ジョーマローンのディフューザーがコスパが悪いので、安くて良い物ないかな、という気持ちで購入。

LINOCY というメーカーから発売されている「ライムバジル＆シトラス」です。ジョーマローンのライムバジル＆マンダリンは夏から秋にかけて気温や湿度的にも調和があると思っているのですが、似た感じになってないかなと思って買ってみました。

箱。シックで香水っぽいですね。

LINOCY（リノシー）は、日本発のライフスタイルブランドで、合同会社サンライズという日本企業が展開しているブランドのようです。

主にルームフレグランスやディフューザーを中心に展開しています。特徴的なのは、香りの設計において「日常へのなじみやすさ」と「価格以上の品質」を両立させている点です。

製品はアルコールフリーで、香料濃度を高めることで空間への香りの広がりと持続性を確保しています。香りのラインナップは、シトラス系やフローラル系など親しみやすいものが多く、万人向けでありながら、香りの輪郭は比較的明瞭。香水的な複雑さよりも、空間に自然に溶け込む設計思想が感じられます。

パッケージはシンプルで清潔感があり、ギフトにも適していますが、過度な装飾やブランド主張は控えめ。これは「香りそのものを主役にする」というLINOCYの姿勢を反映しているといえます。
価格帯は2,000〜3,000円台が中心で、香りの品質や容量を考慮するとコストパフォーマンスは高く、香りを生活に取り入れたい層にとって手に取りやすい選択肢となっています。

LINOCYは、香りを「特別なもの」ではなく「日常の快適性」として捉えるブランドだと考えます。

香水のような芸術性を求める層には物足りなさもあるかもしれませんが、香りを通じて空間を整えたい人にとっては、実用性と品質のバランスが取れた素敵なブランドだと思います。

瓶はガラス製、スティック（リード）は5本付属しています。

瓶は他の格安のディフューザーの容器と比較すれば、まぁお洒落にも見えるのですが、シールを貼ってあるだけなので、やはり高級ディフューザーと比較すれば見劣りします。

僕はリードは2本くらいです。24時間換気システムのある部屋では香りが全部排出されるのか、と調香師さんたちに聞かれたことがあるのですが、普通の住宅と変わらないかと思います。強い香りの料理はキッチンに籠りますし、換気扇を回せば消えるのも同じ。密閉された居住空間は無いかと思うので、窓や隙間などで空気の入れ替えを行っている部屋と同じになると思います。

この LINOCY「ライムバジル＆シトラス」の香りですが、バジルが強めの、大人向けの香りです。

ライムやシトラスは曖昧なかんじで、丸く尖ってないイメージ。

オルファクトリー・ファミリーではシトラス系の分類になると思うのですが、スパイスの影も落ちており、最初のライムは素直でくすぐったい。

香料濃度が20%と明記されており、ディフューザーとしてはかなり高濃度だと思います。

アルコールフリーで刺激が少なく、優しい香りが空間に穏やかに広がるようになっています。

ジョーマローンとの比較ですが、シンプルで香りの変化が少なく、ずっと同じ香りが続くようなかんじです。ジョーマローンは香水ブランドとして高級な空間を演出する設計が入っていると思うのですが、こちらは日常生活での設計がされていて、香りの強さなども控えめになっているかと思います。

当然ですが、設計思想もターゲットも違いますので、単純な比較にはなりません。個人的な感想となります。