レビューメディア「ジグソー」

Windows PCなら普通に使える

秋葉原の販売店「テクノハウス東映」でワイヤレス電子顕微鏡が300円で売られています。

 

特価情報などでも掲載されていたのですが、現時点で紹介している記事は「IT Media」のこちらの記事程度でしょうか。

 

元々は19,800円とそこそこの値段ではあったのですが、何故300円になってしまったのかといえば本来の手順で利用する方法が皆無であるためです。

 

公式情報によると対応環境はAndroid 4やiOS 5という太古のOSばかりであり、現在では既に専用アプリが提供されていないため顕微鏡としては使えないというのがその理由です。

 

しかし、動画フォーマットなどが専用形式である可能性は低く、何かしら使う方法はあるのではないかと考えて試しに購入してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背面の仕様を確認してみると、静止画形式はJPEG、動画形式はAVIとあります。ということは、一般的な汎用ファイル形式です。

 

 

 

 

 

 

 

説明書以外には充電器やスタンドが同梱されていました。充電器はUSB-Aで出力するアダプターにUSB Type A - micro BのUSBケーブルを組み合わせる形です。

 

 

 

 

 

 

 

写真左側にカメラ部があり、レンズの周辺にはLEDのランプが埋め込まれていて、動作中は被写体を常時照らしています。

 

 

 

 

 

 

 

この電源スイッチを入れると、カメラ、ライト、ワイヤレスネットワークの全てが動作します。これらは個別に制御することは出来ません。また青いグリップ状の部分はカメラのフォーカスリングとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

レンズ部を上から見たところです。

 

恐らくですが、光学素子は一般的なWebカメラ用のものではないかと思います。それに近距離撮影専用のレンズを組み合わせることで電子顕微鏡として使えるように仕立てたものでしょう。

更新: 2025/11/27
総評

使い方は割と簡単に思いつく手順

スマートフォン向けの専用アプリが存在していた時点では、利用するためのデバイスを本機にワイヤレスLAN接続するように指定されていました。ということは本機はWebサーバー機能やDHCP機能を持っていることが想像出来ます。

 

そこでまずノートPCを用意して、本機の電源を投入し、ワイヤレスネットワークの一覧からSSIDに本機の型番「UK-04」が含まれたものを探し、接続します。ネットワークアダプターはIPアドレス等は指定せずDHCPで設定させるようにしておきます。

 

すると、ワイヤレスネットワークの情報は以下の通りとなっています。

 

 

 

 

▲UK-04のDHCPによる割り当て
▲UK-04のDHCPによる割り当て

 

 

 

 

クライアントのIPアドレスが10.10.1.100、デフォルトゲートウェイが10.10.1.1となっています。ということは本機のIPアドレスは10.10.1.1であると推定できますね。恐らくWebサーバーも動いているはずですので、Webブラウザーを起動して10.10.1.1にアクセスしてみましょう。

 

 

 

 

▲初期画面
▲初期画面

 

 

 

 

アクセス直後にログイン名とパスワードを要求されますが、いずれも空欄のままOKすればこの表示となります。次の手がかりを探すべく、唯一選択可能な「Settings」をクリックしてみましょう。

 

 

 

 

 

▲「Setting」画面の初期状態
▲「Setting」画面の初期状態

 

 

 

 

左側にメニューが表示され、各種設定やステータス表示が出来ることがわかります。

 

 

 

 

▲
▲ネットワークインターフェースの設定。DHCPの設定もここ

 

 

 

 

ここではSSIDの設定なども可能ですが、通常は特に変更する必要は無いはずです。

 

 

 

 

 

▲ビデオ出力設定
▲ビデオ出力設定

 

 

 

 

「Video Camera Settings」を開くと解像度やフレームレートが設定可能で、ここに「UVC Port Number」という項目(初期値は8196)があることに注目してください。これが動画出力のポート番号となります。ということは「http://10.10.1.1:8196」にアクセスすればカメラからの動画を直接受信できるはずです。

 

 

 

 

▲顕微鏡から出力されている映像が閲覧出来る
▲顕微鏡から出力されている映像が閲覧出来る

 

 

 

 

というわけで、理屈で考えれば割と簡単に映像を取得することができる訳です。もっともこの状態では常に動画で映像を取得しているわけで、写真を撮るのは一工夫が必要です。最も簡単なのは付属のスタンドに本体を固定して、対象物も静止させた状態で動画を取得して、それをプリントスクリーンで静止画に切り取るという方法でしょうか。

 

 

 

 

▲動画をプリントスクリーンで静止画にした状態
▲動画をプリントスクリーンで静止画にした状態

 

 

 

 

audio-technica AT-ML180の針先を撮影してみました。実はこれを撮影したときにはスタンドを使わず手持ちで使っていましたので、ピント合わせに苦労しました。固定しておけばもう少し綺麗に撮れるものと思います。

 

もっとも、前述の通り安いWebカメラで使っている程度の光学素子でしょうから、画質はどのみちたかが知れています。300円であれば十分遊べるのでお薦めですが、本来の価格(発売当初は19,800円)ではちょっと難しいかなと思います。

 

販売店では「カメラライトを照明に使える」程度の案内しかしていないためか、300円という価格にもかかわらず既に2ヶ月以上も在庫が残っています。工夫次第では何とか使える訳ですから、300円なら十分お買い得といえるでしょう。

  • 購入金額

    300円

  • 購入日

    2025年09月27日

  • 購入場所

    テクノハウス東映

11人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから