マウント部はプラスチックですし、ズームリングのフィーリングも安っぽいものです。外観からいかにもローエンドであるという雰囲気が伝わってきます。
しかしながら、このレンズの持ち味は価格を超えた画質と、上位モデルを凌ぐIS(イメージ スタビライザ)の補正量にあるといえます。
実売価格2万円前後で売られていたレンズではあるのですが、出来上がってきた画像だけを見ればもう少し上(5万円前後)のクラスのレンズだといわれても判らない程度の画質は持っています。どこにも金がかかっているように見えない製品であるだけに、よりインパクトがあります。
そしてISは、これまでの製品と比べて機構が簡略化されていることで低価格を実現したということらしいのですが、補正量は4段分とこれまでの製品よりもむしろ増えています。実際に暗所撮影をしてみればこの補正効果はすぐに実感できるのですが、EOS 20Dとの組み合わせで気合いを入れて撮影すれば、0.6秒のシャッターを切っても十分使える画が撮れたほどです。
より高価で、EOS 20Dのセットレンズとしても使われたEF-S 17-85mm F4-5.6 ISは借りて少し使ったことがあるのですが、ISの効きはEF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISの方が優秀ですし、画質でも価格差ほど差があるようには感じられませんでした。むしろ何も考えないで適当に撮影する限りでは、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISの使い勝手の良さが目立ちました。
現在はマイナーチェンジが実施され、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS IIに置き換わっていますが、外装以外は変更されていないということですし、中古であれば数千円で十分買えるほどの安さになっていますので、一眼レフ入門用のレンズとして最適といえるのではないかと思います。
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購入金額
7,350円
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購入日
2008年11月頃
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購入場所
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