頂いたのは良いのですが、問題なのはソフトウェアの類が一切ないこと。Palm Desktop(母艦(パソコン)に入れてPDAと同期を取るソフト)も無ければドライバも無い。さて困った、と思いながらちょっと調べてみたら意外に手段はありました。
まず最初はclieについてたPalm Desktop 4.0.1で同期できるかと思ったのですが、これは失敗。visor専用のドライバが無いとハードを認識してくれない様子でした。てことはまずvisor用のPalm Desktopを探さないと、と思ったのですが Handspring 社は無くなって久しく、既にサイトもありません。
で、調べてみたら、英語版ならPalmのサイトからPalm Desktopをダウンロードできるらしいことが分かりました(頂いた当時の話です)のでこれをダウンロードしました。使うためには正規のユーザであることを確認するため(?) visor のシリアルナンバーを入れる必要があります。これは本体の電池ボックスの蓋裏に書いてありました。
インストールはウィザードに従うだけなので簡単です。でも日本語版のPalm Desktopがあるとエラーになるので、日本語版は一度アンインストールしました。
さてインストールが完了すると、確かにvisorは認識するようになりました。でもHotSyncは失敗。あら? どうも同期そのものは成功しているようですが、その後 visor 側でリセットが走ってウンともスンとも言わなくなってしまう、という振る舞い。結局ハードリセットして回復しました。もしかしてもっと古いバージョンじゃないと駄目なのかなぁ、と思いましたがとりあえず保留です。
さて、じゃあどうやってPCと同期を取ろう…というところで、IrDAに着目。現役のPalm機があるんだから赤外線通信でデータ送るってテは、と試しにclieからvisorにゲームを送り込んでみました。これはあっさり成功。ということで、面倒ですがとりあえず PC→clie→visor でデータのやり取りはできることが分かりました。
その後 clie との棲み分けができず 3年ほど寝かせていました。が、2009年の秋、clieも既に退役して久しい頃にまた使いたくなりました。
Windowsでうまくいかなかった前述の思い出を振り返りながら、今度は サブマシンの ubuntu を母艦にすることにしました。これは比較的すんなりいって、Synaptic パッケージマネージャからJ-Pilotをインストールして、USBに挿したvisorを認識させて(ファイル->環境設定->設定)、ユーザを登録(ファイル->ユーザのインストール)したらあっさり使えるようになりました。Windowsで試行錯誤したのが嘘のようです。
visorの最大のメリットは、乾電池駆動(単4)である点だと思います。clieはバッテリーの劣化が退役の原因になりましたが、visorは乾電池なのでバッテリーそのものは劣化しません。
予定表やメモなどの使い勝手も良く、忘れがちなコマンドやちょっとしたTipsを入れておくと辞書のように使えます。
僕のvisorはまだまだ現役です。
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購入金額
0円
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購入日
2006年05月03日
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購入場所
いただきもの
しょぼさん
2010/11/08
家にカラーモデル用のジョイスティックだけなぜかありますw
どこかで見つけたら買ってみようと思いますw
YGGさん
2010/11/22
まさにその点がVISORの真骨頂かもしれません。
# いやSpringboardは・・?
他の何台かのPDAはみなバッテリーから死んでいきましたから。
特化すべき点、汎化すべき点をうまく整理できた好例、なのだと思います。