを流用したあのレビューにあって「バラックとはいえPCとして組みなおしOSをインストールする」破格の待遇をした甲斐もあり、見事高負荷時の消費電力は最強の数値をたたき出すことに成功した。
しかしよく見るとアイドル時消費電力はソケット478 Prescottの3.2EGHzより低い数値を出している。マザーやメモリ、VGAの誤差はあるがそれにしたって大きい差。これはやはりEnhanced Intel SpeedStep Technologyの恩恵なのでしょうか。
省電力化というより「そうでもしないとコンシューマ向けはきっついぜ」感がバリバリだが、EISTの実力は証明できたし、NetBurstの限界を改めて見せたし、Core2Duoへの先鞭を付けたのだからその存在意義は大きかった言える…かもしれない。
まあその後出た「PentiumDualCore」を略すと「PentiumD」にしたくなるので、実はこのPentiumDを無かったことにするためにわざわざ紛らわしい名前のPentium出したんじゃないかって邪推したくなってしまう。まあ「PentiumDC」って略しますけどね!
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購入金額
0円
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購入日
2009年頃
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購入場所
ナンチャンさん
2011/09/23
年に数回Ubuntuで使うぐらいです(^_^;)
下小川さん
2011/09/23
どちらにせよ今となってはあえて使う理由が見えなくなってしまいましたね。2500Tレビュー以降一応マザーにさしたままですが一度も電源いれてません…
ふっけんさん
2011/09/23
EISTも確か、2.8GHzまでしか下がらない為、待機時省電力化というよりは、熱破壊防止機能のような感じですね(^^;
でも、PentiumDはネタとしては好きですよw
Agenaさん
2011/09/23
友人がPenDのOCで田コネを燃やしましたが、まさか定格でも燃えるとは・・・
下小川さん
2011/09/24
むしろ同等のコアを持っていてEISTを持たなかったNoconaが本当の最強かもしれません。
私自身が故障した場面に居たわけではないのですが、見事に電源&マザーの田コネクタが焦げていました。うろ覚えですけど電源がストレート排気400Wで、背面の9cmファンくらいしかCPU周りの熱をださないような状態だった気がします。
当然知人はデフォルト設定のままBIOSなんて弄らないで使っていたハズ。おそろしや~
退会したユーザーさん
2012/03/25
電源周りを漆黒の闇に染め上げる(焦がす的な意味で)
下小川さん
2012/03/26