ガジェットのひとつ。
MD(ミニディスク)のディスクを3枚くらい重ねたサイズという小ささ(当時としては非常に
小さかった)も当時人気の一つだったが、中のマイクロドライブを抜き出して使うといった
荒業が流行したのも記憶に新しい、いろいろな意味で思い出深い製品だ。
オーディオプレイヤーといえばipodやwalkmanをはじめさまざまな製品が百花繚乱な
時代となって久しいが、本当の意味で音質にフォーカスした製品は案外少ないと思う。
この製品は今となっては数少なくなってしまった、HDDタイプのオーディオプレイヤーだ。
中身は上述の通りMD(マイクロドライブ)でその容量は5GBとなっている。
音楽の転送は付属の転送・管理ソフトを利用しても構わないが、マスストレージクラスに
対応しており、USBケーブルでそのままつないでドラッグアンドドロップで転送も可能だ。
また、ちょっとしたデータならEXCELファイルや写真などを持ち運ぶことも可能だ。
(もっとも、いまとなっては容量的に制約も多いのも事実ではあるが)
このHDDタイプのオーディオプレイヤーは対衝撃度やバッテリーなどの面でシリコン
オーディオと比較して劣る部分が多いのも事実。しかし、個人的にこの商品を大きく評価
しているのはその音質だ。
公証S/N比98dbという数字はこの手のオーディオプレイヤーとしては非常に高性能で
事実、その音質は非常に高く、ノイズの少なさはもちろんのこと、出音もフラットであり、
またそういった評価はネットの各所で話題となっており大いに評価できる。
最終的な出音に至るまでこだわって設計されたことが伝わってくる。
もうひとつは最近のプレイヤーで省略されがちなWAV出力に対応していること。
あまりニーズがないのだろうか、最近のプレイヤーはAACやWMA、MP3に代表される
圧縮音源にしか対応していないものが多い。普段使いならそれで問題ないのだろうが、
個人的には取り急ぎ放り込んで聞きたい場合などWAVに対応している点は非常に
重要で、また上述の通り、このプレイヤーの高音質を考えると非圧縮音源で音楽を
楽しめるという点が、この商品の魅力をさらに際立たせている。
一方で小型化ゆえの操作性の悪さや、液晶の小ささ、また国産でないところの
ローカライズなど、多少の課題も残されている。また昨今の製品は解決している
ものも多いが、バッテリーが完全にカラになった状態ではUSB経由での充電ができず、
付属のACアダプターからの充電となってしまうのも惜しいところだ。
とはいえ、最近の製品にはない魅力が詰まった商品であり、Creativeさんには
(他社製品もそうだが)こういった方向性の商品をまたリリースしてほしいなと
感じながら今日もこのプレイヤーを利用している。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
aoidiskさん
2011/05/21
スピーカーが気になっているので、
これも気になります。
以前の方が、方向性がいろいろあっておもしろかった
ですよね。
あんかけチャーハンさん
2011/05/21
PC周辺機器やオーディオインターフェース(サウンドカード)では
すでに老舗になった感があるCreativeですが、いろいろ新しい
試みをしている割には出してくる商品は手堅く堅実なものが
多い気がします。
ただやはり商売である以上、不要なコスト増を避けざるを
えなかったり、顧客のニーズを追うことは仕方ないんでしょうけど、
昔製品の方が遊び心が多かったと感じるのもまた事実ですよね。
みんながハッピーになれるようなものを今後も出していって
欲しいと思ってますー。