先日まで放送されていたドラマ『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』。主人公がプラモを作っていろいろな話が展開されていくというものです。
量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-
https://www.tv-tokyo.co.jp/ryousangataruka/
自分がコロナ禍でプラモを作ってみようと思ったきっかけの一つも、前作『量産型リコ』のおかげでもありました。
量産型リコ
https://www.tv-tokyo.co.jp/ryosangatariko/
量産型リコ ‒最後のプラモ女子の人生組み立て記-
https://www.tv-tokyo.co.jp/ryosangatariko2024/
大人が作るプラモの楽しさとともに、乃木坂46を知る機会にもなったりしました。
その「ルカ」の中で主人公が憧れて、乗れないからと作るのがホンダ・モンキー。2007年まで生産されましたが、プラモは1978年。ほぼ私と同級生です。
今までいろいろプラモも作ってきて思ったのが、自分はガチャガチャしたものを組み立てるのが好きなんだってこと。飾った時のきれいさはあまり気にしていないので、エンジンのないカーモデルとかもそれほど楽しめません。
その意味では、バイクのプラモはメカメカしくて作りがいがあるけれど、結構大変だから簡単そうなものをと、1000円のこいつを選びました。
今回は、
・価格相応の品質
・価格相応の作りの簡単さ
・塗装の手間をどれくらいはぶけるか
・完成品の雰囲気
などをみていきたいと思います。
シンプルな構造かと思いきや、結構難易度高し
まずはパッケージの中身をチェック。ランナーは3枚、色分けは3色です。
価格的に、タンクは着色されているものと思っていましたが、ここは意外でした。塗らなあかんのか…
といっても、塗るパーツはここだけ。タンクとフロントフォークです。
でも、説明書を見た感じ、ちょっと凝った塗り方になっています。
下塗りでシルバー、上塗りでクリアレッドという構成。単にメタリックレッドってわけじゃなかった。
別に普通にレッドを塗るだけでも十分なのですが、どうせ作るのなら何事も経験ということで、今回はシルバー+レッドに挑戦することにします。それもアクリジョンで。
作りとしてはかなり簡素で、特にフレームからチェーン、スプロケのあたりの駆動系は一体です。
もうひとつ、一番大変そうなのがここ。リヤキャリアのところは、サイドのバーを取り付けた上で、モノを載せるキャリア部分を後から固定するんですが、説明書でみてもわかるように棒を接着剤で止めるかたち。
簡単そうに見えますが、自分の拙いプラモ経験から言ってもあまりないパイプの細さと固定の不安定さです。ガンプラしか作ったことのなかった自分にはかなり厳しい部分でした。
少なくとも、価格の割にカンタンってことはまったくないみたいです。
シルバー+クリアカラーは結構な地雷
まずはタンク部分のカラーから。
アクリジョンでシルバーを塗り、その上からさらにクリアレッドを重ねました。もちろん筆塗りで。
やっぱりシルバーの液たまりができてしまって、ちょっとデコボコに。シルバーって筆塗りに向いてないですよね。カタナでわかったと思ってたけどやっぱりむずい。
ただ、しっかり塗り終えてしまえばあまり問題はなし。ヤスリではなくコンパウンドで磨いたら、だいぶましにはなりました。光沢もありますし。
もうひとつはキャリア部分。まずはサイドを固定するのですが、ボディ側には穴がひとつしかありません。片方を穴に入れて、片方はボディの上に乗せて固定する感じが正解なようです。
親指のところ、黒いボディの上に出っ張ったシルバーの棒が乗っかってます。これを接着剤で固定すると…
こんな感じに。この2本の棒の上に網部分を乗せると…
こうなります。固定は接着剤頼み。しばらく指で持ったままでくっつくまで待ちましたが、3度ほど落っこちましたw
一応しっかり固定はできてますが、これまでの経験上、ちょっとしたショックですぐ外れてしまいそう。なので、ホットボンドっぽいようなもので盛った方がいいかも。
しかもこれだけではなく、このキャリアに挟む感じでリヤランプやナンバープレートなどを接着する必要もあります。
バイクのプラモは接触部分が少ないところに接着することが多いので、ある意味接着剤頼み。なかなかスマートな作りにはできず、初心者にはかなり難しかったです。
実車と違う部分もあるが、とにかく頑張った、オレ!
いろいろあって完成しました。ホンダモンキー 1978。
全部を塗ったりせず、できる範囲だけにとどめました。なのでシートもメッキパーツもそのまま。でもなんか雰囲気は出てるかな。
フロントまわり。ヘッドライトがクリアパーツなしなのが少し残念ですね。レジンとかでカバーしたらいいだろうか。ウィンカーレンズもシルバーとクリアの重ね塗りです。少し薄めになっちゃいます。
リヤまわり。どことなくズレてるように見えますが、実物ではそんな気にならないんですけど、この辺のバランスを取るのがバイクプラモは難しい…このランプもクリア重ね塗りです。
難所だったのがこのミラー。穴がぶかぶかなので接着剤で埋めてから固定するのが難しかったですね。他のモデルよりやはり甘い部分。拡大すると接着剤がかなりはみ出てます。
もうひとつはリヤ部分。実車を見るとどうもブレーキワイヤーらしき銀色のパーツがフットブレーキペダルから伸びているのですが、そのパーツは再現されていませんでした。なにかするかはいったん考え中…
ホンダモンキー50
これでも十分満足できているので、今回はこれで完成ですかね。
ちなみに、今まで作ってきた3台を並べてみると、それぞれの車格が明確。カタナは1100cc、SRは400cc、モンキーは50ccですから。すべて1/12スケールです。
つくづく安いモデル=簡単ではないのだと思い知った1台でした。もっと気軽に作るつもりだったんだけど、思いのほか気になる部分が見えてしまい。
でもそれも、少しずつこだわりとか実車に近づけたいという自分の知識と技術が育ってきた結果なのだろうと喜ぶことにします。
次は最新のタミヤのモデルで、メーカー側の技術の進化を感じてみたいですね。
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購入金額
1,050円
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購入日
2025年10月26日
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購入場所
ヨドバシカメラ

















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