レビューメディア「ジグソー」

NAVIデビュー

そもそも私はNAVIというモノの存在が好きではなかった。
多くの人が、CD-ROM式,DVD-ROM式,HDD式と記憶媒体を大容量化,DATAアクセスの高速化(HDD式ではミュージックサーバ機能という画期的な付加価値も備わった)と進化していくNAVIに飛びついて行った(半ばNAVIなしなんて考えられない…といった風潮である)中、異端ではある。
目的地までのルートを機械に自動検索してもらい、その案内通りにクルマを走らせる、なんて事は、自分が単なる「運転者」に成り下がる行為だと捉えていたから、というのと、そんな事をしていたら、自分が道を覚えなくなってしまう、という退化を恐れたのが大きな要因である。
とはいえ、見知らぬ土地での自車位置を確実に判別できる機能は確かに心強い。
しかし、それだけの理由で数十万円という資金をつぎ込むのはバカバカしく思えた。
(地図DATAは毎年新しいものが出てくるし、NAVI本体の進化速度も速く、あっという間に旧式で二束三文の品になってしまう、というのも悲しい。)
クルマを複数所有している、という自分の背景もあった。
(とてもじゃないが、全てのクルマのインパネに固定式NAVIを埋め込むなんて事は考えられない。)

そんなわけで、GPS内臓のPDA形式の簡易型NAVIならあってもいいかな、とは思っていた。

ヨーロッパでは以前からこの種のPDA型メモリーナビは普及していた。
それが日本でも発売,普及してきたのはつい最近の事である。

ソニーからは、まず2006年、NV-U1が国内リリースされる。(ほぼ同様の機種は既にEUで出回っていた。)
他社製品にはない「ピタッと吸盤」が最も差別化を感じさせる部分で、魅力的だったが、
(それまでのポータブルナビの一番嫌な所は、取付に際しダッシュボードに『吸盤用』の平滑なプレートを貼りつける必要がある点だった。結果キレイには取り外せないのはいただけない。)
本体形状がもう少し小型化の余地を感じさせるものであったことが購入を思いとどまらせた。
コレは見事に的中する。
翌2007年11月21日、NV-U1リリースから1年経つか経たないかのうちにSONYから「NV-U2」が発売された。
「NV-U1」より遥かに小型化、SONYならではのスタイリッシュなデザイン、価格は同等。
振動に強く低温度環境でも強い吸着力を実現する「ピタッと吸盤」は当然継承された。
また、GPSに気圧センサー/加速度センサー/ジャイロセンサーを組み合わせた新開発の高性能測位システム「POSITION plus (ポジションプラス)G」を採用。
これにより正確な自律測位が可能となった事と、上記「ピタッと吸盤」により複雑な配線や接続なしで簡単にダッシュボードなどに取り付けられ、しかも実用性は十分である。
(他のポータブルNAVIにはパーキング信号や稀に車速パルスを入れるモノもあり、配線が若干煩雑だったが、コイツは12V電源をシガーソケットから取るだけ、というシンプルさ。)

これなら買ってもいいかな、と思えた。
問題は価格。
当初は60000円程度であり、やや高いかな、と思わせるものがあった。

その年の暮、ドン・キホーテのチラシに39800円(5台限定)というコピーが躍った。
12/31の24時、つまり翌年1/1の午前0時からのタイムセールだという。
「たったの5台じゃ無理だな。。。」
とは思ったものの、暇だったので、紅白を23:30まで見た所でダメ元で店に向かった。
すると行列は全く出来ていない。
整理券発行システムと店舗側の客の扱い問題が起き、一時騒然となったが、結局GET出来てしまった。

初NAVIである。
「ピタッと吸盤」は多少のシボの入ったインパネ上であってもお構いなしにしっかり吸い付いてくれ、取り外しても跡も付かない。
コレなら他車への移行もスムーズである。(よりスムーズにする為に後にこのマウントとシガーソケットがセットになった車載キットを買い足したが。)
NAVIそのものはGPSの暖気時間が若干長いのが玉に傷と思えたが、測位精度そのものは全く問題ない。
あまりNAVIが自動的に検索した経路を言われるまま案内されて運転するのは好きではないので、かなり勝手に「自分の道」を走ってみても、リルートを開始するまでの応答速度も、リルート時間そのものも速く、なにより無駄なリルートをしない。(よくありがちなUターンをやたらとさせたがるNAVIとは大違い)
ある日同乗していた友人曰く、「ルート検索速度、リルート応答性と速度はDVDナビ同等かそれ以上。実用上まるで問題ない。」との事。
ポータブルNAVIの優れた点は、取り外して自宅で予めルート設定する事が可能である、という部分もある。
2年使った段階で(既に後継機は出ていた)最新地図とファームアップディスクを購入、見易さは更によくなり(後継機同等になった)不満点は全くない。
贅沢を言えば、都心部等交通が集中している都市部でVICSが使えれば、渋滞回避が可能でいいなぁ、という所だろうか。(等機種にもOPでVICSは存在しているが、取付方法,設置方法を考えると、とてもまじめに売る気は感じられない。)

現行のNV-U76V含み、NV-U75から画面表示が変わってしまいました。(交差点拡大図とメイン地図との関係が左右逆転した)
左ハンドル車の場合むしろその方が見やすい気もしますが、右ハンドル車の場合、NV-U3までの様に右に拡大図が出た方が違和感ないんじゃないかなぁ、と思っています。

2011年。購入から3年を越えているが、まだまだ十分使えるヤツです。
  • 購入金額

    39,800円

  • 購入日

    2008年01月01日

  • 購入場所

    ドン・キホーテ

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