何しろ、主人公はかばみたいな精神科医で、言動は五歳児。
そんな煽り文句が書かれた日には、なんじゃそりゃぁと思うわけですよ。
で、実際に読んでみて「嗚呼、騙された」と素直に思いました。
何故かって?
それは、これはトンでも本ではなく、癒し系の小説だったからです。
昨今の小説では珍しく、登場人物一人一人がゆっくりと癒されて、救われる様子が描かれています。
しかも、立ち直るきっかけは狂言回しの伊良部が与えますが、最終的には自分の力で彼らが立ち直っていくのが良く描かれていました。
この小説を読んで、作者から
「悩みなんて、単純だよ。
ちょっと見方を変えれば、すぐに元通りになるよ。
死ぬのが一番辛い。
それ以外は、大したこと無いよ」
そんな優しいメッセージを僕は受け取りました。
まあ、そこまで深読みする読者もアレゲですが(笑)
細かい御託はその辺にしておいて、素直な感想ですが、面白かったです。
近年まれに見る「ネアカ」な小説で、思わず噴出してしまうエピソードがあちこちにちりばめられているのが良かったです。
各エピソードも短いですし、活字離れした若者にこそ読んで欲しい作品ですねぇ~。
という事で、本屋さんで見つけたら即ゲットだにゃ!<誰だお前は
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購入金額
500円
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購入日
2008年頃
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購入場所
遠くの本屋さん
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