OSの起動ドライブは容量が小さくて良い。OSしか入れないから。データは他の大容量ドライブに入れるから。そう思っていた時代が僕にもありました。
Adobe製品のサブスクで利用できるフォントが増えるにつれ、思わぬ落とし穴にはまりました。
仕様的にインストールされたフォントは基本的に OS の入ったCドライブにしか置けないため、これまで十分だと思っていた 500GB の容量があっという間に圧迫されてしまったのです。
そこで、OS用ストレージを 1TB へと拡張することを決意。条件はただひとつ、「速度は気にしないのでできるだけ安いこと」。その結果、1万円以内で手が届く Crucial(クルーシャル)の P310 を選びました。用途にぴったりのコスパ重視モデルです。
パッケージはこんなかんじ。小さい箱ですね。
パッケージ裏。ここまで日本語表記なし。
Crucial P310 1TB は「PCIe 4.0の高速シーケンシャル性能を手頃な価格で提供する」ミドル/バリュー志向の NVMe SSD です。連続読出しで最大約7,100MB/s、連続書込で最大約 6,000MB/s といったピーク値を出しつつ、Micron 製の最新3D NAND(232層のQLC)+DRAM レス構成でコストを抑えた設計。ゲーミングや一般的な PC 用途での体感は良好で、Steam Deck や携帯機向けの2230 フォームファクタも用意されるなど汎用性が高いのが特徴です。
P310(1TB)の主な特徴
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インターフェース:PCIe 4.0 x4(NVMe)。Gen4帯域を活かす高シーケンシャル性能。
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速度(公称):シーケンシャル読み取り 最大約7,100MB/s、書き込み 最大約6,000MB/s。PS5の速度要件(5,500MB/s)も満たします。
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NAND/コントローラ:Micron製232層3D QLC NAND+Phison PS5027-E27T系のDRAMレスコントローラ(4チャネル)を採用するレビュー報告が多数。単一チップのシングルサイド実装で基板はコンパクト。
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耐久性/保証:1TBモデルで公称TBWは約220TB(モデル差あり)、メーカー保証5年のケースが多い。
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フォームファクタ:M.2 2280(デスクトップ/ノート)に加え、2230版がありハンドヘルド機器向けの互換性も強み。
マニュアル。無料で使えるクローン用ソフトがダウンロードできるのですが、Crucial製品と認識されることがないので、一回も使ったことない。。。
CrucialはMicron系列のメモリ/ストレージブランドで、P310は「手頃なGen4体験」を提供するミドル〜バリュー寄りの位置付けです。上位にはより高速・高耐久な(かつ高価な)T700/T705や、プロ向けの製品があり、下位にはさらに廉価なGen3/低価格モデルが存在します。P310は Gen4 帯域を活かした価格対性能の良いラインナップとして、ゲーマーで容量を求める層やハンドヘルド機器のユーザーを狙った製品となっています。たぶん。
同世代のPCIe 4.0製品(Samsung 980/980 Pro系、WD(Western Digital)SN770/SN850、Kingston KC3000など)や、近年の廉価Gen4製品群である競合製品と比較して良いところを比較してみました。
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コストパフォーマンス(コスパ)
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同等のシーケンシャル性能を出すTLC+DRAM搭載ハイエンド品に比べ、P310は価格が安め。大容量を割安で揃えたい人には魅力的。特にゲームライブラリや動画素材など「大きいファイルを多く置く」用途で費用対効果が高い。
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フォームファクタの柔軟性
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2230版の提供により、Steam Deck / ROG Ally 等のハンドヘルド機で使える点は他ブランドの同スペック帯と比べたアドバンテージ。携帯機ユーザーには実用的。
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低消費電力/発熱のバランス
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DRAMレス+QLCの構成が功を奏して、フル負荷時でも消費電力・サーマルのバランスが良好という報告があった(高耐久ワークロード向けではないが、一般利用で安定しやすい)。このためヒートシンク無しでも運用しやすい場面が多い。
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メーカー信頼と保証
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Micron(Crucial)の製造背景と5年保証で安心感がある。コスト重視でもサポート面が貧弱になりにくい
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逆に気をつける点としては、
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ランダム4K性能(小さなIO)や長時間の高負荷耐性に劣る。QLC+DRAMレス設計はランダム書き込みや小さなIO性能でTLC+DRAMの上位モデルに劣りがち。頻繁な大容量書き込み(プロ向けの動画編集ワークフロー等)やサーバ用途には向かない。
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耐久性(TBW)の限界があり、1TBで約220TBWという公称値は、ヘビーユーザーには物足りない数値。長期的な大量書き込みがあるならTLC高耐久モデルの方が安心。
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公称シーケンシャル速度は非常に速いが、実際の「アプリ起動時間」「ゲームロード」など日常の体感では上位TLCモデルとの差が小さいケースが多い(=ピーク値に意味はあるが万能ではない)。
実際に使ってみた感想としては、OSの起動は明確に速いと思います。特に以前が SATA や Gen3 SSDだった場合、体感で差を実感は必ずできます。同程度だとあまり実感ないですが。
フォントを入れるストレージとしては十分な性能です。手頃な価格で1TBを確保でき、空き容量を気にせず安心して業務できるのはストレスフリーです。
ただし、頻繁に大量の編集素材を書き出す・データベースの高負荷運用をする等のワークロードには、長期寿命やランダムIOで優れるTLC+DRAMの上位モデルを検討すべきだと思います。
推奨ユーザー像(買って満足しやすい人)
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ゲーム用途:大容量を安く揃えたいゲーマー(PC/携帯機)。
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一般用途のノート/デスクトップアップグレード:起動やアプリの応答を手軽に速くしたいユーザー。
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携帯機(Steam Deck 等)ユーザー:2230版が使えるなら特にコスパが良い。
この製品は Gen4 の帯域を活かすピーク性能 + Micronの製造力 + 手ごろな価格を高い次元で両立した製品だと思います。ただし、その設計(QLC+DRAMレス)はトレードオフの集合体でもあるため、「長く大量に書きまくるプロ用途」には最適解ではありません。一般ユーザー〜ゲーマーが、コストを抑えて実用的な高速化を図るには非常に良い選択肢となる製品ではないでしょうか。
僕のように購入理由が「Cドライブの容量を増やしたい」なら、満足度は高いです。
クローン作業
Cドライブなので面倒を避けるため、下の製品を使用してデータ複製作業をしました。
クローン自体は問題なく成功したのですが、容量を拡張する時に問題が。。。
元々のストレージに回復パーテーションがあるため、ボリュームを拡張できない!
結局、ツールを使用して回復パーティションを削除せずに拡張することにしました。
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購入金額
8,099円
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購入日
2025年11月23日
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購入場所
Amazon




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