旧モデルとなるPEGA-WL100はIntel製のOEMだったのですが、この製品は富士通製だったといわれています。具体的には、Pocket LOOXシリーズ用に提供されていたFLX-LN1という製品が外観・仕様共に同等品と思われます。
また、アイ・オー・データ機器から発売されていたCF型無線LANカード、WN-B11/CFも外観・仕様共に全くの同等品と思われ、実はSONYが提供していたPEGA-WL110用のドライバーで動作する唯一のサードパーティー製品といわれていたのがWN-B11/CFでした。
これらの製品はいずれもIntersil PRISM2.5を搭載していました。実は当時の他社製品でもPRISM2.5を採用していた製品は数多くあったのですが、ドライバー側でベンダーIDやデバイスIDを照合していたのでしょう。他のPRISM2.5採用製品は全く動作しなかったのです。例えばアイ・オー・データ機器では比較的高価だったWN-B11/CFの製造を打ち切った後、PRISM2.5の搭載などほぼ同等のスペックを持っていて安価なWN-B11/CFZを提供していたのですが、この製品は全く動作しなかったのです。
PEGA-WL110の意外な特徴といえるのはその形状です。当時のCF型無線LANカードの多くはCF TypeI形状のものが多かったのですが、PEGA-WL110はCF TypeII形状を採用していたのです。もっとも、CF TypeI形状の製品をCLIEのCFスロットで使っていると、反りがひどくなってくることが多いという難点がありましたので、その点を考えればTypeII形状で厚みを増しておくことには意味があったのかもしれません。
あくまで個人的な感想ですが、私が所有しているPEGA-WL100とPEGA-WL110とを比較する限りでは、動作の安定度はPEGA-WL110の方が良好だったように思います。もっとも、PEGA-WL100は中古品で購入したものですので、コンディションの差があっただけかもしれません。
IEEE802.11bのみのサポートということで、今となってはさすがに少々遅すぎる部分もあるのですが、CLIE自身も決して高速な本体ではなく、その意味では十分な性能を持っていたといえます。私もCLIEのお伴として長く愛用した製品です。
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購入金額
1,000円
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購入日
2005年07月18日
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購入場所
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