中盤までありとあらゆる要素が絡んで縺れてぐしゃぐしゃにされて、それでも結果までたどり着く。
そうすると、今までまとまって居なかった事件があっという間に一本になってしまう。
今回の仕掛け人は、解き方がよっぽど上手い人間なんでしょう。
簡単な事件が簡単でないように見せる、いや魅せている。
そこに、仕掛け人の恐ろしさを垣間見たような気がします。
裏を返すと、京極夏彦も同様の手腕を発揮できるんだなぁと思いました。
つまり、どんなに簡単な事件であったとしても、それを複雑にする事が出来る。
一言コメントに書きましたが、解き方が上手いんです。
一本の糸を解いて、ばらばらにする。
そのばらばらにしたのをちりばめて読者に提示する。
それが何とも言えない位の素晴らしい手腕なんです。
さて、宴の始末をつけるとしますか。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
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購入金額
1,200円
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購入日
2007年10月頃
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購入場所
近所の本屋さん
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