初めてPalmを見たのは、1996年に職場の友人が叔父より Pilot5000を譲り受け、それを見せてもらった時でした。
しかし当時はまだ日本語入力環境が確立されておらず(日本語表示させるJ-Viewerが出来た頃)、面白いのがアメリカにはあるんだな程度の興味しかありませんでした。
その後、1年位経った頃友人が新しいのを買いたいので譲りたいと言ってきて、既に OSも2.0に上がり、日本語入力環境も整っていたので、即決で安く譲ってもらいました。
この頃の機種は、メモリボード上にOSとユーザメモリが載っていたため、アップグレードボードなるメモリボードを交換することにより後継機種と同等の機能を得ることが出来ていました。
その時、譲ってもらったものは 1MB Upgradeの OS 2.0のメモリが載っているものでした。
その後、後継機種を買い続けるも初めて使ったpalmで愛着があり、いろいろ手を加えて現在の姿になり残っています。
内部的には、2MBのアップグレードボードに交換し OSが3.0になり赤外線も付きました。これで機能的にはPalmIIIと同等になりました。とうぜん、メモリ交換ですのでPalmIIIにあるバックライトやCPUが高速になるわけではありません。
そして、赤外線通信が出来るようになったことにより、palm同士でデータのやり取りが出来るようになっただけでなく、当時使っていたドコモのNM207を赤外線接続にてモデムとして利用していました。
最高でも57.6kbps(有線時)という速度しか出ず、パソコン通信のメールやE-Mailを取っていました。
そして外部ですが、スケスケにしてしまいました(^^;
当時初代 iMacの登場でトランスルーセントが流行り、PalmIIIやWorkPadのクリアケースは海外から出てきたのですが、古いPalmPilot用のクリアケースはしばらく発売されませんでした。
しかし国内でProject Geminiという、有志の方でPalmPilotのトランスルーセントのケースを作成・販売するという企画が立ち上がりました。
すぐに聞きつけ、購入を表明したのですが、確か実際に作成されるまで1年以上かかった記憶がありますが、定かではありません。
色も iMacと似たクリアカラーと透明色が作成されました。
そして、手元にあるのは表がクリアで背面がブルーです。よりiMacっぽくするため2台分購入し組合わせました(^^;
プロジェクトのMLで盛り上がり、結構私と同じ事をした人がいたように記憶しています。
ですので、当然逆配色のケースのみが手元にあります.....
元のガワもとっておいています。
この機種はとにかく使い込んだので、元のボタンの印刷が剥げてしまったので交換時に廃棄してしまったのか見当たりません。
また、このトランスルーセント化企画は時間がかかり過ぎたため、私がメインで使用していたPalm機は代替わりしてしまい現在のボタンの印刷はきれいなものです(^^;
分解組み立ても簡単なもので、ネジを3本外すだけです。
WorkPadまでは、意味もなく買ってきたらとりあえずバラしていました....
私が当時Palmで行っていたのは、以下の様な事です。
・毎日ちょくちょくスケジュール確認(Private & Job)
・ほとんど業務に関する作業内容の書き込み&確認
・とにかくメモる(Private & Job)
・外出先でのメール確認(Job)
・通勤中での読書&ゲーム
スケジュールは標準機能ではなく、DateBkを使っていました。
こちらで一番便利だったのは、floatという機能でスケジュール中にToDoが表示されるイメージで、やらなくてはいけない事をfloatで作成しておくとチェックが付くまで常に当日のスケジュールにその項目が表示されます。
普通のToDoだとイチイチスケジュールとは別に確認しなくてはなりませんが、スケジュール中で一度に確認できるので大変重宝しました。
他にも色々良いところはあるのですが、未だにこれ以上のPDAのスケジューラーは出てきていないと思っています。
メモに関しては他の人も触れていたかと思いますが、Graffitiを一旦覚えてしまえばキーボード入力以外の方法の中で一番早く入力が出来たのではないでしょうか。
参考に、入力方法を示したシールを初期のメモリ蓋に貼ってあるので掲載します。
ローマ字入力になりますが、これに学習したPOBoxを使い議事録などもとっていました。
また、毎日これだけ使い単4アルカリ電池2本で1ヶ月以上使えていたのも大きな魅力です。
今のガジェットは充電池内蔵のものばかりになり、しばらく使わず放電しきってしまい使え無くなっている機器がゴロゴロしています(--;
本レビューを書くにあたり、家にある歴々のPalm機を片っ端から使えるか確認したところ、電池仕様のものは問題なく使えましたが、充電池仕様のものは一台うんともすんとも言いません。
機能的には面白いものだったので、なんとか復活させたいのですが。
とにかく初期の頃のpalm機は、今のPDAの様に何でも出来るわけではなく、とにかく割り切って使い、限られた(メモリや仕様の)中で最大限能力を使い切ったアプリを提供してくれたクリエーターの方々がいたおかげで、とても軽快で手放せないものとなっていました。
最後に長々と昔話に付き合っていただきありがとうございました。
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購入金額
0円
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購入日
1997年頃
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購入場所
友人
atsuo@tokyoさん
2010/12/24
私が2台目に使用したものは、
US Robotics社製 PalmPilot Professional
画面:160x160ドット、バックライト搭載LCDモノクロ2階調
OS:Palm OS 2.0
メモリー:1MB
になります。
こちらは、初代機がリセットをかけてもうんともすんとも言わず壊れたと思い、既にPalmが無くてはならない存在となったため急遽海外通販したものです。
しかし、実はメモリがしっかり刺さっていなかっただけと判明し、友人に布教用として安く譲りました。
今もそうかも知れませんが、ノートパソコンなど持ち歩くガジェットは結構内部で端子が外れかかっていただけとか多い気がします。
これ以来、ノートパソコン等も何かあった時は色々抜き差し確認をするようになりました。
atsuo@tokyoさん
2010/12/24
3Com社製 PalmPilot Professional
画面:160x160ドット、バックライト搭載LCDモノクロ2階調
OS:Palm OS 2.0
メモリー:1MB
会社がさっきと違いますが、3Comに吸収されてしまったためで、物は表面に入っている会社名以外違いはありません。
こちらは、先に急に動かなくなった時に大変な思いをしていたため、2台目を手放して少し経ってから予備を買っておこうとやはり海外通販で購入しました。
まぁ、速度的にはこちらが上なのですが、使用している用途としてはどちらでも大した差はなくメモリを時々差し替えどちらがメインということ無く使用していました。
こちらは国内で日本語版Palmが出るまで使用していました。
ちょうど、日本語版を買おうとした時にMac使いの友人がPalmを使ってみたい事を言っていたので安く譲ろうとしたら、友人からの申し出でMOドライブと交換しました。
このMOドライブは、未だ手元にあります。
先日、USB-SCSI変換ケーブルがあったので試しにWindows7マシンに繋げたら見事に使えました。
まぁ、MOディスク自体全てHDDに移行してしまっていて、空のディスクが2,3枚あるだけでこの先使うこともなさそうですが。
たぅさん
2010/12/24
atsuo@tokyoさん
2010/12/26
PCとの連携もCoolで、クレードル(ゆりかご)に乗せてSyncボタンを押すだけです。
今でこそ大した事無い事ですが、当時クレードルという言葉を初めて知り、ボタン一発連携に感動しました。
現在全く使用していませんが、Libretto50にクレードルを繋げたままになっていたので、ひっぺがして撮影しました。
PalmPilot下の波形が、このクレードルに合わせてデザインされているのがよく分かりますね。
退会したユーザーさん
2010/12/26
自分も仕事で使っていてGraffiti+POBoxでメモをとったり、社内グループウェアのスケジュールをシンクロさせて便利に使っていました。
時代の流れでシリアルI/FがPCから消えたときはUSB-Palm I/Fケーブルなるものを秋葉原で買ってきて乗り切ったのですが、やがてそのドライバもOSの移り変わりにに対応できず、ちょうど内蔵電池がヘバッてきて、最後の幕を閉じました。
丁度次世代のm500系が出始めた頃ですが、カラー液晶だとか変な方向(割り切りの美学を捨て始めた)ので、見送った次第です。
今、ここまでワクワクする製品が出てこないのはなんででしょうね。
atsuo@tokyoさん
2010/12/26
私は、他の PDAに魅力を感じられず CLIEなど使い続けたのですが、いろんな事が出来るという方向は逆に中途半端に感じていました。
中途半端に出来ると、もっと高機能な事を求めがちですが、ここまでしか出来ないということが多くなって、最終的に使用した Palmはそれなりに高機能でしたが、使う範囲は当初と同じ事しか行っていませんでした。
ただ、高画素化・カラー化はうれしかったですね。
低い解像度でいかに見やすいフォントを作るかというフォント作成者の美学があるかもしれませんが、やっぱり高解像度だと素直に見やすいです(^^;
添付の画像は、J-OSが標準で使用している「恵梨沙フォント」を「へた字」に置き換えていますが、よく8x8ドットで漢字を読めるように作るものだと感心してました。
> 社内グループウェアのスケジュールをシンクロさせて
ちなみに、Lotus Notes 4.xですかね。私も、社内パソコンで同期をとってました。
atsuo@tokyoさん
2010/12/31
価格:209.95ドル
購入店:Cyberian Outpost,Inc
'98.12.27に注文し、DHLで'99.1.4に届いていますね。
この慌てぶりから、壊れてしまったと思い購入した2台目の方っぽいですね。
購入時、1ドル116.23円と記載されてますので、本体価格 24,402円で購入してますね。
まぁ、これに送料と関税がかかっていますが、秋葉原で買うより安かったと記憶してます。
うさうささん
2011/01/10
Graffitiを初めて見たとき、「覚えられるかな?」と思ったのですが、ゲームで遊んでいるうちに自然と覚えました。
いま見ても、すごくカッコイイですね。
atsuo@tokyoさん
2011/01/10
Graffitiは今でも通用する素晴らしい入力方法だと思います。
本文にも書いてますが、普通に文字を書くより速いので議事録まで書いていましたし。
まぁ、最初はとっつきにくいかもしれませんね。
私にもすごくかっこ良く見えるのですが、実際今売られても一部のファンにしか売れないんでしょうね(^^;
atsuo@tokyoさん
2011/02/13
初めてメーカー側で日本語対応した機種です。
大手メーカー参入でしたので、周辺機器メーカーもこぞって対応のモノが出ていました。
IBMから出ていただけにスケジュール連携も、Lotusを買収した後でグループウェアのNotesとの連携も出来るようになり、家のPCにもNotesを入れてました。
atsuo@tokyoさん
2011/02/13
とうとう、大御所SonyからCLIEの登場のこの機種です。
SONY CLIE PEG-S500C
画面:160x160ドット 反射半透明型カラー256色
CPU:Motorola DragonBall-EZ 20MHz
OS:Palm OS 3.5.1 日本語版
メモリー:8MB(RAM) 、4MB(フラッシュROM)
大きさ:11.5x7.1x1.5cm
重さ:120g
その他:赤外線(IrDA 1.1)、メモリースティック、充電式リチウムイオン電池内蔵型
私には初のカラー機でメモリも今まで使用していたWorkPadと比べると倍増です。
CPU速度もちょっと上がっています。
何より当時Sonyの携帯など小型ガジェットに採用されていたジョグダイヤルが大変使いやすく、今までスタイラスが必須だったものが片手で持ちジョグダイヤルだけで操作が出来たという革命とも言える追加機能でした。
また、日本語変換にATOK Pocketが採用され、格段の変換性能向上でした。
そして、携帯電話用のモデム(モバイルコミュニケーションアダプター)が付属してきて、メールだけでなくPalmscapeというWebブラウザも入っておりました。
もっとも、通信速度が速度なのであくまで出来るというレベルでしたが。
しかも、反射半透明型カラー液晶は大変見づらくカラーの利点は感じられませんでした。
CPUも速度は上がっているのですが、カラー化のため大変もっさりした動作だったイメージがこびりついています。
結局、後継機種を買うまでの繋ぎで購入時に下取りに出してしまいました。
atsuo@tokyoさん
2011/02/15
初代CLIEから音楽再生機能搭載を前面に追加し、バックライト搭載のハイレゾ対応したモデルです。
多機能化しユーザーが増えた反面既存のユーザーも離れていった感があります。
初代でサイズも小型化され大変持ちやすく操作性も良かったので、私には充分マイナス面をカバーされていてまだまだPalm機を使っていきたいと思わせてくれました。
atsuo@tokyoさん
2011/02/26
前から更に解像度が上がり、256→65536色になり写真表示や動画再生も文句のないものに仕上がってきました。
形もタブレットPCのような折りたたみ式でキーボードが付き、ヒンジ部分にカメラとマイクが内蔵されとにかく機能がてんこ盛り状態でした。
その分、重量も重くなり縦にも長くなりポケットに入れて持ち歩くというモノではなくなってしまいました。
この頃より個人的理由から、Palm機の使用頻度が少なくなってしまいました。
atsuo@tokyoさん
2011/07/19
こちらの購入に至る前に CLIE PEG-TH55の購入も検討したのですが、CLIE撤退のニュースを聞き買い控えてしまい、NX70Vが持っている最後の日本語仕様機になってしまいました。
使用頻度が低くなったと言いつつも、スケジューラとメモ帳機能が捨てがたく、英語版の本機の購入を決めました。
ボタンが擦り減るほど使ったのですが、PCとの同期方法にGoogleカレンダー等のWEBサービスを使いたく、Palmは使わなくなっていきました。
Palm OSはその後、海外でスマートフォンとしてしばらく生き残りをかけていましたが、PDA単体の新製品が出る事が無くなり、私も他機種へと完全移行してしまいました。
makibisiさん
2011/08/31
このスケルトン、かっこよすぎます。w
atsuo@tokyoさん
2011/08/31
いやぁ、ほんと今までで一番使い込んだガジェットです。
最後のご褒美ってわけでもないですが、スケルトン(トランスルーセント)のガワに交換してやり実利用から引退しました。
ただこの頃って乾電池で動くので、今でも動作するってのがすごいです。
もっとも、Sync先がないので実用に耐えませんが。
misochiさん
2011/09/30
私はZAURUSからCLIE(PEG-S500C)に乗り換えてしばらくPalmを使ってました。
アルファベット、上手にかけなかったんですが…(^^;
atsuo@tokyoさん
2011/09/30
コメントありがとうございます。
Graffitiはとっつきにくいですが、慣れてしまうと基本一筆書きなので普通にアルファベットを書くより速くなります。
上から文字が落ちてきて、その文字を入力すると消えるという単純なゲームなどやったり、それ以上にとにかくスケジュールや忘備録などを全部 Palmで管理してたので早く覚えられました。
逆に、打合せなどで紙のノートに議事録用のメモをとる時にアルファベットを Graffitiアルファベットで書いてしまい、見直した時に”ん?”となる事も多かったです(^^;
ZAURUSも興味はあったのでうが、一番成熟している時に Palmを使っていたので、結局使わずじまいでした。
Windows CEにはちょっと手を出したりはしたんですけどね。
Ma38さん
2012/05/02
私は日本語環境の30J使い始めましたがVisor・CLIE
と色々使いました。
今思うと、Plamはモノクロ・シンプルが一番かな?でもハイレゾも捨てがたい・・・・
Visor Edgeが好きかな?
atsuo@tokyoさん
2012/05/02
コメントありがとうございます。
Palmはシンプルなところが良いのだと思う一方で、どうせならこういう事も出来たら 1台
で済んでしまうのにと考えてしまいますよね。
私の最終 Palmは Palm TXでしたが、結局一番使うスケジュール以外はほとんど使わず機能的には宝の持ち腐れ状態だった気がします。
現在スケジュール管理は Googleカレンダーで行なっているので自然スマホで連携してどこでも同期が取れ一元化できていますが、Palm機単体で Googleと連携できるのなら今でも Palmを使っていたいのですけどね。
しばさん
2015/01/04
atsuo@tokyoさん
2015/01/04
石の事は詳しくないのですが、確か DragonBallだったと思うのですが...
ちょっと調べてみると初期の Pilot1000から DragonBallを採用しており、Palm OS 4.xまで採用されていたようですね。
Palm OS 5から ARM互換CPUに変更されたようですね。
私の持っている機器だと CLIE PEG-NX70Vからインテルに変わっていますね。