レビューメディア「ジグソー」

EFレンズ最高のコストパフォーマンスを誇る

数あるEFレンズの中でも最高クラスのロングランモデルであり、かつベストセラーモデルでもあるでしょう。

私が初めてEOS(当然当時は銀塩モデル)を使ったときには既に発売されていたレンズです。発売が1990年ということですから、それも当然かもしれませんが。

以前EOS 5Dと組み合わせるために、手頃な単焦点レンズをと思い、EF 40mm F2.8 STMを購入したのですが、これはフルサイズセンサーで使うと周辺光量が不足気味で、フルサイズ機の持ち味を出すにはあまり向かないレンズという印象でした。APS-Cサイズのセンサーであれば十分なのですが。



そこで原点に立ち返り、単焦点EFレンズの入門機にしてスタンダードでもある、このレンズを買ってみました。今まであまり高いレンズを買っていなかったため、実は50mm単焦点としては特に明るいわけでもないこのレンズが、私が所有する中では最も開放値が明るいことになります。

軽量かつ低コストが特徴のレンズだけあり、ボディーは完全にプラスチック製ですし、マウントまでプラスチックです。もっとも、おかげで僅か130gという重量を達成しているわけですから、決して悪いことばかりではないのですが。

また、超音波モーター(USM)全盛期に発売されたレンズであるにもかかわらず、この製品には超音波モーターが採用されておらず、AFの動作音は大きめですし、スムーズさもUSM採用製品と比べれば劣ります。もっとも、50mmレンズであるということを考えれば、明るさを活かしてボケ味を楽しむような撮影で使うべきであり、それほどのマイナスポイントとはならないでしょう。

メーカー希望小売価格が12,000円という破格の安さを誇るレンズだけあり、徹底してコストを削った設計である事は間違いありません。ただ、それがレンズとしての魅力を損なわないように美味くまとめられている製品ということが出来ます。

セット品のズームレンズの次に選ぶレンズとして、最適な1本といえるでしょう。
  • 購入金額

    8,982円

  • 購入日

    2013年10月26日

  • 購入場所

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